日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(東京都港区、代表取締役社長:坂田政一)は、消費財や暮らしに関するトピックスを届ける「Fromプラネット」の第240号として、肌乾燥対策についての意識調査結果を公表しました。この調査は4,000人を対象に実施されたものです。

なお、回答率については小数点第2位以下を四捨五入し小数点第1位まで表示しているため、内訳の合計と表示値に差異が生じる場合があります。

約6割の人が肌乾燥を気にしている実態が明らかに

本格的な冬のシーズンを迎え、肌の乾燥に悩む季節がやってきました。気温低下に伴う空気中の水分量の減少や、汗・皮脂の分泌量が減ることなどが冬季の肌乾燥を引き起こす要因とされており、さまざまな肌トラブルの原因となることから、「冬は肌ケアが欠かせない」と感じる人は少なくありません。今回の調査では、肌乾燥やその対策方法などについて詳しく調査されています。同社では2016年1月公表のVol.29、2019年10月公表のVol.120、2023年12月公表のVol.215でも同様のテーマで調査を実施してきたということです。

まず、肌乾燥がどの程度気になるかを尋ねたところ、「とても気になる」と答えた人が18.8%、「やや気になる」が41.8%となり、合計で約6割の人が「肌乾燥が気になる」と回答する結果となりました。「あまり気にならない」を含めると、程度に差はあるものの約9割近くの人が肌の乾燥を実感しているようです。

さらに、乾燥が気になる時期を月別に調査した結果では、最も多かったのが「12月」で66.1%、続いて「1月」が65.7%、「2月」が64.4%となり、いずれも6割を超えています。秋の訪れとともに乾燥を感じ始め、12月から2月にかけてピークを迎える傾向が見られますが、地域による差も確認されました。

例えば、北関東と南関東では1月・2月の比率が特に高く、1月は7割を超えています。これは西高東低の気圧配置で晴天の日が多いことに加え、大陸からの季節風が日本海側で降雪をもたらした後、2000〜3000メートル級の山々を越えて乾燥し、「からっ風」として吹きつけることが背景にあります。中国・四国でも12月から2月にかけて全体より高い数値を示していますが、これは瀬戸内地方を中心とした地理的要因によるものと考えられます。一方、近畿や降雪量の多い北海道・東北では、1月・2月の乾燥度合いが全体より低めとなりました。

女性は複合的な原因で肌乾燥を捉えている傾向

続いて、肌乾燥の原因について何だと考えているかを調査されました。最も多かったのは「空気の乾燥」で67.6%となり、これは納得できる結果と言えます。次いで「年齢によるもの」が56.1%で続き、この2項目は過半数の人が原因として挙げています。

男女別に見ると、上位2項目は男女とも全体と同じ結果となりましたが、3位以下では大きな違いが見られました。男性では3位の「水仕事などの家事」が16.1%と2位と大きく差があり、3位以下は3.7ポイント内に収まっています。これに対して女性では、3位の「水仕事などの家事」が45.8%に達し、「エアコン、暖房機器の使用」31.9%、「水分の摂取不足」26.6%も多くの人が挙げており、肌乾燥の原因を複合的に捉えている傾向が見られます。

手・足・顔など部位別の乾燥状況

一口に「肌の乾燥」と言っても、体の部位によって乾燥の度合いや感じ方は異なります。そこで肌乾燥が特に気になる部位について尋ねた結果、49.3%と半数近くが「手・手の指」を挙げ、2.4ポイント差で「足・かかと」が46.9%で続きました。以下、「唇」「ほほ」「口の周り」「目の周り」といった顔の部位、四肢の「下腿」「ひじ」「ひざ」、さらに「背中」については2割強の人が挙げています。

男女別では、全体的に男性より女性が高い数値を示す傾向が見られます。特に男女差が最も大きかったのは「足・かかと」で26.5ポイント差、「唇」「目の周り」「口の周り」「ひざ」でも20ポイント超の差が生じました。

女性のベスト3を年代別に見ると、20代では「唇」「手・手の指」「ほほ」であるのに対し、40代と60代では「足・かかと」「手・手の指」「唇」と変化しています。「唇」は60代以下で40〜50%台と安定的に高い数値を示していますが、30代から数値が伸びるのが「手・手の指」です。水仕事などの家事で手を酷使する機会が多いこの年代では、手の乾燥がより気になるようです。

