アジャイルメディア・ネットワーク、子会社CADREのTikTok Shop出店・運用を全面支援 - 次世代ヘアドライヤーのファンマーケティング強化

アジャイルメディア・ネットワーク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤原宏樹、東証グロース:6573、以下「AMN」)が、同社の連結子会社である株式会社CADRE(本社:東京都渋谷区、以下「CADRE」)のTikTok Shop出店に際し、出店および運用支援を開始したことを発表しました。

この取り組みでは、CADREの主力製品である次世代ヘアドライヤー「cadre Hair Dryer」などについて、TikTokのショート動画・ライブ配信を活用した新たなファンマーケティング戦略を展開しています。TikTok世代を中心に、ブランドの世界観をダイレクトに届けるプロモーションの実現を目指しているとのことです。

背景と狙い― cadreブランドの新たな訴求チャネル構築

株式会社CADRE(カドレ)は、「new for you(新しいをあなたに)」をコンセプトに、2022年7月に設立された革新的な総合家電・美容商品メーカーです。シンプルかつ先進的なテクノロジー、D2C(Direct to Consumer)モデルによるデータ活用、そして生活空間に溶け込む美しいデザイン性を融合させることで、「生活の質を向上させる家電」という本質的価値を再定義しています。同社は家電業界のニュースタンダードを創出するライフスタイルブランドとして急速な成長を遂げています。

CADREの主力製品である次世代ヘアドライヤー「cadre Hair Dryer」は、直感的な操作性と卓越したデザイン・機能性が高く評価され、発売初日には1億円の売上を記録しました。2023年度グッドデザイン賞をはじめとする著名なデザイン賞を受賞しており、高級ホテルやゴルフ場などでも積極的に導入されています。

また、同社は72時間ダメージ補修効果が持続する「2WAY HEAT REPAIR OIL」や、残留農薬や細菌を99%除去可能なコードレス食品洗浄器「cadre Bio Fresher」など、独創的かつ高機能な製品ラインナップも展開しています。これらの製品は楽天市場やAmazonでのランキング1位獲得、主要家電量販店での取り扱い拡大など、市場からも高い評価を得ています。

CADREは、実業家としても著名なヒカル氏と、総合格闘家の朝倉未来氏という二人の人気YouTuber による"起業家育成リアリティショーYouTube 番組"「Nontitle」をきっかけに誕生しました。現在も代表取締役を務める藤巻滉平氏が創業した企業であり、藤巻氏自身がユーチューバーとして活動し、他の人気ユーチューバーやインフルエンサーとのコラボレーションによる効果的なプロモーション展開で、幅広い潜在顧客層への認知拡大に成功しています。

TikTok Shopの市場的意義

TikTok Shopは、従来のECの枠を超えた新しいプラットフォームとなっています。動画を通じた「共感」「憧れ」「ワクワク感」が、購買行動の新たなきっかけを生み出す時代が到来していると言えます。

ライブ配信の臨場感、コメントで交わされる共鳴、スクロールの先に見つかる"まだ知らない自分"。TikTok Shopは、そうした「出会い」を創り出す新たなステージとして機能しています。

AMNは、この新しい体験経済にいち早く着目し、TikTok Shopを核としたブランド共創支援を積極的に展開してきたとのことです。今回のCADREの取り組みは、そうした支援の集大成とも言える挑戦となっています。

AMNによる主な支援内容

今回のCADREのTikTok Shop展開に際し、AMNは以下の支援を実施しています。

ライブ配信の企画・運営支援

cadreの世界観を視覚化し、ブランドストーリーをファンと"共有"するライブ演出を設計・運営しています。ブランドの魅力を直接伝える場として、視聴者との双方向コミュニケーションを重視した配信を実現します。

ショート動画制作支援

TikTokでの拡散力を意識し、感情を動かしつつコンバージョン(CV)に直結する動画を複数制作。製品の魅力を短時間で伝えながらも、視聴者の感情に訴えかける効果的な動画コンテンツを提供します。

TikTok限定キャンペーンの設計

フォロワー限定のライブ割引や特典企画により、エンゲージメントを高めながら購買へ誘導する施策を展開。TikTokならではの特性を活かした独自のキャンペーン設計で、ファン獲得と売上向上の両立を目指しています。

今後の展望― "動画で動かすブランド"の時代へ

今後もAMNは、「ショート動画×EC×ファンエンゲージメント」をキーワードに、インフルエンサーとの共創による次世代マーケティングの可能性を広げていく方針だとしています。

AMNが今後加速させる取り組みには、以下のような施策が含まれています。

  • 業界・規模を問わないTikTok Shop支援の横展開
  • 動画マーケティングとD2Cの融合によるCV最大化戦略の推進
  • インフルエンサー、特に人気ユーチューバーの人気と動画制作能力を活かしたTikTokによる協業による"ブランド共創"の支援モデル開発

AMNは、マーケティングDXの最前線に立ち、"動画が企業を動かす時代"の変革パートナーとして、今後もさらなる成長と価値創出を目指していくとのことです。TikTokをはじめとするショート動画プラットフォームの普及に伴い、そこでの効果的なマーケティング手法の確立は多くの企業にとって重要な課題となっています。

CADREの事例は、製品の機能性やデザイン性の高さだけでなく、ブランドストーリーや世界観をどのように動画を通じて伝えていくかという点でも注目されるでしょう。特に、創業者自身がユーチューバーであるという背景を活かし、インフルエンサーマーケティングとD2Cブランディングの融合という新たなモデルを示すケーススタディとなることが期待されます。

TikTok Shopという比較的新しいプラットフォームでの成功事例を積み重ねることで、AMNは様々な業界・規模の企業に対して、より効果的な動画マーケティング戦略を提供できる知見を蓄積していくことになります。この取り組みを通じて、従来の広告やマーケティング手法では届きにくかった若年層を中心とした新たな顧客層の開拓が進むとともに、ブランドと消費者の新しい関係性構築の可能性も広がっていくでしょう。

さらに、TikTokのアルゴリズムを活用した効率的な認知拡大と、ライブコマースによる直接的な購買促進の組み合わせは、費用対効果の高いマーケティング手法として、多くの企業にとって参考になる事例となることが予想されます。AMNは今後も、デジタルマーケティングの進化に合わせたサービス開発と支援体制の強化を進めていくことで、クライアント企業の成長を後押しする役割を担っていくことでしょう。

今回のCADREのTikTok Shop出店・運用支援は、単なるEC展開の支援にとどまらず、ブランドの世界観を動画という形で効果的に伝え、ファンとの関係性を深めながら購買へと導く総合的なマーケティング支援として位置づけられています。従来型の広告宣伝や販促活動とは一線を画した、新時代のブランドコミュニケーションの在り方を示す取り組みとして、今後の展開が注目されます。

出典元: アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 プレスリリース

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