
株式会社COUNTERWORKS(本社:東京都港区、代表取締役CEO:三瓶 直樹)は、商業施設向けリーシングDXシステム「ショップカウンター エンタープライズ」において、出店問い合わせ企業の基本情報やブランド概要をAIが自動調査してサマリー表示する新機能「AI企業サーチβ」の提供を開始したことを発表しました。この機能は同社の生成AI活用推進プロジェクト「akinAI STUDIO」からの第1弾プロジェクトとして開発されたものです。
※リーシングとは商業施設によるテナントの誘致・募集業務を指します
商業施設では従来、出店希望企業からの問い合わせがあった際、施設担当者がWeb検索やSNSの確認を通じて取引先情報を手作業で調査したり、問い合わせ元企業に再度ヒアリングを行うなどの作業が必要でした。このような情報収集には多くの時間がかかるという課題がありました。株式会社COUNTERWORKSはこうした業務の煩雑さを解消し、出店希望企業とのやりとりをよりスムーズに進められるよう、今回の新機能を開発しました。
この記事の目次
「AI企業サーチβ」の機能概要
「ショップカウンター エンタープライズ」の問い合わせ管理画面に設置された「AIで調べる」ボタンをワンクリックするだけで、問い合わせ時に入力された情報を基に以下の企業情報やブランド情報をAIが自動的に収集・表示します。
- 法人種別(法人、個人)
- 法人名・屋号
- 法人番号
- インボイス登録状況
- 設立年月
- 所在地
- 商材やブランドの名称
- Instagramアカウント情報
- 実店舗の有無および店舗数
- 年商
本機能の特徴として、問い合わせ時の情報をシステムが適切な形式に処理し、AIに指示を行う仕組みになっているため、施設担当者がプロンプトを入力する必要がありません。これにより、AIの利用が初めての方でもボタン一つで簡単にAI機能を活用できます。また、AIに対して個人情報などの不適切な情報をインプットしてしまうリスクを回避できるため、安心してAIを活用することが可能です。
さらに、AIによって取得された情報はそのまま「ショップカウンター エンタープライズ」内のテナント登録に活用できるため、その後の営業フローにおける入力作業の効率化にも貢献します。これにより、リーシング業務全体のDX化が一層進むことが期待されます。
管理画面サンプル


同社は今後も商業施設のリーシング業務支援を目的として、AIを活用した機能開発を積極的に推進していく方針です。商業施設の業務効率化と生産性向上を支援するためのさまざまな機能が今後も追加されることが期待されます。
「ショップカウンター エンタープライズ」について
「ショップカウンター エンタープライズ」は、商業施設向けのリーシングDXシステムです。このシステムは大きく分けて2つの機能を提供しています。一つは商業施設が自社スペースを掲載する「テナント募集サイト」、もう一つは問い合わせ・営業・テナント情報管理やスペースの稼働管理ができる「営業管理システム」です。これらがSaaS型で提供されており、継続的な機能追加やバージョンアップによって、テナント募集業務や管理業務の効率化、生産性向上を支援しています。
現在、このシステムは1,000以上の商業施設に導入されており、多くの施設のリーシング業務をサポートしています。商業施設業界におけるDX推進の重要なツールとして広く認知されているサービスです。
今回追加された「AI企業サーチβ」機能によって、出店希望企業からの問い合わせに対する初期対応の効率が大幅に向上することが期待されます。出店希望企業の基本情報を素早く把握できることで、その後の商談や契約に向けたプロセスもスムーズに進められるようになります。
商業施設のリーシング業務における課題とAIの活用
商業施設のリーシング業務では、多くの出店希望企業と連絡を取り、情報収集や条件交渉などを行う必要があります。特に初期段階での情報収集は、その後の営業活動の方向性を決める重要な工程ですが、これまでは担当者の手作業に依存する部分が大きく、業務効率化の障壁となっていました。
「AI企業サーチβ」は、まさにこの初期情報収集の部分をAIの力で効率化する機能です。AIが自動で企業情報を収集することで、担当者はより戦略的な業務に時間を割くことができるようになります。また、収集した情報の精度も向上し、出店希望企業とのミスマッチを減らすことにも貢献するでしょう。
商業施設業界全体としても、このようなAIを活用したDXの取り組みは今後ますます重要になると考えられます。テナントリーシングの効率化は、空室率の低減や施設の魅力向上につながり、商業施設の収益性向上に直結する重要な要素だからです。
株式会社COUNTERWORKSの「akinAI STUDIO」について
「AI企業サーチβ」は、同社が社内に設立した生成AI活用推進プロジェクト「akinAI STUDIO」からの第1弾プロジェクトとして開発されました。このプロジェクトは、生成AIの技術を活用して同社のサービス価値を高めるための取り組みの一環として始動したものです。
「akinAI STUDIO」では、リーシング業務における様々な課題に対して、AIの力を活用した解決策を提案・開発していくことを目指しています。今回の「AI企業サーチβ」機能は、その第一歩として位置づけられており、今後も様々なAI活用機能が開発されることが期待されます。
株式会社COUNTERWORKSは、テクノロジーの力で商業施設業界のDXを推進するという方針のもと、今後もAIをはじめとする最新技術の導入を積極的に進めていくと考えられます。リーシング業務の効率化と質の向上を両立させることで、商業施設の競争力強化を支援していくことでしょう。
株式会社COUNTERWORKSについて
株式会社COUNTERWORKSは、「ショップカウンター」および「ショップカウンター エンタープライズ」の企画・開発・運営を行う企業です。会社概要は以下の通りです。
- 商号:株式会社COUNTERWORKS
- 所在地:東京都港区六本木1丁目8−7 MFPR六本木麻布台ビル9F
- 代表:代表取締役CEO 三瓶 直樹
- 事業内容:「ショップカウンター」「ショップカウンター エンタープライズ」の企画・開発・運営
- 資本金:6.54億円(資本準備金を含む)
同社は、商業施設のテナント誘致・募集業務におけるDXを推進するサービスを提供することで、商業施設業界の発展に貢献しています。今回発表された「AI企業サーチβ」機能も、そうした取り組みの一環として位置づけられています。
商業施設業界では、コロナ禍を経て消費者の行動変化や経済環境の変化に対応するための変革が求められています。株式会社COUNTERWORKSのようなDXソリューションを提供する企業の役割は、今後ますます重要になっていくでしょう。効率的なテナント誘致・管理を実現することで、商業施設の競争力強化を支援し、業界全体の活性化に貢献することが期待されています。
「ショップカウンター エンタープライズ」のような革新的なシステムと、今回発表された「AI企業サーチβ」のようなAI活用機能は、そうした業界の変革を後押しする重要なツールとなるでしょう。同社の今後の展開にも注目が集まります。
出典元:株式会社COUNTERWORKS プレスリリース