全国に多くのファンを持つ食品セレクトショップ「久世福商店」が、2026年の冬向け福袋企画において、初の試みとしてAnyGiftのURLギフト機能を導入しました。福袋購入者から抽選で当選した方々へ、URLを通じて豪華冷凍グルメセットを届ける仕組みを採用し、受け取り体験の向上を図っています。この取り組みは、福袋のワクワク感を高めるだけでなく、姉妹サービス「旅する久世福e商店」の認知拡大も目指したプロモーションとなっています。
この記事の目次
毎年恒例イベント！久世福商店の福袋企画とは
全国各地に店舗を展開し、多くのファンに支持されている「久世福商店」。同店の毎年恒例の「福袋」企画は、ブランドにとって年末商戦の重要施策であるとともに、多くの顧客が心待ちにしている人気コンテンツとなっています。
今回の「2026 冬の福袋」では、これまでにない新しい試みとして、デジタルギフトプラットフォーム「AnyGift」で発行したURLを、抽選景品の受け取り手段として活用することになりました。これにより、従来の福袋体験をさらに進化させる取り組みが始まっています。
本企画の主な目的は2つあるとされています。1つ目は「福袋を開ける楽しみやワクワク感をさらに高めること」、そして2つ目は「この機会を活用して、姉妹サービスである『旅する久世福e商店』を知ってもらうきっかけを創出すること」です。
本記事では、このキャンペーンの詳細な背景やブランドの想い、さらに今後の展開について詳しくご紹介します。
"福袋の期待"にもうひとつの楽しさを重ねるプロモーション
今回展開されている「2026 冬の福袋」は全部で4種類のラインナップとなっており、豪華な冷凍グルメセットをプレゼントする特別企画が実施されています。
このプロモーションの出発点となったのは、「福袋を開けるワクワク感に、もう一段深い"楽しさ"と"ドキドキ"を感じてもらいたい」という思いだったようです。通常の福袋購入による満足感に加えて、さらなる特典の可能性を提供することで、顧客体験の価値を高める狙いがあります。
もうひとつの目的："旅する久世福e商店"を知ってもらうきっかけに
今回の抽選景品として選ばれたのは、久世福商店の姉妹サービスである「旅する久世福e商店（通称：たびふく）」で取り扱われている本格冷凍グルメセットです。このサービスは、全国の生産者の想いやこだわりを込めた商品をご自宅に届ける、久世福e商店が幅広く提案する"お取り寄せ体験"を提供しています。
このプロモーションには、「せっかく福袋をご購入いただいたお客様に、久世福e商店の価値観をさらに深く知っていただきたい。また、たびふくというサービスを知るきっかけにしてほしい」という意図が込められているとのことです。これにより、既存顧客に対して新たな価値提供の窓口を紹介する機会を創出しています。
"どう届けるか"にもこだわったギフト体験設計
抽選景品を当選者に届ける過程において、課題となるのが「個人情報管理や配送手配の手間」と「当選から受け取りまでの体験価値の維持」です。特に冷凍商品のような温度管理が必要な商品を送る場合、配送のタイミングや個人情報の取り扱いなど、さまざまな負担が発生します。そのため、お客様にとっても企業側にとっても負担が少なく、ストレスのない仕組みが求められていたようです。
この課題を解決するために採用されたのが、AnyGiftが提供するeギフト（URL受け取り形式）です。デジタルギフトの仕組みを活用することで、従来の物流手配の課題を克服し、顧客にとっても受け取りやすい体験を提供することが可能になりました。
AnyGiftのURLギフトで、贈り物体験をアップデート
今回のプロモーションでは、抽選で当選した方々にメールで受け取り用のURLが送付されます。当選者はそのURLをクリックし、自分の住所を入力するだけで、冷凍グルメセットが自宅に配送される仕組みが整えられています。
この仕組みの導入によって得られるメリットは主に以下の3点です。
