SBペイメントサービス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO 榛葉 淳)は、物販およびデジタルコンテンツ・サービスを提供するECサイトにおける決済手段の利用実態に関するアンケート調査を実施し、その調査結果の一部を公開しました。今回の調査は2018年度、2020年度、2021年度、2022年度、2024年度に続く6回目となります。
※物販:衣料品、日用品、化粧品、食料品、医薬品などを販売するECサイト
※デジタルコンテンツ・サービス:ゲーム、電子書籍、動画視聴サービス、フードデリバリー、チケットなどを提供するECサイト
この記事の目次
- 1 調査概要
- 2 調査結果サマリー
- 3 調査結果
- 3.1 「クレジットカード決済」利用が2~3割減少し、「PayPay(オンライン決済)」「楽天ペイ(オンライン決済)」が伸長
- 3.2 全てのキャリアのユーザーにおいて、各キャリアが提供するQRコード決済よりも「PayPay(オンライン決済)」が利用されている
- 3.3 単価や商品・サービスにより消費者は決済手段を使い分けている
- 3.4 「クレジットカード決済」以外にQRコード決済の高いニーズあり
- 3.5 よく利用する決済手段がない場合、男女ともに約6割が購入せず離脱する
- 3.6 過半数が「Amazon」「楽天市場」をよく利用し、「Yahoo!ショッピング」も約3割が利用
- 3.7 オンラインでの購入や安く買えるECサイトを探して購入する傾向が全世代で1割以上増え、特に20代はSNS経由のECサイト利用が増加
- 4 会社概要
調査概要
調査名 :ECサイトで物品、デジタルコンテンツ・サービスを支払う際の決済手段に関する調査
調査方法:インターネットリサーチ
調査地域:全国
調査期間:2025年5月21日~6月5日
調査対象:1年以内に物販サイトで商品を購入した10~80代の男女2,455人
1年以内にデジタルコンテンツ・サービスの支払いをした10~80代の男女1,857人
調査元 :SBペイメントサービス株式会社
調査結果サマリー
・よく利用する決済手段は、2018年から2025年にかけて「クレジットカード決済」が2~3割減少し、「PayPay(オンライン決済)」「楽天ペイ(オンライン決済)」が伸長
・全てのキャリアのユーザーにおいて、各キャリアが提供するQRコード決済よりも「PayPay(オンライン決済)」が利用されている
・高単価の商材や衣類・服飾雑貨は「後払い決済」、デジタルコンテンツは「キャリア決済」、フードデリバリーは「PayPay(オンライン決済)」など消費者は決済手段を使い分けている
・「クレジットカード決済」以外に、「PayPay(オンライン決済)」「楽天ペイ(オンライン決済)」「d払い」「au PAY(ネット支払い)」などQRコード決済の高いニーズあり
・よく利用する決済手段がない場合、男女ともに約6割が購入せず離脱する
・過半数が「Amazon」「楽天市場」をよく利用し、「Yahoo!ショッピング」も約3割が利用
・2024年よりも、オンラインでの購入や安く買えるECサイトを探して購入する傾向が全世代で1割以上増え、他世代と比較して20代はSNS経由のECサイト利用が増加
調査結果
「クレジットカード決済」利用が2~3割減少し、「PayPay(オンライン決済)」「楽天ペイ(オンライン決済)」が伸長

【物販】よく利用する決済手段(過去推移)

【デジコン・サービス】よく利用する決済手段(過去推移)
ECサイトで物品もしくはデジタルコンテンツ・サービスを支払う際、よく利用する決済手段について調査したところ、1位は「クレジットカード決済」(52.2%以上)、2位が「PayPay(オンライン決済)」(32.0%以上)、3位が「楽天ペイ(オンライン決済)」(13.3%以上)という結果になりました。
過去5回(2018年度、2020年度、2021年度、2022年度、2024年度)の同様の調査結果と比較したところ、「クレジットカード決済」を利用している方の割合が2018年から2025年にかけて2~3割減少しており、年々減少傾向にあることが明らかになっています。また、「PayPay(オンライン決済)」「楽天ペイ(オンライン決済)」は増加傾向にあり、「クレジットカード決済」を追い越す勢いとなっています。さらに、物品の購入における「コンビニ決済」「代金引換」と、デジタルコンテンツ・サービスの支払いにおける「口座振替」「Pay-easy決済」も減少傾向にあることが判明しました。
全てのキャリアのユーザーにおいて、各キャリアが提供するQRコード決済よりも「PayPay(オンライン決済)」が利用されている

【物販】よく利用する決済手段(携帯キャリア別)

【デジコン・サービス】よく利用する決済手段(携帯キャリア別)
利用している携帯電話のキャリア別でみると、物品もしくはデジタルコンテンツ・サービスを支払う際、全てのキャリアのユーザーにおいて、「クレジットカード決済」が1位、「PayPay(オンライン決済)」が2位に選ばれていることがわかりました。特にデジタルコンテンツ・サービスの支払い時には、ソフトバンク系ユーザーでは「PayPay(オンライン決済)」(45.3%)が「クレジットカード決済」(45.9%)とほぼ並ぶ結果となっています。また、NTTドコモ系、KDDI系、楽天モバイルのユーザーにおいては、各キャリアが提供するQRコード決済が3位にランクインする結果となっています。
単価や商品・サービスにより消費者は決済手段を使い分けている

