
株式会社Mico(本社:大阪市北区、代表取締役社長:山田 修)は、「人生の意思決定に伴う、生成AIと専門家への信頼度調査」を実施したことを発表しました。この調査は、転職、住宅購入、保険加入、自動車購入といった高関与商材の検討行動において、生成AIと専門家の活用状況や信頼度を明らかにすることで、生成AI時代の顧客コミュニケーションのあり方を探ることを目的としています。
調査結果によると、生成AI利用層の75.5%が人生の大きな意思決定において生成AIで情報収集を行い、約7割が情報収集段階または比較検討段階で生成AIから専門家へ相談の軸足を移していることが明らかになりました。特に住宅購入では情報収集から購買決定前までのいずれの段階でも生成AIの利用率が高く、8割前後が生成AIを活用していることがわかりました。
この記事の目次
調査結果サマリー
- 生成AI利用層の75.5%が、人生の大きな意思決定(転職、住宅購入、保険加入、自動車購入)において生成AIで情報収集しています。
- 約7割が情報収集段階または比較検討段階で、生成AIから専門家へ相談の軸足を移しています。
- 生成AIを信頼する理由のトップは「24時間いつでも利用できるから」(71.5%)。専門家への相談を重視する理由のトップは「より専門的なアドバイスが欲しかったから」(69.0%)となっています。
- 特に「住宅購入」では情報収集から購買決定前までのいずれの段階でも生成AIの利用率が高く、8割前後が生成AIを活用しています。
調査概要
| 調査名称 | 人生の意思決定に伴う、生成AIと専門家への信頼度調査 |
| 調査機関 | 株式会社Mico |
| 調査方法 | IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®」の企画によるインターネット調査 |
| 調査対象 | 以下の条件をすべて満たす20〜50歳の会社員 男女 ・仕事やプライベートの情報収集時に生成AI(ChatGPT/Gemini/Perplexity/企業が提供する対話型AIサービス等)を日常的に利用している ・過去1年以内に転職活動・住宅購入・保険加入・自動車購入のいずれかを初めて経験し、人間の専門家に相談している |
| 有効回答数 | 326名 |
| 調査期間 | 2025年11月25日〜12月1日 |
調査の背景
近年、生成AIは個人の意思決定プロセスにも深く関わり始めています。総務省の「令和7年度 情報通信白書」によると、2024年度における個人の生成AI利用率は26.7%に達し、前年度の9.1%から約3倍に増加しています。
こうした変化を受け、顧客コミュニケーションを支援する株式会社Micoでは、転職、住宅購入、保険加入、自動車購入といった「高関与商材」の意思決定における、生成AIと専門家の活用状況と信頼度の調査を実施したとのことです。
この調査では、仕事またはプライベートの情報収集時に生成AIを日常的に利用している20歳から50歳の生活者326名を対象に、過去1年以内に高関与商材のいずれかの購買を経験した際の情報収集、比較検討、購買決定直前の各検討段階において「参考にした・信頼できる情報源」について聞いています。
同社は、生成AI時代の顧客コミュニケーションのあり方を探り、生活者を支える企業の事業成長につなげることを目的としているとのことです。
調査結果の詳細
7割以上が高関与商材の情報収集で生成AIを活用

生成AIを日常的に利用する生活者のうち、75.5%が転職、住宅購入、保険加入、自動車購入といった人生の大きな意思決定に関する情報収集段階で「生成AIの情報を参考にしている」と回答しています。生活者が多くの時間をかけて情報収集を行う意思決定プロセスにおいても、生成AIは重要な情報源として活用されていることが明らかになりました。
生成AI利用者の約7割が「情報収集段階」または「比較検討段階」で専門家への相談を重視

生成AIを日常的に利用する生活者の68.9%が人生の大きな意思決定の際に、生成AIから専門家へ相談の軸足を移したタイミングは「情報収集」または「比較検討」段階と回答しています。生成AIを積極的に活用する層であっても、約7割が検討プロセスの初期段階から、人間の専門家からの情報収集も重視していることが明らかになりました。
生成AIを信頼できる理由は「気軽さ」、「リアルタイム性」、「客観的な情報提供」

情報収集段階で生成AIを信頼できると感じた理由の上位は「24時間いつでも利用できるから」(71.5%)、「気軽に質問できるから」(62.4%)、「営業トークや勧誘がないから」(53.4%)、「客観的な情報を提供してくれるから」(50.7%)となっています。利用者は生成AIの気軽さやリアルタイム性、客観的な情報提供を特に評価していることがわかります。
専門家への相談を重視する理由は「判断の支援」や「個別に寄り添う対応」

一方で、専門家への相談を重視するようになった理由の上位は、「より専門的なアドバイスが欲しかったから」(69.0%)、「最終判断に不安を感じたから」(55.6%)、「個別の事情に対応してほしかったから」(48.6%)、「感情的なサポートが必要だったから」(38.0%)となっています。専門家には判断支援や、個別に寄り添う対応が期待されていることが明らかになりました。
生成AIの利用率が最も高いのは「住宅購入」

検討商材別で生成AIの利用率を比較したところ、「住宅購入」が最も高い利用率を示していることがわかりました。情報収集段階で81.4%、比較検討段階で76.3%、購買決定直前段階で74.6%と、検討が進んだ段階でも8割前後が生成AIを活用しています。また、全ての検討商材において、情報収集・比較検討段階の生成AI利用率は半数以上となっています。この結果から、生活者が生成AIを活用して情報収集や検討を十分に重ねて意思決定に至る様子がうかがえます。
専門家への連絡手段として、LINEは「実際の利用度」と「好意度」の差が最も大きい

専門家との個別連絡において、最も好ましいチャネルは「メール」(29.8%)、「電話」(23.0%)、「LINE」(27.3%)の順となりました。特に「LINE」は実際に企業が活用している連絡手段との差が最も大きい結果となり、潜在的な利用ニーズが高いことが示されました。
株式会社Micoについて
株式会社Micoは企業と顧客の間に「Lifetime Trust(生涯の信頼)」を育むことをミッションに掲げ、顧客コミュニケーション体験を最適化しています。データ基盤・マルチプロダクト・クロスチャネルにより、あらゆるタッチポイントからのコミュニケーションを統合し、顧客エンゲージメントを高める取り組みを行っています。5,500ブランドを超える豊富な導入実績とナレッジで、ビジネス成長を力強く推進しています。

会社名:株式会社Mico
所在地:大阪府大阪市北区曽根崎新地1-13-22 WeWork御堂筋フロンティア
代表者:代表取締役社長 山田 修
設立:2017年10月30日
資本金:1億円 (累計調達額:63億円)
事業内容:LINEマーケティングツール「Mico Engage AI」、1to1 ビジネスチャット「BizClo」、会員証ミニアプリ「ミコミー」とAIコール「Mico Voice AI」の企画・開発・販売
出典元:株式会社Mico プレスリリース












