
Recustomer株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:柴田 康弘、辻野 翔大)が、「返品・交換」および「キャンセル」機能の越境対応を完了し、2025年11月中旬より正式リリースすることを発表しました。これにより、先日発表された「配送追跡」機能を含め、同社が提供する主要な購入後体験機能がすべてグローバル対応となります。
本対応により、Shopifyを利用するEC事業者は、海外顧客に対しても国内と同じ操作感でキャンセルや返品・交換を提供できるようになり、顧客満足度の向上と業務効率化の両立が可能になります。言語・通貨の壁を越えた購入後サポートの実現により、越境EC展開を行う日本企業の競争力強化にも貢献することが期待されています。
開発背景
世界的にEC市場のボーダレス化が進む中、越境ECを展開する日本企業も増加しています。しかし、これまで海外注文に対するキャンセルや返品・交換の対応は、言語・通貨・オペレーションの違いから煩雑化しやすく、国内と同等のスムーズな対応が難しい課題がありました。特に海外市場では、返品・キャンセル対応が購入体験の一部として定常化しており、対応スピードと明確なプロセスが強く求められています。
Recustomer株式会社はこうした海外事業者・顧客双方の課題を解消するため、「配送追跡」機能に続き、購入後の一連の体験を包括的にグローバル対応へ拡張したとのことです。今回のアップデートでは、海外注文でも国内注文と同じUIでキャンセル・返品・交換を処理できるように改修し、返金処理の多通貨対応、メールテンプレートおよびエンドユーザー向け文言の多言語化も完了しています。
これにより、海外ユーザーに対しても統一された購入後体験を提供し、顧客との信頼関係をより強固にすることが可能になるとされています。これまで日本国内では、キャンセルや返品対応に一定の時間やコストがかかることが課題とされてきましたが、海外対応ではさらに複雑化していました。今回の改修によって、事業者は国や言語を問わず同一の操作感で処理を行うことができ、問い合わせ対応や返品処理に要する時間を大幅に削減できるようになります。
また、海外顧客にとっても、母国語で案内が届くことで安心感が高まり、返品処理の透明性が向上することが期待されます。これにより、Recustomerを利用する事業者は、海外EC/越境EC展開においても顧客体験の品質を維持しながら、業務効率化・サポート負荷軽減を同時に実現できるようになりました。さらに、購入後体験の標準化が進むことで、ブランド価値の向上やリピート購入率の改善、ひいてはLTV(顧客生涯価値)の最大化にも貢献することが見込まれています。
今後の展望
Recustomer株式会社は今後、今回の海外EC/越境対応を皮切りに、海外市場への展開をさらに加速させる方針とのことです。特に東南アジア地域では、EC市場の拡大に伴い返品・キャンセルの発生率が高く、現地事業者や消費者にとっても効率的なアフターサービス体制が求められています。
同社は、これらの課題に対し、日本で培った購入後体験のノウハウと自動化技術をグローバルに展開し、現地の購買文化に適応した新しいCXモデルの構築を目指しているとのことです。また、今後はShopify以外のECプラットフォームとの連携強化や、AIによる自動翻訳・自動対応機能の高度化などを通じて、より柔軟でグローバルに拡張可能な購入後体験のインフラ構築を進めていく予定だと発表されています。
これらの取り組みにより、海外EC/越境ECを展開するあらゆるブランドや事業者が、言語や通貨の壁を越えて顧客とつながれる世界の実現を目指しています。Recustomerが提供するサービスは、グローバルなEC展開において顧客満足度の向上とオペレーション効率化の両立に貢献するものとして期待されています。
今回の対応範囲と連携機能
今回のアップデートでは、以下の機能が追加・強化されています。
- 多言語対応:海外注文も国内注文と同じUIで処理可能、メールテンプレートの多言語化
- 多通貨対応:注文情報の取込および商品価格表示
- 対象:Shopifyでマーケット展開している国内の越境EC・海外EC事業者
これらの機能拡充により、言語や通貨の異なる海外顧客に対しても、スムーズな購入後体験を提供することが可能になりました。特に返品・交換プロセスにおいて、顧客とのコミュニケーションが母国語で行えることで、顧客満足度の向上と、事業者側の対応負荷軽減の両立が実現します。
また、多通貨対応によって、為替レートの変動に左右されることなく、顧客が購入時の通貨で返金額を確認できるようになるため、返品・キャンセル時の不安や混乱を減らすことができます。Shopifyを利用する事業者にとって、これらの機能は海外市場での競争力強化につながる重要な要素となるでしょう。
購入後体験プラットフォーム「Recustomer」について
Recustomerは、購入後の体験向上・顧客接点創造を実現する購入体験プラットフォームです。具体的には、以下の4つのサービスを提供しています:
- 注文を追跡してお届け予定日を通知する「Recustomer 配送追跡」
- 返品・交換業務を自動化する「Recustomer 返品・交換」
- 注文キャンセル業務を効率化する「Recustomerキャンセル」
- お試し購入を可能にする「Recustomerお試し購入」
これらのサービスを通じて特別な購入後体験を提供することで、ユーザーの体験向上を実現し、EC事業者の売り上げ向上を支援しています。購入後のカスタマーエクスペリエンスを重視することで、顧客満足度の向上とリピート率の改善を目指すEC事業者にとって、Recustomerは重要なソリューションとなっています。
まとめ
特に今回のグローバル対応により、Shopifyを利用した越境EC展開において、言語や通貨の壁を越えた一貫した購入後体験の提供が可能になりました。これはEC事業者が海外市場で成功するための重要な差別化要素となるでしょう。
Recustomerの提供するサービスは、単なる業務効率化ツールではなく、顧客との長期的な関係構築を支援するプラットフォームとして位置づけられています。購入後の体験が顧客のブランド認知や再購入意欲に大きな影響を与える現代のEC環境において、Recustomerのようなソリューションの重要性はますます高まっています。
越境ECにおいては特に、言語や文化の違いからくるコミュニケーションの障壁や、国際配送に伴う不安要素が存在します。Recustomerはそうした障壁を取り除き、世界中の顧客に対して均質で高品質な購入後体験を提供することを可能にします。
今後も同社は、AI技術を活用した自動化や高度な多言語サポートの拡充を進め、世界中の顧客が安心して購入・利用できる環境づくりを推進していくとのことです。EC市場のグローバル化が進む中、購入後体験の質がブランド価値を左右する重要な要素として認識されつつあり、Recustomerのようなプラットフォームの役割はさらに重要性を増していくと考えられます。
Recustomer株式会社 概要
会社名:Recustomer株式会社
代表取締役:柴田 康弘、辻野翔大
事業内容:購入後体験プラットフォーム「Recustomer」開発・運営
設立:2017年3月
所在地:東京都中央区銀座5丁目14−1 銀座クイント 8F
Recustomer株式会社は、EC事業者の課題解決と顧客体験向上を目指し、購入後の体験に焦点を当てたサービス開発に取り組んでいます。2017年の設立以来、Shopifyを中心としたECプラットフォーム向けのソリューション提供を行っており、今回のグローバル対応完了により、国内だけでなく海外市場においても事業を拡大していくことが期待されています。
同社の提供するサービスは、EC事業者が直面する配送管理、返品・交換、キャンセル対応などの業務効率化と、顧客満足度向上の両立を実現するものとして評価されています。特に今回の機能拡張により、越境EC展開を行う日本企業や、海外市場をターゲットとするEC事業者にとって、より価値の高いソリューションとなることが見込まれています。
出典元:Recustomer株式会社 プレスリリース