1. 運用負担の軽減：配送情報の管理工程をオンライン化することで、企業側の事務作業を大幅に削減できます。
2. 受け取り体験のスムーズさ：URLから簡単に受け取り手配が完了するため、お客様にとっても手間が少なく、スムーズな体験を提供できます。
3. ブランド体験の向上："URLで届く景品"という意外性と利便性を両立させた仕掛けにより、ブランドの先進性をアピールすることも可能になります。
このように、デジタル技術を活用することで、物理的な商品の配送においても新しい体験価値を創出しています。
次なる構想："福袋にQRカードを仕込む"未来のプロモーション
今回の取り組みを踏まえ、久世福商店では将来的な展開についても構想を練めているようです。その一つが、「将来的には、AnyGiftのURLをQRコード化してカードを福袋に同梱することで、福袋を開けた瞬間に"当選していた！"という驚きを届けることも可能になるのではないか」という発想だと伺っています。
これは、"開封のワクワク"に"発見のサプライズ"を掛け合わせることで、顧客体験をさらに進化させる試みといえるでしょう。福袋を開けた瞬間に当選の喜びが分かるという体験は、従来の「後日当選通知」とは全く異なる感動を生み出す可能性を秘めています。
このように、福袋というお馴染みの季節商品の体験価値を、デジタル技術を活用してより深く、印象的な体験へとアップデートする今回の挑戦は、小売業界における"贈り物体験の未来"を切り開くヒントが詰まった施策といえるでしょう。
デジタルと実店舗をつなぐ新たな顧客体験の創出
久世福商店の今回の取り組みは、実店舗やオンラインショップで販売される福袋という物理的な商品と、デジタルギフト技術を組み合わせることで、新たな顧客体験を創出している好例といえます。従来は単なる「商品詰め合わせ」として認識されがちだった福袋に、デジタル技術を組み合わせることで、購入後も続く顧客とのエンゲージメントを実現しています。
また、姉妹サービスである「旅する久世福e商店」の冷凍グルメを景品にすることで、既存顧客に対して新たなサービスの窓口を自然な形で紹介する工夫も見られます。これは単なるクロスセルの戦略にとどまらず、ブランドの世界観を拡張し、顧客により多様な価値を提供する取り組みともいえるでしょう。
顧客視点と運用効率を両立させたギフト体験
AnyGiftのURLギフト機能を採用したことで、抽選キャンペーンにおけるいくつかの課題も解決されています。従来の抽選キャンペーンでは、当選者の住所や連絡先を事前に収集する必要があり、個人情報管理の負担が大きいという課題がありました。また、特に冷凍食品のような温度管理が必要な商品を送る場合、配送のタイミング調整も重要な課題となります。
URLギフトを活用することで、当選者は自分の都合の良いタイミングで住所情報を入力し、配送を受けることができるようになります。これにより、不在による再配達の問題も減少させることができるでしょう。企業側にとっても、個人情報の管理負担が軽減され、効率的なキャンペーン運営が可能になっています。
このように、顧客視点での使いやすさと企業側の運用効率を両立させた今回の取り組みは、今後のプロモーション施策のあり方に一石を投じるものといえるでしょう。
まとめ：福袋体験のデジタルトランスフォーメーション
久世福商店の「2026 冬の福袋」企画は、伝統的な福袋という商品体験をデジタル技術によって拡張し、新たな価値を創出する試みです。AnyGiftのURLギフト機能を活用することで、抽選景品の受け取り体験をスムーズにするだけでなく、姉妹サービスの認知拡大という戦略的な目標も達成しようとしています。
また、将来的にQRコード付きカードを福袋に同梱するというアイデアは、リアルとデジタルの境界をさらに曖昧にし、顧客体験を一層豊かにする可能性を示しています。こうした取り組みは、単なるプロモーションの枠を超えて、顧客とのエンゲージメントを深め、ブランドロイヤルティを高める効果も期待できるでしょう。
出典元：AnyReach株式会社 プレスリリース
