
くふう生活者総合研究所(以下、くふう総研)は、全国の生活者5,403名を対象に、2025年の年末年始の過ごし方に関する調査を実施しています。2025年から2026年にかけての年末年始は、12月26日を仕事納め、1月5日を仕事始めとする企業も多く、「奇跡の9連休」と呼ばれる長期休暇となる方もいます。しかし、調査結果からは、物価高による生活者の節約志向が外出や買い物などの過ごし方に影響を与えていることが明らかになっています。
この記事の目次
- 1 調査結果サマリ
- 2 調査概要
- 3 2025年~2026年の年末年始の休暇は約8割が「自宅でゆっくり過ごす」
- 4 約7割が年末年始の過ごし方に「物価高の影響がある」と回答
- 5 物価高による節約志向の影響がある項目は「食料品」、約半数が「外食を減らす・控える」「買い物の仕方を変える」など工夫
- 6 12月30日は約4割の人が正月準備の買い物に行く予定。購入する高級食材1位は「まぐろ」
- 7 12月31日に約9割の人が「年越しそばを食べる」と回答。食べるタイミングは約半数が「夕食」、約4割は「夕食後」
- 8 「くふう生活者総合研究所」について
- 9 チラシ・買い物情報サービス「くふう トクバイ」について
- 10 家計簿サービス「くふう Zaim」について
- 11 会社概要
調査結果サマリ
・2025年~2026年の年末年始の休暇は約8割が「自宅でゆっくり過ごす」
・約7割が年末年始の過ごし方に「物価高の影響がある」と回答
・物価高による節約志向の影響がある項目は「食料品」、約半数が「外食を減らす・控える」「買い物の仕方を変える」など工夫
・12月30日は約4割の人が正月準備の買い物に行く予定。購入する高級食材1位は「まぐろ」
・12月31日に約9割の人が「年越しそばを食べる」と回答。食べるタイミングは約半数が「夕食」、約4割は「夕食後」
調査概要
調査テーマ:年末年始の過ごし方について
調査エリア:全国
調査対象者:①家計簿サービス「くふう Zaim」ユーザー、チラシ・買い物情報サービス「くふう トクバイ」ユーザー計5,403名②「くふう トクバイ」導入企業28社
調査期間:①2025年11月28日(金)〜12月1日(月)②2025年11月5日(水)~13日(木)
調査方法:インターネットによる調査
2025年~2026年の年末年始の休暇は約8割が「自宅でゆっくり過ごす」

2025年から2026年にかけての年末年始の休暇の予定について調査したところ、「自宅でゆっくり過ごす」と回答した人が77.3%と圧倒的多数を占めています。次いで「家事や掃除を片付ける」(41.3%)、「近場への外出」(32.6%)という結果となり、長期連休であっても遠出せずに過ごす予定の人が多いことが明らかになっています。
約7割が年末年始の過ごし方に「物価高の影響がある」と回答

年末年始の過ごし方について、「物価高の影響がある」と回答した人は全体の約7割(「とても影響がある」34.9%と「やや影響がある」33.9%の合計)にのぼることが分かっています。これは、継続する物価高が生活者の意識や行動に大きな影響を与えていることを示しています。
物価高による節約志向の影響がある項目は「食料品」、約半数が「外食を減らす・控える」「買い物の仕方を変える」など工夫

年末年始の過ごし方に「物価高の影響がある」と回答した人に、どのような項目への出費に節約志向の影響があるかを尋ねたところ、おせちや食材、飲み物などの「食料品」(76.6%)が最も多く、次いで「外食費」(51.6%)となっています。
また、年末年始特有の出費である忘年会や新年会などの「交際費」(30.7%)、手土産やお年玉などの「ギフト費用」(25.3%)についても、財布のひもが固くなる傾向が見られます。

節約のためにどのような対策を行うかについては、「外食を減らす・控える」(46.5%)と「買い物の仕方を変える」(46.1%)がほぼ同率で上位を占めています。
買い物における工夫としては「セールやクーポンを活用する」(39.6%)、食費削減のための「料理を質素にする・減らす」(35.4%)、「手作り料理を増やす」(33.9%)という回答が続きました。また、経済的な理由から「旅行を控える・近場に変更する」(25.0%)、「外出を減らす・控える」(24.6%)と回答した人も一定数おり、「奇跡の9連休」といわれる長期休暇でも、堅実に過ごす傾向が強いことが明らかになっています。
12月30日は約4割の人が正月準備の買い物に行く予定。購入する高級食材1位は「まぐろ」