【物販】よく利用する決済手段(商材別)
ECサイトで物品を購入する際によく利用する決済手段を商材別に調査したところ、衣類・服飾雑貨、日用品・生活用品・ペット関連、食品・飲料などの生活関連消費財の購入では「クレジットカード決済」が1位で、次点で「PayPay(オンライン決済)」が約2割利用されているという結果が得られました。また、高単価の商材(家具・インテリア、自動車関連、生活家電・PC・周辺機器)や衣類・服飾雑貨の購入では、「後払い決済」へのニーズが高いことも明らかになっています。

【デジコン・サービス】よく利用する決済手段(デジタルコンテンツ別)

【デジコン・サービス】よく利用する決済手段(サービス別)
ゲーム、電子書籍、動画・音楽などのデジタルコンテンツの支払い時においては、「クレジットカード決済」が1位、「PayPay(オンライン決済)」が2位、「キャリア決済」が3位に選ばれており、「キャリア決済」は他の商材と比べて親和性が高いことが判明しています。
サービスの支払い時においては、チケット、旅行・宿泊では「クレジットカード決済」が74.4%以上と圧倒的な人気を誇っています。一方、フードデリバリーでは「クレジットカード決済」の次に「PayPay(オンライン決済)」が37.4%とよく利用されていることがわかりました。また、保険・証券や公共料金・税金の支払い時には「口座振替」のニーズが高いことも明らかになっています。
「クレジットカード決済」以外にQRコード決済の高いニーズあり

【物販】最も利用する決済手段
ECサイトでの物品購入時に最も利用する決済手段を男女別に分析したところ、男女ともに1位は「クレジットカード決済」、2位は「PayPay(オンライン決済)」、3位は「楽天ペイ(オンライン決済)」という結果になりました。また、「d払い」も2.6%以上と上位に選ばれていることがわかりました。

【デジコン・サービス】最も利用する決済手段
デジタルコンテンツ・サービスの支払い時に最も利用する決済手段を男女別に分析したところ、男女ともに1位は「クレジットカード決済」、2位は「PayPay(オンライン決済)」となりました。3位については男性は「d払い」、女性は「楽天ペイ(オンライン決済)」という結果になりました。また、男性には「au PAY(ネット支払い)」も人気で、QRコード決済全般に対する高いニーズがあることが明らかになっています。
よく利用する決済手段がない場合、男女ともに約6割が購入せず離脱する

【物販】決済手段不足によるサイト離脱状況

【デジコン・サービス】決済手段不足によるサイト離脱状況
ECサイトで物品もしくはデジタルコンテンツ・サービスを支払う際に、よく利用する決済手段がない場合どうするかを調査したところ、男女ともに56.5%以上がそのECサイトでは購入せず離脱する傾向にあることが判明しました。また、そのうち44.8%以上※の人は他のECサイトもしくは実店舗で購入する意向があることから、購買意欲が高い人でも決済手段の不足が要因で離脱しており、ユーザーのニーズに応じた決済手段を取りそろえることは購買率を向上させる重要な要素であると言えます。
※他のサイトで同じ商品を探して購入する、実店舗で購入する、購入をやめる人の合計から購入をやめる人を除いた数値
過半数が「Amazon」「楽天市場」をよく利用し、「Yahoo!ショッピング」も約3割が利用

【物販】よく利用するECモール
よく利用するECモールについて調査したところ、男女ともに過半数の人が「Amazon」と「楽天市場」をよく利用していると回答しました。また、「Yahoo!ショッピング」も男女ともに28.4%以上が利用しており、男性と比較して女性は「ZOZOTOWN」「Qoo10」「SHEIN」「Temu」の利用率が高いことが明らかになっています。
オンラインでの購入や安く買えるECサイトを探して購入する傾向が全世代で1割以上増え、特に20代はSNS経由のECサイト利用が増加

【物販】ネットショップの利用に関する前年からの変化傾向(年代別)
物販サイトの利用に関して、2024年と比べてどのような変化があったか調査したところ、「少しでも安く買えるECサイトを探して購入するようになった」と回答した割合が全世代で高い傾向となりました。また、10~30代では「実店舗での購入よりオンラインでの購入が増えた」と回答した人が多く、特に20代では「SNS(LINE、Instagramなど)経由でECサイトを利用するようになった」と答えた人が15.2%に達し、若年層でSNSと物販サイトの親和性が高まっていることがわかりました。

【物販】ネットショップで利用する決済手段に関する前年からの変化傾向(年代別)
物販サイトでの決済に関して、2024年と比べてどのような変化があったか調査したところ、10代では「利用する決済手段の種類が増えた」と回答した人が多く、20代では「ECサイトごとに複数の決済手段を使い分けるようになった」「手間なく簡単に支払いできることを重視して選ぶようになった」「決済手段のキャンペーンやポイント還元を重視して選ぶようになった」と回答した人が多いという結果になりました。
会社概要
SBペイメントサービス株式会社
代表者:代表取締役社長 兼 CEO 榛葉 淳
所在地:東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝オフィスタワー
設立:2004年10月1日
事業内容:決済サービス、集金代行および企業の計算事務代行、アクワイアリング(カード加盟店業務)事業、イシュイング(カード発行業務)事業
出典元: SBペイメントサービス株式会社 プレスリリース