テックファームグループ3社が業務提携、国内製造業の海外進出をワンストップで支援する「海外向け販売促進サービス」を開始

2025年12月1日 2025年12月1日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

テックファームグループでクロスボーダー流通プラットフォーム事業を手掛ける株式会社WeAgri、通販向け物流・プロモーションサービスを展開する株式会社ディーエムエス、そしてシステム開発・AIソリューションを提供するテックファーム株式会社の三社が業務提携し、国内製造業の海外進出をワンストップで支援する「海外向け販売促進サービス」の提供を開始したことが発表されました。この新サービスでは、三社の専門領域を融合させ、物流・EC・プロモーション・デジタル技術を一体化することで、日本の魅力的な商品を世界へ届ける新たな販売支援モデルを構築するとのことです。

この記事の目次

1 成熟する国内市場、海外での成長機会を求める日本メーカーに新たな選択肢
2 サービス概要：三社の強みを融合したワンストップ体制
- 2.1 協業による事業基盤の拡張と対応力の強化
3 データとネットワークを軸に、海外展開を支援
4 株式会社ディーエムエス
5 テックファーム株式会社
6 WeAgriについて：輸出から販売/マーケティングまで一気通貫のサポート
- 6.1 企業概要

成熟する国内市場、海外での成長機会を求める日本メーカーに新たな選択肢

近年、日本の製造業では人口減少や消費停滞を背景に、成長機会を海外市場に見出す動きが加速しています。しかしながら、各国の法規制、物流、決済、販売促進などへの対応が課題となり、多くの企業にとって海外展開は依然として高いハードルとなっているのが現状です。

株式会社WeAgri（東京都新宿区、代表取締役社長永守秀章）はこれまで、シンガポール市場に特化した越境EC「TFD」を通じて、日本産食品や地域特産品の販路開拓とブランド浸透を支援してきました。今回の新サービスでは、その知見に株式会社ディーエムエス（東京都千代田区、代表取締役社長山本克彦）の物流ソリューションとテックファーム株式会社（東京都新宿区、代表取締役社長千原信悟）の先端技術を組み合わせ、企業と世界の消費者を直接つなぐ新たな販路支援モデルを実現するとしています。

サービス概要：三社の強みを融合したワンストップ体制

本サービスは、国内での在庫管理からECプラットフォームの運営、現地での物流管理・販売促進までを一貫して支援する体制を構築しています。三社の専門性を融合し、海外展開に伴う複雑な業務プロセスをワンストップで対応可能としているのが特徴です。加工食品、酒類、伝統工芸品など、日本各地の商材を対象に、まずはシンガポールを起点として製造企業の海外販路拡大を支援していくとのことです。

協業による事業基盤の拡張と対応力の強化

ディーエムエス（DMS）との協業およびテックファームの技術支援により、WeAgriはこれまで以上に広範な企業支援と事業運営のスケールアップを実現するとしています。

①DMSの全国取引ネットワークとの連携

DMSが保有する多数の製造・通販企業との取引基盤を活用し、これまで接点のなかったメーカーに対しても海外進出の支援を展開します。また、物流管理も含めた新体制により、取り扱う商材カテゴリの拡大も見込んでいるとのことです。

②現地起点のブランド発信・販促支援の強化

DMSが蓄積してきたダイレクトマーケティングの知見と、WeAgriが現地で培ったプロモーション実績を融合し、海外市場に適したブランド発信・販促サービスの提供が可能となります。海外展開を進める企業の「どこに相談すべきか分からない」「大手代理店では費用感が合わない」といった課題に、利用しやすく実行力のある支援体制を整備するとしています。

③対応力・処理能力の向上

例えば問い合わせ対応において、三社連携により次のような体制を構築することが可能となるとのことです。

例）一次対応：テックファーム開発のAIチャットボットが自動応答

二次対応：DMSコールセンターが実務的な問い合わせを処理

三次対応：WeAgri／DMSの営業が企画提案や高度な相談に集中

このような体制により、案件対応数の大幅な増加および、営業リソースの最適化が期待されるとしています。

データとネットワークを軸に、海外展開を支援

三社は、シンガポールで蓄積したデータとノウハウをもとに、周辺ASEAN諸国への事業展開を視野に入れていると発表しています。今後は、顧客データを活用した新たなCRMサービスの開発や、海外向けECプラットフォームの提供、AIを活用した多国対応のデジタルプロモーションサービスを通じて、ストック型ビジネスモデルの構築にも取り組んでいく予定です。これらの取り組みにより、製造業の持続的な海外展開と、各国市場に適した販売戦略の確立を支援していくとしています。

株式会社ディーエムエス

所在地：東京都千代田区神田小川町1-11 千代田小川町クロスタ9階・10階

代表者：代表取締役社長山本克彦

事業内容：通販物流支援、販促支援、CRMサービス、ダイレクトメール、イベント

テックファーム株式会社

所在地：東京都新宿区西新宿3丁目20番2号東京オペラシティタワー23F

代表者：代表取締役社長千原信悟

事業内容：ICT・AI・デジタルソリューション開発、業務システム構築、モバイルアプリ開発

WeAgriについて：輸出から販売/マーケティングまで一気通貫のサポート

「Find More Japan -日本再発見を加速する」をミッションとして掲げる株式会社WeAgriは、未だ世界に知られていない魅力的な日本産品を発掘し、シンガポールをはじめとするアジア諸国の生活様式や価値観に合わせたブランディングなどのマーケティング活動を支援しています。創業以来蓄積してきた日本の農水産物や加工食品のブランディング・マーケティング実績、現地ニーズへの知見と流通ネットワークを活かし、ITと最新の流通技術を組み合わせた独自の流通プラットフォームを展開しているとのことです。テックファームグループの最先端技術や多様な産業におけるDX支援の知見を掛け合わせることで、アジアと日本をつなぐ越境流通のイノベーションを目指しています。

WeAgriの海外販路開拓支援サービスでは、これまで日本貿易振興機構（JETRO）や地方自治体・経済団体とも連携し、地域事業者の支援を行ってきました。2022年9月からは地方銀行とも連携を始め、食品・美容品事業者に対して輸出に向けたブランディングやプロモーションなどのマーケティング活動から現地での販売、物流までを一貫して支援する体制を強化していると発表されています。