【調査】クレジットカード決済のエラー実態調査2025:45.2%がタッチ決済でトラブル経験、海外利用でも23%が困難に直面

株式会社YTGATE(本社:東京都中央区、代表取締役:高橋祐太郎)は、2025年12月に全国の10〜70代のオンラインショッピング利用者1,007名を対象とした「クレジットカード決済の利用実態調査」を実施したことが発表されました。この調査では、タッチ決済、2回目以降の決済、日本発行カードの海外利用という3つのテーマについて消費者が直面するエラーやトラブルの実態が明らかになっています。

調査概要

調査は2025年12月8日(月)にノウンズ株式会社によってインターネットリサーチ方式で行われました。調査対象は全国のオンラインショッピングを利用したことがある10〜70代の男女1,007名となっています。

結果サマリー

今回の調査で明らかになった主な結果は以下の通りです。

  • タッチ決済を利用したことがある人のうち45.2%が決済エラーを経験しています。具体的なエラー内容としては、通信エラー(58%)、店舗端末側の不具合(33.5%)、カード自体の不良(25.3%)が上位を占めています。
  • 「最初は問題なく購入できたのに、2回目以降の支払いでエラーになった」と回答した人は全体の23.3%に達しています。この2回目以降の支払いでエラーが発生したケースでは、旅行関連(38.3%)、定期券や回数券(36.6%)、交通系チャージ(30.7%)が多く見られました。
  • 日本発行のクレジットカードを海外で利用した際にトラブルを経験した人は全体の23.0%に上ります。その際の対応として、手持ちの現金で支払った(53.9%)、別のカードを使用した(38.8%)、現地ATMで現金を引き出した(28.9%)という行動が多く見られました。

調査結果の詳細

ここからは、調査結果の詳細について質問ごとに見ていきます。

質問1:タッチ決済(非接触決済)を利用したことがありますか?(n=1007/単一回答)

質問2:タッチ決済を利用した際に、決済エラーが発生したことはありますか?(n=649/単一回答)

質問3:エラーが発生した主な原因は何だと思いますか?(n=293/複数選択可)

タッチ決済のエラー発生率は45.2%と高く、その原因として「通信エラー」が58.0%と最も多く挙げられています。次いで「店舗の端末側の不具合」が33.5%、「カード自体の不良」が25.3%と続いています。これらの結果から、タッチ決済に関しては技術的な課題がまだ多く存在していることがうかがえます。

質問4:オンラインで切符を購入する際、「最初の決済は問題なく通ったのに、2回目以降の支払いでエラーになった」という経験はありますか?(n= 1007/単一回答)

2回目以降の決済でエラーを経験した人の割合は23.3%に上っています。これは約4人に1人が同様の問題に直面していることを意味しており、決して少なくない数字だといえます。

質問5:2回目以降の支払いでエラーになった時の「購入しようとした内容」を教えてください。(n= 235/複数選択可)

2回目以降の決済エラーが発生した商品・サービスとしては、「旅行関連(航空券・ホテル等)」が38.3%と最も多く、次いで「定期券や回数券」が36.6%、「交通系電子マネーのチャージ」が30.7%と続いています。これらはいずれも日常生活や旅行計画において重要な支出項目であり、エラーが発生した際の影響が大きいものといえるでしょう。

質問6:前回の購入からどれくらい期間が空いていましたか?(n= 235/単一回答)

前回の購入から「1週間以上〜1ヶ月未満」が最も多く35.3%、次いで「1ヶ月以上〜3ヶ月未満」が21.3%となっています。比較的短期間での再購入においても決済エラーが発生していることが分かります。

質問7:日本発行のクレジットカードを海外で利用した際、トラブルが発生したことがありますか?(n= 1007/単一回答)

日本発行のクレジットカードを海外で使用した際にトラブルを経験した人は23.0%と、約4人に1人の割合でした。海外旅行者にとって、決済手段のトラブルは大きな不安要素となり得ることが示されています。

質問8:どのような問題が発生しましたか?(n= 232/複数選択可)

海外でのトラブル内容としては、「カードが読み取られなかった」が47.4%と最も多く、次いで「カード決済自体が拒否された」が41.4%、「セキュリティコード・署名を要求された」が35.3%となっています。海外での決済においては、カード自体の互換性やセキュリティ対策の差異が大きな課題となっていることがうかがえます。

質問9:海外でクレジットカードが使えなかった場合、どのように対応しましたか?(n= 232/複数選択可)

カードが使えなかった際の対応としては、「手持ちの現金で支払った」が53.9%と最も多く、次いで「別のカードを使った」が38.8%、「現地ATMで現金を引き出した」が28.9%となっています。海外旅行時には複数の決済手段を用意しておくことの重要性が改めて確認できる結果となりました。

質問10:決済エラーがあった場合、その店舗・サービスを今後も利用しようと思いますか?(n= 1007/単一回答)

決済エラーが発生した店舗・サービスについて、「あまり利用したくない」「もう利用しない」と回答した人の合計は36.0%に達しており、エラーの発生がリピート率に大きな影響を与えることが示されています。

調査結果のまとめと考察

今回の調査により、クレジットカード決済において「消費者が理由を把握しにくいエラー」が複数の場面で発生している実態が明らかになりました。店舗の端末環境やカードの仕様、安全性確保のための各種判定など、様々な要素が影響することで、利用者が戸惑いを感じるケースが少なくないことが分かります。

このような予期せぬエラーは、利用者の購入断念や他のサービスへの流出につながり、加盟店やEC事業者にとっては売上機会の損失を引き起こす可能性があります。特に継続課金においては、決済が停止しても利用者自身が気づきにくい傾向があり、サービスの継続利用に思わぬ影響が生じるケースも見られます。

さらに、海外利用や高額取引、定期課金など、通常とは異なる利用シーンにおいては、安全性を確保するための仕組みが働くことで決済が成立しないケースも発生しています。これらは不正防止の観点から重要な役割を果たす一方で、利用者体験の向上に向けて引き続き改善の余地がある領域といえるでしょう。

本調査で得られた知見は、利用者が安心して決済サービスを利用できる環境づくりに向け、事業者・加盟店・関連プレイヤーが連携して取り組むべきポイントを示唆するものです。株式会社YTGATEは今後もEC決済の専門家として、調査・啓発を通じて業界全体の決済環境向上に貢献していく方針であると伝えられています。

株式会社YTGATEについて

会社名:株式会社YTGATE

代表者:代表取締役社長 高橋祐太郎

所在地:東京都中央区新富1-8-2 Grandir Ginza East 5F

設立:2023年10月2日

事業内容:決済関連コンサルティング事業、決済承認率改善支援、決済最適化SaaS事業

株式会社YTGATEは「決済を最適化し、世界をつなぐ。」をミッションに掲げ、決済承認率の向上を支援し、国内外のクレジットカード加盟店向けに決済効率化、安全対策、データ可視化などを包括的に提供しています。決済領域の専門家として、最適化された決済インフラを構築し、国内外のビジネスや生活をスムーズにすることを実現しています。

出典元:株式会社YTGATE プレスリリース

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