正月準備のための食材の買い物は、12月30日(火)が最も多いという結果になっていますが、31日(水)、29日(月)、28日(日)など、買い物のタイミングは分散する傾向が見られます。
「くふう トクバイ」の契約企業へのアンケートでも、早めに仕事納めを迎えて年末休みに入る人向けに販促を前倒ししたり、長期連休で食事準備の負担が増すことからニーズが高まる簡易調理品を強化するなど、さまざまな対応策が検討されていることが明らかになっています。
スーパーマーケットが年末の販促で工夫する点(アンケートの声より抜粋)
・12月25日から年末商品を陳列、販売強化
・期間前半の特売は年末らしい物よりも簡単に皆で食べられる物に重点を置く
・年末年始9連休で内食需要を見越し、「歳末食品大市」広告を3企画投下する
・例年年末チラシは12月28日立ち上がりですが、一日前倒して12月27日に開始する予定

正月準備の買い物で、最も多くの人が購入すると回答した高級食材は「まぐろの刺身」(26.3%)でした。僅差で「まぐろ以外の刺身」(24.2%)、「かずのこ」(23.6%)、「牛肉(すき焼き用)」(23.3%)が続き、年末年始の食卓を彩る高級食材に対する需要の高さがうかがえます。
12月31日に約9割の人が「年越しそばを食べる」と回答。食べるタイミングは約半数が「夕食」、約4割は「夕食後」

12月31日の大みそかには約9割(87.2%)の人が「年越しそばを食べる」という結果となっています。食べ方については、麺を茹でたりつゆを用意したりして「自宅で調理して食べる」人が最も多く67.4%を占めています。一方、インスタントや電子レンジ調理品など「自宅で簡易調理品を食べる」人も16.6%、「外食で食べる」人は3.2%にとどまり、家庭内で年越しそばを楽しむ傾向が強いことが分かっています。

年越しそばを食べるタイミングについては「夕食」が53.2%と半数以上を占め、続いて「夕食後」(36.0%)という結果になっています。これにより、夜の時間帯に食べる人が約9割に上ることが明らかになっています。
物価高による節約志向が続いた2025年、年末年始も出費に関してはシビアに捉える生活者が多いことが調査結果から明らかになっています。年末には多くの人が正月準備の買い物に出かけ、12月31日には自宅で「年越しそば」を楽しむ、穏やかな年末年始を予定している生活者の姿が見て取れます。
「くふう生活者総合研究所」について

くふうカンパニーグループが提供する生活者向けサービスの運営を通じて蓄積される生活者の行動データやリアルな声を分析・理解することで、個人の生活満足度および社会全体の生活満足度の向上に資する情報発信を目指しています。
チラシ・買い物情報サービス「くふう トクバイ」について

2013年にスタートした、食品スーパーマーケットをはじめ様々な業態の小売店のチラシ・買い物情報を掲載しているWebサービス・アプリです。パソコン・スマートフォンから無料で情報の閲覧が可能です。30〜50代の女性を中心に月間1,600万人以上*にご利用いただいています。 (*=2025年1月時点)
※「トクバイ」は2025年10月に「くふう トクバイ」にサービス名称を変更いたしました。
家計簿サービス「くふう Zaim」について

1,100 万ダウンロードを超える家計簿サービス「くふう Zaim」は、スマートフォンなどから簡単に家計簿を記録できるサービスです。紙のレシートを撮影して自動で読み取る機能に加え、銀行やクレジットカードとの連携機能によって支出や収入を自動的に記録できるため、手軽に家計を管理できます。
※「Zaim」は2025年10月に「くふう Zaim」にサービス名称を変更いたしました。
会社概要

社名:株式会社くふうカンパニー
本社所在地:〒108-0073 東京都港区三田1−4−28 三田国際ビル23階
設立:2012年9月
主要事業:チラシ・買い物情報サービス「くふう トクバイ」、家計簿 アプリ「くふう Zaim」および日常生活関連サービスの企画・開発・運営など
出典元: 株式会社くふうカンパニーホールディングス プレスリリース












