LINEリサーチ調査:商品購入時に「買いたくなる表現」1位は「〇〇%オフ」、「買いたくない表現」は「有名人も使っている!」

LINEヤフー株式会社が、同社が運営するスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を通じて、商品購入時に消費者が「買いたくなる(気になる)」と感じる表現と、逆に「買いたくない(怪しい)」と感じる表現に関する調査結果を発表しました。このプラットフォームは、国内最大級となる700万人以上のアクティブな調査パネルを基盤としています。

調査は全国の15~69歳の男女を対象に実施され、商品購入の意思決定に影響を与える表現について貴重なデータが得られています。

買いたくなる表現の調査結果

通常価格が10,000円の商品を購入する際に「買いたくなる(気になる)」と感じる表現について調査したところ、全体で最も多かったのは「〇〇%オフ / 〇〇円引き」で5割強という結果になりました。

2位は「送料無料キャンペーン」で約4割を占め、その後に「期間限定価格 / 限定セール」「〇〇%ポイント還元 / 〇〇ポイント付与」「ポイント〇倍デー対象」が3割台で続いています。これらの結果から、消費者は明確な割引感やお得感のある表現に強く反応する傾向が見られます。

男女別の分析では、「期間限定価格 / 限定セール」と「送料無料キャンペーン」は女性の方が男性よりも高い割合で反応していることが判明しました。また「ポイント〇倍デー対象」「〇〇%オフ / 〇〇円引き」についても女性の方がやや高い傾向にあります。

年代別の分析では、すべての年代で「〇〇%オフ / 〇〇円引き」が1位となっていますが、30~40代では「〇〇%ポイント還元 / 〇〇ポイント付与」が2位にランクインし、他の年代と比較して高い割合を示しました。これは、この年代層が日常の買い物においてポイントを積極的に活用している傾向があることを示唆しています。

また、50代では「送料無料キャンペーン」が4割台半ばという高い割合で2位となっており、この世代特有の購買意欲を刺激する要素となっています。

買いたくない表現の調査結果

一方、同じ選択肢を用いて「買いたくない(怪しい)」と感じる表現についても調査が行われました。全体の結果では、「有名人も使っている!」が6割強で1位となりました。2位は「この広告が表示されたあなたへ限定の特別キャンペーン」で5割台半ば、3位は「SNSでも話題のお得アイテム」で4割弱という結果でした。

4位以降は「このクオリティでこの価格!? / コスパ最強!」「数量限定 / 先着〇名限定」が2割台で続いています。これらの結果から、あまりにも誇張された表現や特定の消費者を狙い撃ちにしているような表現は、逆効果になる可能性が高いことが示唆されています。

特に「この広告が表示されたあなたへ限定の特別キャンペーン」については、男性と比較して女性の割合が高く、10~50代の幅広い女性層で6割超という高い傾向が見られました。中でも20~30代女性では6割台後半から約7割というさらに高い割合を示しており、この表現に対する女性の警戒心の強さがうかがえます。

年代別の分析では、10~20代では「この広告が表示されたあなたへ限定の特別キャンペーン」が1位、30代以降では「有名人も使っている!」が1位となっており、年代によって警戒する表現に違いがあることがわかりました。

また、10~20代では「このクオリティでこの価格!? / コスパ最強!」という表現が他の年代と比較して高い割合で警戒されており、若年層ほどこうした誇張的な表現に懐疑的である可能性が示されています。40代では「有名人も使っている!」「購入者限定・抽選でギフト券が当たる」の割合が他の年代より高めだったことも特徴的です。

調査概要

今回の調査はLINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査として実施されました。調査対象は日本全国の15歳~69歳の男女で、実施期間は2025年9月1日~2025年9月3日、有効回収数は3152サンプルとなっています。なお、性別年代構成比は市場にあわせてウェイトバック処理が行われています。

また、表やグラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があることに留意が必要です。

LINEリサーチについて

「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的にした、スマートフォン時代に適応したリサーチプラットフォームです。同サービスには700万人以上のアクティブモニターが登録しており、そのうち約半数を10〜29歳が占めているため(2025年9月時点)、学生や若年層向けの出現率が低い調査でも効果的に実施することが可能となっています。

従来型の調査パネルとは異なり、リサーチへの興味が薄い層にもコンタクトできるため、より一般的で幅広い意見を収集できる点が特徴です。また、LINEのプッシュ通知を活用した配信システムにより、ユーザーがリアルタイムで回答しやすい環境が整っています。さらに、スマートフォン上で回答しやすいように最適化された画面設計により、効果的な調査の実施が可能となっています。

この調査結果から、マーケティング担当者やコンテンツ制作者は、商品やサービスをアピールする際の表現方法について貴重な洞察を得ることができます。特に、明確な割引や特典を示す表現は消費者の購買意欲を高める効果があり、一方で誇張された表現や特定の消費者を狙ったような表現は警戒されやすいという点は、効果的なマーケティングコミュニケーション戦略を立てる上で重要な示唆となるでしょう。

消費者の購買行動に影響を与える言葉の力を理解し、適切な表現を選択することで、より効果的な販促活動につなげることが期待できます。また、性別や年代によって反応が異なる点にも注目し、ターゲット層に合わせたコミュニケーション戦略を検討することが重要です。

出典元:LINEヤフー株式会社 プレスリリース

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