テテマーチの調査で明らかに:約3社に1社が「TikTok Shop」導入に前向き、成功のカギは運用体制と費用感

企業向け SNSマーケティング支援を中心としたビジネス展開をするテテマーチ株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:上田大介)が運営するサキダチラボは、国内の小売業および直販メーカー176社を対象に「TikTok Shopの認知・導入意向に関するアンケート調査」を実施したことが発表されました。この調査では、TikTok Shopに対する企業の期待や懸念、導入意向などが明らかになっています。

調査背景

TikTokは、ショート動画プラットフォームとして若年層を中心に絶大な人気を誇っており、エンターテイメントの枠を超えて情報収集や購買行動にまで影響を及ぼしています。このTikTokのアプリ内で商品を購入できるEC機能「TikTok Shop」が夏~秋頃に日本に上陸することが予定されており、大きな注目を集めています。

このような新たな潮流に対して、日本国内の小売業および直販メーカーの担当者がどのような期待を寄せ、どのような懸念を抱いているのかを明らかにするため、サキダチラボがアンケート調査を実施したとのことです。

調査結果サマリー

TikTok Shopの認知度と導入意向
・企業の60.2%が日本でのサービス展開を何らかの形で認知している
・導入に関しては「情報収集してから判断したい」という回答が52.8%と最多

TikTok活用状況とTikTok Shop導入意向・課題
・現在は37.5%の企業がマーケティング・コミュニケーション活動にTikTokを活用している
・そのうちTikTok Shopを「導入する」または「導入を検討したい」と回答した企業は45.5%
・現在TikTokを活用している企業の中で、60.6%は「TikTokに関する知見・ノウハウ不足」を課題と感じている

ライブコマース活用状況とTikTok Shop導入意向
・25.0%の企業が過去にライブコマースを実施した経験がある
・そのうちTikTok Shopを「導入する」または「導入を検討したい」と回答した企業は40.9%

TikTok Shop導入時に重視する点
・実際にTikTok Shopの導入を検討する際に重視する点として、企業の77.3%は「導入・運用にかかる費用(初期費用、販売手数料など)」を挙げている

約3社に1社が導入を前向きに検討

調査によると、TikTok Shopが日本で提供された場合の導入検討について、「導入する」(10.2%)と「導入を検討したい」(23.3%)を合わせると33.5%となり、約3分の1の企業が導入に対して前向きな姿勢を示していることが明らかになりました。

一方で、「まずは情報収集を進めてから判断したい」という企業も52.8%と最も多く、期待感がありつつも、まだ検討フェーズである企業が多いようです。

TikTok Shop導入意向グラフ

導入のカギを握るのは「運用体制の構築」と「費用感」

導入に前向きな企業の間でも具体的な課題や悩みについて、「TikTokに関する知見・ノウハウ不足」(60.6%)、「効果検証が難しい、分析が不十分」(47.0%)、「コンテンツ制作のリソース(人手・時間)不足」(40.9%)といった導入後の運用体制やリソース面に不安を感じる企業も少なくないことが判明しました。

TikTok活用課題グラフ

また、導入する場合に重視することとして最も多かった回答は、「導入・運用にかかる費用(初期費用、販売手数料など)」で、77.3%を占めました。次いで、「ユーザー体験(購入までの流れ、商品の見せ方)」(57.4%)、「管理・分析機能(商品・顧客管理、売上分析など)」(56.8%)など、運用面での見通しの立てやすさが挙げられています。

TikTok Shop導入時重視点グラフ

調査概要

調査名:TikTok Shopの認知・導入意向に関するアンケート調査
調査期間:2025年5月8日〜5月16日
調査対象:国内の小売業および直販メーカー(有効回答数:176社)
調査方法:Microsoft Formsを用いたアンケート調査(テテマーチのメールマガジン経由での回答収集)

サキダチラボ所長コメント

サキダチラボ所長

今回の調査より、既にTikTokとライブコマースを活用している企業ほど、TikTok Shopの導入意向が高いことが明らかになったとサキダチラボ所長は指摘しています。これは、そうした企業がTikTokの集客力やエンゲージメントの高さ、ライブコマースの販売力を実感しており、TikTok Shopのポテンシャルを具体的に評価できているためだと考えられるとのことです。

しかし、TikTok Shopが日本市場でその可能性を最大限に発揮するには、多くの企業が直面しているTikTok活用における「知見・ノウハウ不足」や、ライブコマース実施における「出演者(ライバー)の不足・育成」といった課題の解決が不可欠だと同所長は述べています。そのため、今後TikTok Shopの導入を検討する企業は、第一にTikTokとライブコマースそのものへの理解を深め、自社での活用方法や必要なノウハウ、体制を検討することが重要だとしています。

まずは、TikTokでのコンテンツ発信や広告運用をスモールスタートで試しながら、どのような訴求がユーザーの心に響くのか手応えを感じられたら、次のステップとしてショップへの送客やライブコマースへ展開していくことが効果的だとアドバイスしています。

TikTok Shopは、日本のEC市場に大きな変革をもたらす可能性を秘めているとサキダチラボでは分析しています。この変化の波をビジネスチャンスへとつなげるためには、自社が保有するSNSやECデータを活用し、いかに早く有効な活用方法を見つけ出せるかが、成功の鍵となるでしょうと同所長は締めくくっています。

サキダチラボ 所長 上市 愛(かみいち めぐ)

テテマーチ株式会社とは

テテマーチ株式会社は企業向けにSNSマーケティング支援を中心としたビジネスを展開しています。「サキダチ、ヤクダツ。」をコンセプトに「これから世の中に広く普及するものをテテマーチが先立ってノウハウを習得し、世の中に役立てていこう」という願いを実現すべく活動をしているとのことです。

2015年の創業時より、SNS領域に注目し、700社以上のサポートを実施。アカウントのコンサルティング、分析ツール開発など、さまざまなサービスをもって企業のSNS活用を支援しています。今後も、企業のマーケティング活動を一気通貫してサポートすべく、プロダクトやサービスの開発に注力していくとしています。

会社概要

〇社名 :テテマーチ株式会社
〇所在地:東京都目黒区目黒1-24-12 オリックス目黒ビル6F
〇代表者:代表取締役 上田 大介
〇設立 :2015年6月12日
〇社員数:87名(パート・アルバイト含む)(2025年5月末時点)
〇事業 :SNSマーケティング支援/プロダクト開発/プロモーション支援/ブランドプロデュース

テテマーチ株式会社概要

出典元: テテマーチ株式会社 プレスリリース

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