Firework JapanがKlaviyoとの連携強化を発表、動画コンテンツをメールマーケティングに統合

動画コマース・ライブ配信ソリューションを提供するFirework Japan株式会社(本社:東京都品川区)が、B2Cブランド向けCRMで急成長を遂げているKlaviyo(クラビヨ)との連携強化を発表したことが分かりました。

今回のアップデートにより、Fireworkが提供するショッパブル動画コンテンツをKlaviyoのメールキャンペーンや自動化フロー内にシームレスに組み込むことが可能になります。これにより、ブランド企業はパーソナライズされた動画体験を通じて、顧客エンゲージメントおよびコンバージョン率を大幅に向上させることができるようになるとのことです。

静的なメールから「動く体験」へ

今回発表されたFireworkとKlaviyoとの連携強化により、これまで静止画やテキストが中心だったKlaviyoのメールフローが、リッチでインタラクティブな動画体験へとアップデートされます。従来の静的なメールマーケティングから一歩進んだ、動的なコンテンツ配信が実現するということです。

主な活用シナリオ

Fireworkの動画コンテンツとKlaviyoを組み合わせることで、様々な活用シナリオが考えられるとしています。以下に主なユースケースを紹介します。

  • ウェルカムメールの強化
    ブランド紹介や人気商品のショッパブル動画を初回メールに組み込むことで、没入感ある第一印象を提供することが可能になります。これにより、初回購入までのスピードが加速するとされています。また、動画視聴データは自動的にKlaviyoにフィードバックされ、より精緻なセグメンテーションでの活用が可能となるようです。
  • カゴ落ちリマインダー
    カートに残された商品に関するFireworkの動画を自動送信することができます。静止画以上に商品の魅力を伝えることで、最大40%のリカバリー率向上が期待できるとのことです。カゴ落ち防止策として効果的なアプローチとなりそうです。
  • 購入後エンゲージメント
    商品購入後にチュートリアル動画や使用方法ガイドを送付することで、顧客満足度を高め、サポート負荷を軽減することができます。AIを活用したインタラクティブな顧客サポートは、エンゲージメントを高めるとともに、顧客からの問い合わせをスムーズに解決する効果も期待できるとしています。
  • 閲覧放棄リターゲティング
    商品ページを閲覧したものの購入に至らなかった顧客に対して、関連動画で再エンゲージメントを図ることができます。動画を通じて商品の魅力をより具体的に伝えることで、購買意欲を高める効果が期待できるようです。
  • 休眠顧客へのウィンバック施策
    過去の購入履歴や興味関心に基づき、パーソナライズされた動画で再訪を促進することができます。長期間サイトを訪問していない顧客に対しても、動画という視覚的に訴求力の高いコンテンツで効果的にアプローチすることが可能になるとのことです。

シンプルな導入と優れたパフォーマンス

Fireworkの動画コンテンツをKlaviyoに組み込む際のメリットとして、以下の点が挙げられています。

  • ノーコードで簡単インストール
    Klaviyo Integration Directoryから数クリックで接続が可能とのことです。Fireworkのコンテンツブロックは、Klaviyoのドラッグ&ドロップビルダーに対応しており、技術的なハードルを大きく下げていることが特徴です。専門的な知識がなくても、マーケティング担当者が簡単に実装できる設計となっています。
  • 全主要メールクライアントに対応
    Fireworkの動画コンポーネントは、メールのパフォーマンスに悪影響を与えないよう、完全な動画ファイルをメールに直接埋め込むことはないとしています。その代わりに、軽量でクリック可能なサムネイルや、メールクライアントにとって安全な自動再生プレビューとして表示されるように設計されています。

    この設計により、メールの読み込み速度やメールの到達率への影響を最小限に抑えることができるとのことです。また、FireworkのメールブロックはHTMLのベストプラクティスとスパム対策の基準に準拠しており、重いスクリプトや非準拠のコードを埋め込まない仕様となっています。そのため、Gmail、Outlook、Apple Mailなど主要メールサービスに幅広く対応しており、ユーザー体験を損なうことなく動画コンテンツを届けることができるとしています。

  • 豊富な行動データの統合
    Fireworkは、動画の視聴開始(3秒以上)、エンゲージメント付き視聴、再生完了率(25%、50%、75%、100%)、商品クリックなど30種類以上の動画アクションデータをKlaviyoへリアルタイムで送信するとのことです。

    これにより、より高度なターゲティングやパーソナライズ、効果測定が可能になります。動画から発生するコンバージョンは、最後に再生された動画との紐づけが行われ、Google アナリティクス連携もサポートしているとのことです。マーケティング活動の効果測定において重要な指標を細かく追跡できる点が強みとなっているようです。

  • A/Bテストによる効果検証も可能
    Firework導入前後のA/Bテストも容易に実施できるようになっています。実際にCTR(クリック率)が20〜40%向上した事例も確認されているとのことです。データに基づいた施策の効果検証を行いながら、最適なマーケティング戦略を構築することができるようです。

Firework Japan株式会社 Country Manager 田島一樹氏のコメント

「日本の動画マーケティングは、新たな進化のフェーズに突入しています。『動画で魅力を伝えたい』『成果をしっかり可視化したい』という声に対し、Fireworkはデータドリブンなソリューションで応えてまいります。今回のKlaviyoとの連携強化は、動画が"コンテンツ"を超え、"成長エンジン"となる未来を形にする第一歩です。」と田島氏は述べています。

Fireworkについて

Fireworkは、ショート動画、ライブコマース、AIアバター、1to1動画接客など多彩な機能を持つ、次世代の動画コマースプラットフォームです。全世界37カ国で1,000社以上のブランドに導入されており、マーケティングの成果最大化とデジタルトランスフォーメーションを支援しています。日本においても、オンライン上での「人と人とのつながり」を再定義する体験を提供しているとのことです。

今回の連携強化により、Klaviyo利用企業はメールマーケティングにおいて、より効果的に動画コンテンツを活用できるようになります。静的なテキストや画像だけではなく、動画を通じたインタラクティブな体験を提供することで、顧客エンゲージメントの向上やコンバージョン率の改善が期待できるでしょう。

近年、EC市場の競争が激化する中で、顧客体験の質が購買決定において重要な役割を果たすようになっています。FireworkとKlaviyoの連携は、そうした市場ニーズに応えるソリューションとして注目されています。特に、パーソナライズされたコンテンツ配信と詳細な行動データの収集・分析機能は、データドリブンなマーケティング活動を実践する企業にとって大きな価値をもたらすと考えられます。

動画コンテンツの活用は、ECサイトだけでなく、メールマーケティングにおいても重要な差別化要因となっていくことでしょう。今回の連携強化は、そうしたトレンドを先取りする取り組みとして評価できます。

出典元:Firework Japan株式会社 プレスリリース

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