同様に、年代が上がるほど高くなるのが「足・かかと」で、40〜60代で6割台、70代以上では70.0%に達しています。かかとは皮脂腺がないため特に乾燥しやすく、ひび割れが生じたり、靴下やストッキングを履く際に引っ掛かりを感じる人も多いと考えられます。男性の年代別では、「手・手の指」が60代以下で首位ではあるものの、4割台と女性と比較して低い数値にとどまりました。

習慣的にケアする女性と対症療法的な男性の違い

肌乾燥のケアについては、「乾燥が気になるときだけ」あるいは「乾燥が始まる前から入念に」など、さまざまなスタイルが考えられます。そこで肌乾燥ケアのスタイルについて調査されました。

最も多かったのは「乾燥する時期に関わらず、年間を通じてケアをする」で23.5%、約4分の1は季節に関係なく乾燥ケアを欠かさないようです。2位は「乾燥が気になりだしたら定期的にケアをする」20.4%、さらに対症療法的な「気になる症状がある時だけケアをする」18.9%が3位に続きました。また、乾燥が気になりながらも「肌乾燥のケアはしない」人も15.9%と一定数存在することがわかりました。

男女別では、女性は上位3項目が全体と同じ顔ぶれですが、男性のトップは「肌乾燥のケアはしない」24.1%と、ケアに無頓着な人が最も多いという結果になりました。これに1.3ポイントの僅差で「気になる症状がある時だけケアをする」22.8%、さらに「乾燥が気になりだしたら定期的にケアをする」17.8%が続いています。この結果から、女性は通年または乾燥の季節になると習慣的にケアを実施するのに対し、男性は乾燥ケアに無頓着であったり対症療法的なケアにとどまっている傾向が見て取れます。

ハンドクリームとリップクリームが乾燥対策の定番アイテム

続いて、肌乾燥対策としてどのようなアイテムを使用しているのかを調査されました。56.9%と過半数が挙げたのが「ハンドクリーム」です。前述の乾燥が気になる体の部位で「手・手の指」がトップだったことと合致しており、家や職場の複数箇所に置いたり、外出時にもバッグに入れて気になるときにケアする人は多いと考えられます。

2位は42.0%の「リップクリーム」で、こちらも手軽にケアできることが数値を押し上げた要因と考えられます。以下、「ボディクリーム」「フェイスローション・化粧水」「ボディミルク・乳液」といった顔やボディの乾燥対策アイテムが2割超となりました。

男女別に見ると、全体的に女性が男性を大きく上回る項目が多く、「リップクリーム」の29.8ポイントを筆頭に、「フェイスローション・化粧水」「ハンドクリーム」で20ポイント以上女性の方が高い数値となりました。

女性を年代別に見ると、「ハンドクリーム」は50・60代の7割超を中心に40代以上で高い傾向があり、「リップクリーム」や「ボディミルク・乳液」「フェイスミルク・乳液」は、より若い世代に広がりを見せる傾向があります。ボディや顔のケアは、若年層は乳液を好み、年齢が上がるにつれてより保湿性の高いクリームに移行するということかもしれません。なお、男性が5.6ポイント上回ったのが全体7位の「市販の塗り薬」で、男性60代の26.1%を中心に50代以上で20ポイント台となりました。

若年層は気分が上がることを商品選択のポイントに

乾燥ケア用品を購入する際に重視する点についても調査されました。58.5%と最も多くの人が挙げたのは「保湿効果の高さ」で、これは納得できる結果です。特に女性40代以上で高い数値となりました。これに54.9%で「価格・コスト」が続いているのは、物価上昇傾向の中で価格を気にせざるを得ないという側面もありそうです。

性年代別では、女性は年代が上がるほど「保湿効果の高さ」「美容成分・アンチエイジング効果」に加えて、「低刺激」「無香・微香」といった肌などへの負担の軽さを重視する傾向があるようです。

若年層を見ると、女性で「香りの種類」の高さが目立つほか、男女とも「容器・パッケージ」、男性では「ブランドやメーカー」が全体に比べて高い数値となっています。若年層は所持や使用することで「気分が上がる」ことを商品選択のポイントにしていることがうかがえます。

