
AnyMind Group株式会社(代表取締役CEO:十河 宏輔)は、同社が提供するECマネジメントプラットフォーム「AnyX」とグローバル物流プラットフォーム「AnyLogi」において、日本でも近くローンチが予定されている「TikTok Shop」とのAPI連携を開始することを発表しました。この連携により、TikTok Shopの商品・在庫・受注データを一元管理し、ブランド企業の業務効率化と販売最適化を支援します。
この記事の目次
連携開始の背景
AnyMind Groupは2022年から、すでに東南アジア各国においてAnyXおよびAnyLogiとTikTok Shopとの連携を進めてきました。この連携を通じて、受注データの管理や購買データを活用したCRM運用、在庫情報とのリアルタイム連携による業務効率の最適化をサポートしています。
今回、日本市場においてもTikTok Shopの展開が予定されていることを受け、同社はブランド企業のTikTok Shop活用に関する支援体制を一層強化する方針を示しています。TikTokは若年層を中心に人気のSNSプラットフォームであり、そのEコマース機能であるTikTok Shopは新たな販売チャネルとして注目を集めています。このような状況の中、AnyMind Groupは自社のテクノロジーとノウハウを活かし、企業のTikTok Shopへの参入をスムーズに支援していく考えです。
主な支援内容
AnyXによる支援
・データの一元管理によるEC運営効率化
TikTok Shopを含む複数の販売チャネルの商品情報や受注データをまとめて管理することで、業務効率を向上させるとともに、マーケティング施策立案に役立つデータ基盤を構築します。収集した販売データに基づいて、効果的な広告・マーケティング施策の立案が可能になります。
AnyXを活用することで、従来であれば個別に管理する必要があった各ECモールや自社ECサイトの商品管理、在庫管理、受注管理などの業務を一つのプラットフォーム上で完結させることができます。これにより、データ入力の重複作業やヒューマンエラーを削減し、業務の効率化を実現します。
また、統合されたデータを分析することで、どの販売チャネルでどのような商品が売れているのか、どのような顧客層にアプローチすべきかなど、データドリブンなマーケティング戦略の立案が可能になります。TikTok Shopと連携することで、若年層の購買データもシームレスに収集・分析できるようになり、より幅広いターゲット層に対する効果的なマーケティング施策を展開できるようになります。
AnyLogiによる支援
AnyLogiでは、在庫保管から受注取込、出荷までの一連のプロセスを自動化することが可能です*。
・3PL(Third Party Logistics)サービス
システム連携から在庫保管、流通加工、配送まで、EC物流に必要となる機能を一気通貫で提供します。AnyLogiを利用することで、ブランド企業は自社で物流インフラを構築・維持する必要がなくなり、コア業務に集中することができます。また、物流業務のアウトソーシングにより、繁忙期の人員確保や設備投資などの課題も解決することができます。
・AnyXとの連携による出荷業務の自動化
AnyXから自動で受注データを取り込み、商品配送までをワンストップで支援します。TikTok Shopを含む複数の販売チャネルからの受注情報が自動的にAnyLogiに連携されるため、受注情報の手動入力や転記作業が不要になります。これにより、出荷作業の効率化と人的ミスの削減が実現します。
また、在庫情報もリアルタイムで連携されるため、在庫切れによる欠品や過剰在庫といった問題を防ぐことができます。これにより、顧客満足度の向上と在庫コストの最適化が可能になります。
*東南アジアにおける提供内容とは一部仕様が異なります
AnyMind GroupのECマネジメントプラットフォーム「AnyX」は、Yahoo!ショッピングやTikTok Shopとの連携も開始しており、マルチチャネルでのEC運営を総合的に支援しています。この連携により、ブランド企業はより多様な販売チャネルを効率的に管理し、売上拡大の機会を最大化することができます。
ECマネジメントプラットフォーム「AnyX」について
AnyXは、ECモールや自社ECサイトなど、複数の販売チャネルを一元管理することでEC運営を効率化するプラットフォームです。主な特徴として、業務効率化とデータ活用の両立、豊富な実績に基づいた運用支援、各国・市場のローカルの知見を活かした越境展開・海外販売まで、EC事業の成長を総合的に支援するソリューションを提供しています。
具体的には、商品情報管理、在庫管理、受注管理、顧客管理、売上分析など、EC運営に必要な機能を網羅しており、これらの機能を直感的に操作できるユーザーインターフェースで提供しています。また、API連携によって外部システムとのデータ連携も容易に行うことができ、既存のシステム環境を活かしながら導入することが可能です。
さらに、AnyXはデータ分析機能も充実しており、販売データや顧客データを多角的に分析することで、売れ筋商品の把握や顧客セグメント別の購買傾向分析、プロモーション効果の測定など、マーケティング戦略の立案と実行をサポートします。これにより、EC事業の売上拡大と収益性向上を実現することができます。
