
TOPPANグループの株式会社ONE COMPATHが運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、全国の男女11,600名を対象に「デジタルチラシと節約効果に関する意識調査」を実施したことが発表されました。この調査によると、食品・日用品の買い物で9割超の消費者が物価高を実感し、デジタルチラシを活用した節約行動が広がっているとのことです。Shufoo!でチラシを見ることによる節約効果は月平均約1,500円(年間約1万8千円)に達していることが明らかになっています。
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物価高実感度は9割超え、「毎回のように実感」が半数超で日常的な負担感が顕著
食品・日用品の買い物をする際の物価高の実感について調査したところ、「毎回のようにある」と回答した人が52.5%と半数を超えたことがわかりました。「よくある」(30.8%)、「たまにある」(11.1%)と合わせると、実に9割以上(94.4%)の方が物価高を実感しているという結果が出ています。
一方で、「あまりない」「まったくない」と回答した人は合計でわずか5.6%にとどまり、大多数の消費者が日常の買い物において物価上昇の影響を直接的に感じている実態が浮き彫りになっています。
約8割がチラシを活用して買い物、物価高で情報収集が日常化
スーパーマーケットで買い物をする前にチラシ(紙・デジタル問わず)を見る頻度について調査したところ、「ほぼ毎回、チラシを見てから買い物に行く」が30.2%、「毎回ではないが、よくチラシを見てから買い物に行く」が28.9%、「時々、チラシを見てから買い物に行くことがある」が20.0%だったとのことです。これらを合計すると79.1%の消費者がチラシを活用して買い物をしていることが明らかになりました。物価高が続く現在の経済状況下で、チラシが重要な情報収集手段として広く定着している様子がうかがえます。
チラシ活用で月平均1,500円の節約効果を実感、年間1万8千円の家計負担軽減
Shufoo!でチラシを見ることによる節約効果を具体的な金額で実感している利用者(4,880人)の回答を分析したところ、最も多かったのは「500円以上1,000円未満」で52.6%と半数を超えたそうです。続いて「1,000円以上2,000円未満」が27.9%、「2,000円以上3,000円未満」が11.3%という結果でした。
節約効果を具体的な金額で実感している利用者の平均節約額は月約1,500円となり、年間に換算すると約1万8千円の家計負担軽減効果があることが判明しました。この結果は、物価高が続く中で、デジタルチラシの活用が家計にとって大きな支援となっていることを示しています。
3人に1人が節約分を「意識せず他支出へ」、26.0%は光熱費等生活費に充当
チラシで節約できた分のお金の使い道について複数回答で尋ねたところ、「特に意識せず、自然と他の支出に回っている」が3人に1人にあたる34.4%で最も多い結果となったとのことです。次いで「他の生活費(光熱費・通信費など)に充てている」が26.0%でした。この2つを合わせると約6割(60.4%)の人が生活費の補填に充てており、節約効果の多くが基本的な生活維持に使われている実態が明らかになっています。
また、「普段は買わない商品(デザート・お菓子・お酒など)を買っている」(12.8%)、「貯金に回している」(10.1%)と続いており、物価高の中で、チラシ活用による節約が家計の生活防衛に直結していることがうかがえます。
物価高で5人に1人が電子チラシ利用頻度増加、積極的な情報収集行動に転換
物価高を実感している回答者(10,951人)に、最近の物価高の影響でShufoo!を見る頻度に変化があったかを調査した結果、「頻度が増えた」が8.5%、「やや頻度が増えた」が14.0%で、合計22.5%の利用者が物価高を受けて利用頻度を増加させていることが判明しました。Shufoo!ユーザーは既に日常的にチラシや買い物情報をチェックする買い物感度の高い消費者層ですが、そうした層でも5人に1人が物価高を機にさらに利用頻度を高めており、物価高の影響の深刻さがうかがえます。
頻度が増加した理由としては、「物価が上がってから、チラシを見て、買い出しに行く日を決めるようになった」(50代女性)、「家計費節約のためなるべく安い所を探すようになった」(60代以上女性)、「家計が圧迫されているため、一つひとつの商品の安い店舗を探している」(40代男性)といった切実な声が寄せられています。
一方で「特に変化はない」が61.4%と最多で、「物価高と、Shufoo!を見る頻度は特に関係ない」も14.4%ありました。しかし、もともと買い物情報に敏感な層でも約5人に1人が行動変化を起こしていることは、消費者の節約意識の高まりが確実に行動変化として現れていることを示しています。
6割以上が「安い日狙い」で購入、計画的かつ戦略的な買い物行動が浸透
チラシを見て実践している節約の工夫について複数回答で尋ねたところ、「欲しい商品がなるべく安い日に買っている」が66.8%で最も多い結果となったそうです。次いで「欲しい商品がなるべく安いお店で買っている」が49.2%、「なるべく安い商品を買っている」が45.9%という回答でした。
また、「複数のチラシを比較して、最安値を探している」という回答も22.2%あり、消費者が価格情報を積極的に収集・比較して、計画的かつ戦略的な買い物を実践している実態が明らかになりました。
調査概要
「Shufoo!」利用者調査
調査エリア:全国
調査対象者:「シュフーポイント」会員(全年齢層の男女)
サンプル数:合計有効回答サンプル数 11,600名
調査期間:2025年7月31日~8月3日
調査方法:インターネットリサーチ (自社調査)
「Shufoo!」について
月間1,600万人(2024年7月現在、提供ASP上のアクセス含む)が利用し、全国12万店以上が参加する国内最大級の電子チラシサービスです。日本全国のスーパーやホームセンター、家電店、ドラッグストア等のチラシを無料でチェックできるほか、お店のおすすめ商品、タイムセール、バーゲン情報、クーポンや割引デーの情報、レシピ検索など、毎日のお買物を便利でお得にする情報が満載です。スマートフォンアプリのほか、PCやタブレットなど様々な端末で利用できます。2001年8月よりTOPPAN株式会社が運営を開始し、2019年4月1日よりTOPPANグループの株式会社ONE COMPATHが運営しています。
出典元: 株式会社ONE COMPATH