肌乾燥に関する悩みや対策の声

最後に、肌の乾燥にまつわる悩みや対策など、肌乾燥について自由に回答してもらいました。一口に「肌乾燥」と言っても部位や症状によって多様な悩みを抱える人が多いことがわかります。また、入念に対策している人がいる一方で、どのように対策したら良いのか悩んでいる人もいます。仕事によって肌乾燥が深刻化しているケースもあり、そうなると根本的に対処できないのが難しいところです。肌ケア用品の香りについても、好きな香りで癒されたり気分を上げたりする人がいる一方で、無香料にこだわる人もいました。

肌の乾燥にまつわる悩みや対策の具体例

肌乾燥トラブルに関する声

  • いくら保湿用の製品を塗っても乾燥して粉を吹く。旅行で数日対策できないとすぐに乾燥でアトピーのように赤くなる。寝ている間に知らぬ間にかきむしって朝起きると血が出ていてびっくりする。(女性・40代)
  • とにかく顔の表面から皮膚片がポロポロ落ちて困る。クリームを塗っても一時しのぎに過ぎない。そのために加湿器を購入しました。(男性・60代)
  • 寒くなると特に指のひび割れが痛く、手のカサカサがいたがゆくなり苦痛に感じることがあります。マジ助けてです!!(男性・70代以上)
  • 去年からかかとの乾燥がひどくなってきており、今年からひび割れが靴下にひっかかるようになってしまった。就寝前にボディクリームを塗るようにしているが、どこまで効果があるのかよく分かっていない。(男性・40代)
  • 空気が乾燥する時期は顔の肌が痒く、粉を吹きやすくなる。特にひげ剃りの後が顕著だ。化粧水でケアしてはいるが、あまり効果が出ない。肌の健康に必要な栄養素も不足していると感じる。(男性・30代)
  • 手が乾燥してスーパーでの買い物の袋詰めの小さなビニール袋が開けられなくて困ります。(女性・70代以上)

肌乾燥が始まる時期・兆しに関する声

  • 夏はエアコンによる乾燥、冬は空気の乾燥、季節の変わり目は花粉等のアレルギー反応で痒みがでる。皮膚を健全にできる方法を知りたい。(女性・50代)
  • 秋も終わり頃になると下肢が痒くなってくるので、そろそろ保湿クリームを塗る頃かなと認識しはじめます。(男性・70代以上)
  • 秋頃から頬辺りが乾燥しだして、メイクが上手くできない。(女性・40代)
  • 冬場の朝に外へ出た瞬間に乾燥で顔がツッパって痛く、そろそろお手入れの季節だなと思います。(男性・60代)
  • 頬周りにかさつきを感じたら水分、ビタミン類をとるようにしている。(女性・30代)
  • 毎年秋の終わりごろに下半身の乾燥が始まり、カサカサになって痒くなるので、ボディクリームを買って塗っている。(男性・20代)

乾燥の原因が仕事にあるケース

  • 美容師をしているのでシャンプーで冬になると酷い手荒れをしてしまう。市販のハンドクリームは逆に痒みが出てしまったりするので、処方されたヒルドイドとステロイド軟膏を塗っている。(女性・30代)
  • 訪問介護の仕事をしており、洗い物や拭き掃除などで水を使う場面が多い。自宅ではゴム手袋の使用でひび割れなどを防ぐことはできるが、仕事先では使いづらさがあり肌荒れや乾燥の防止に努められない。(女性・30代)
  • 毎年11月頃ぐらいから手の乾燥が特にひどい。特に仕事中ダンボールなど触る機会が多いので乾燥しやすく大変です。仕事中はもちろん、夜寝る前にもハンドクリームを塗ってその上から手袋をして寝ます。(女性・20代)

香り・無香料へのこだわり

  • 金木犀の香りのものを使っている。(男性・20代)
  • 好きなブランドの好きな香りをつけるだけでテンションが上がる。(女性・50代)
  • 香りのついたものは苦手で、無香料で効果が高い商品を選ぶのが難しい。(女性・70代以上)
  • 身体は香りがあるクリームでもいいですが、くちびるには香料なしでないとつけたくない。(女性・50代)

調査概要

この調査は、株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングが「肌乾燥対策」に関する意識調査を実施しました。調査期間は2024年11月26日から27日で、インターネットを通じて4,000人から回答を得ています。

出典元:株式会社プラネット「Fromプラネット」プレスリリース

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