グローバル物流プラットフォーム「AnyLogi」について
AnyLogiは、EC事業者を支援するグローバル物流プラットフォームです。国内外のECカートや配送サービスと自動的に連携する機能を備え、ECサイト上で送料や関税を表示することも可能となっています。また、配送サービスの送り状やインボイスの発行、集荷依頼など、すべての配送プロセスをプラットフォーム上で完結させる仕組みを提供しています。
AnyLogiの特徴の一つは、グローバル対応の物流ネットワークです。日本国内はもちろん、アジア各国にも物流拠点を持ち、国境を越えた商品配送をスムーズに行うことができます。これにより、越境ECや海外進出を検討している企業も、物流面での障壁を低減することができます。
また、AnyLogiは柔軟なカスタマイズ性も備えており、企業の規模や業態、取扱商品に応じた最適な物流ソリューションを構築することが可能です。小規模な事業者から大手企業まで、幅広いクライアントのニーズに対応できる拡張性を持っています。
さらに、配送状況のリアルタイム追跡や配送パフォーマンスの分析機能も充実しており、物流品質の向上と顧客満足度の向上を同時に実現することができます。これらの機能により、EC事業者は物流業務の効率化と顧客体験の向上を両立させることができます。
AnyMind Groupについて
AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創業し、現在はアジア市場を中心に15ヵ国・地域に拠点を展開するテクノロジーカンパニーです。EC、マーケティング、生産管理、物流などの領域において、11種類のプラットフォームやソリューションを提供しています。
同社はプラットフォームとオペレーション支援を組み合わせた「BPaaS」(Business Process as a Service)モデルでサービスを展開し、クライアント企業のDX推進と業務の効率化・省人化を実現することで、事業成長をサポートしています。東証グロース市場に上場しており、証券コードは5027です。
AnyMind Groupは創業以来、テクノロジーを活用したビジネスプロセスの革新を推進し、アジア地域でのビジネス展開をサポートしてきました。同社のプラットフォームは、ブランド企業からインフルエンサー、クリエイター、メディア運営者まで、幅広いステークホルダーに利用されており、デジタルエコノミーの発展に貢献しています。
また、同社はテクノロジー開発にも積極的に取り組んでおり、AI(人工知能)やデータ分析技術を活用した革新的なサービスの開発を続けています。これにより、従来は人手に依存していた業務プロセスの自動化や、データに基づく意思決定の支援を実現し、クライアント企業の競争力強化に寄与しています。
会社概要
会社名:AnyMind Group株式会社
設立:2016年4月
所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー31F
代表者:代表取締役CEO 十河 宏輔
拠点情報
日本(東京・佐賀)、シンガポール、タイ(バンコク:2拠点)、ベトナム(ホーチミン・ハノイ)、インド(ムンバイ・デリー・バンガロール)、インドネシア(ジャカルタ・バンテン)、フィリピン、台湾、香港、マレーシア(クアラルンプール・プタリンジャヤ)、カンボジア、アラブ首長国連邦、上海、深セン、杭州、韓国、サウジアラビア
事業概要
1. ブランドコマース事業
ブランド企業およびインフルエンサー・クリエイターなどの個人向けに、EC・D2C領域を中心としたブランドの設計・企画から、生産管理、ECサイトの構築・運用、マーケティング、物流管理までをワンストップで支援するプラットフォームを開発・提供しています。
この事業では、ブランドの企画・設計段階からサポートし、商品の企画・製造、ECサイトの構築・運用、マーケティング施策の立案・実行、物流・在庫管理まで、ブランド構築とEC販売に必要なすべてのプロセスをカバーしています。これにより、ブランド企業は自社のコア業務に集中しながら、効率的にEC事業を展開することができます。
また、インフルエンサーやクリエイターなどの個人に対しても、彼らの影響力やクリエイティビティを活かしたブランド構築と商品展開をサポートし、新たな収益源の創出を支援しています。
2. パートナーグロース事業
Webメディアやアプリを運営するパブリッシャーとクリエイター向けに、自社プラットフォームを活用した収益化およびブランド成長に向けた支援サービスを提供しています。
この事業では、広告収益の最適化、コンテンツマーケティングの支援、データ分析によるコンテンツ戦略の立案など、デジタルメディアの収益拡大と価値向上をサポートしています。また、クリエイターに対しては、彼らのコンテンツを活かした収益化の機会を提供し、持続可能なクリエイター活動をバックアップしています。
AnyMind Groupは、これらの事業を通じて、デジタルエコノミーにおける様々なプレイヤーの成長を支援し、新たな価値創造に貢献しています。
出典元:AnyMind Group株式会社 プレスリリース