
GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社は、AI動画制作ツール「TOPVIEW」を提供するシンガポールのTOPVIEW PTE. LTD.と提携し、EC関連サービスのユーザー向けに商品画像から販促用短尺動画を自動生成できる機能の提供を開始しています。まずはECサイト構築サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」のユーザー向けにスマートフォン特化の「カラーミーモーションLP byGMOペパボ」が2025年10月1日より提供開始されました。
この提携によって、GMOペパボはTOPVIEW社の最新技術を活用し、AIアバターの着用・操作表現や商品画像の動的生成といった革新的な動画生成機能を自社サービスに実装しています。従来は大きなリソースを要した販促動画制作を効率化し、低コストで高品質な動画提供を実現しています。両社はこの提携を通じて、SNSを中心とした動画コマース拡大に対応し、ユーザーやクリエイターの動画制作・マーケティング支援を広げていく方針です。
提携の背景と目的
近年、InstagramなどのSNSでの縦型動画を活用した消費行動が急速に拡大しています。海外調査では、縦型動画は横型に比べてSNSで高いエンゲージメントを獲得できると報告されています。縦型動画の大きな特徴は、商品の魅力を直観的に伝えながら購入導線を組み込めるため、ユーザー体験と販売施策を一体化できる点です。ユーザーが商品を見つけてから購入に至るまでのシームレスな購買体験の設計が、EC事業者の成長を左右する重要な要素となっています。
加えて、生成AIの進化により、これまでは専門知識やコストを要した動画コンテンツ制作が誰でも簡単に行えるようになり、SNSにおけるEC市場の拡大を後押しする新たな仕組みとして注目されています。
GMOペパボは、ECサイト構築サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ」やオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI byGMOペパボ」をはじめとするEC事業者向けサービスを提供し、先端技術を活用した機能提供により、多くの中小規模事業者の販促・販売活動を支援してきました。
一方TOPVIEW社は、独自のAI技術によるAI動画制作ツール「TOPVIEW」を提供しており、国内外の企業がECマーケティングや広告等に活用しています。
こうした技術をGMOペパボのEC関連サービスに取り入れることで、ユーザーやクリエイターがより手軽に販促動画を制作・活用できる環境を整え、アウトプットの幅を広げることが可能になります。そのため、GMOペパボはTOPVIEW社と提携し、クリエイターやEC事業者の表現活動を支援するサービス基盤のさらなる強化を図ることになりました。
新機能『カラーミーモーションLP byGMOペパボ』について
2025年10月1日より「カラーミーショップ byGMOペパボ」ユーザー向けに提供開始された『カラーミーモーションLP byGMOペパボ』は、SNSやWeb広告の遷移先として活用できるスワイプ型LP(ランディングページ)をノーコードで作成できる新機能です。ECサイトに登録された商品画像から簡単にスワイプ型のLPを作成でき、さらにTOPVIEWのソリューションで画像を動画化して組み込むことで、SNS感覚のスワイプ操作による没入体験を提供します。
この新機能により、ユーザーの離脱を防ぎつつサイト滞在時間やコンバージョン率を高め、EC事業者のさらなる事業成長を支援していくことが期待されています。SNSマーケティングとEC販売の連携がスムーズになることで、特に中小規模の事業者にとって効率的な販促活動が可能になることが見込まれています。
TOPVIEW社の独自技術を活用することで、AIアバターによる商品のバーチャル着用表現や商品画像の動的な表示など、これまで専門的な制作スキルが必要だった表現が自動的に生成できるようになります。ユーザーは商品画像をアップロードするだけで、魅力的な動画コンテンツが生成されるため、制作コストと時間の大幅な削減が実現します。
提携による今後の展開
GMOペパボとTOPVIEW社は今回の提携を皮切りに、EC事業者向けの動画マーケティング支援を強化していく方針です。今回の「カラーミーショップ byGMOペパボ」に続き、「SUZURI byGMOペパボ」など他のEC関連サービスにも同様の機能を順次展開していく予定とのことです。
動画コマースの市場拡大に伴い、商品の魅力を効果的に伝える販促ツールの重要性はさらに高まっています。両社はこの提携を通じて、クリエイターやEC事業者がより簡単かつ効果的に動画コンテンツを活用できる環境を整え、オンラインビジネスの成長を支援していく考えです。
AIを活用した動画制作技術の進化により、これまでハードルの高かった動画マーケティングが身近になることで、小規模事業者でも大手と競争できるマーケティング力を獲得できるようになります。GMOペパボはこうした技術革新をいち早くサービスに取り入れ、ユーザーのビジネス成長を支えるプラットフォームとしての価値をさらに高めていく方向性を示しています。
GMOペパボ株式会社について
会社名 GMOペパボ株式会社(東証スタンダード 証券コード:3633)
所在地 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー
代表者 代表取締役社長 佐藤 健太郎
事業内容
■ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)事業
■EC支援事業
■ハンドメイド事業
資本金 2億6,222万円
出典元: GMOインターネットグループ プレスリリース