
株式会社NOVASTO(本社:大阪府吹田市、代表取締役:佐藤秀平)が提供する小売・リユース業界特化のクラウド基幹システム「ReCORE(リコア)」が、イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」を運営する株式会社タイムマシン(本社:大阪府大阪市、取締役社長:岡田卓也)に導入されました。
今回の導入により、e☆イヤホンでは従来のEC-CUBEベースの会員管理システムから脱却し、世界のECベストプラクティスを活用するためShopifyへの移行を実現しています。ReCOREの豊富なAPI連携機能を活用することで、既存の基幹システムとReCORE・Shopifyを統合し、会員管理・在庫連携・EC自動出品・eKYC・ポイントシステムなどを一気通貫で運用できる体制を構築することに成功しました。
この記事の目次
導入の背景:販売と買取の分断が生んでいた"見えない顧客像"
e☆イヤホンでは、これまで買取と販売が完全に分断された運用となっており、「販売顧客」と「買取利用者」を同一顧客として捉えることが困難な状況でした。どの程度の顧客がリピートしているのか、どのようにブランドと関わっているのかといった分析も不可能だったため、サービス改善に必要な"顧客理解"が進まない状態が続いていました。
また、旧来のEC基盤はメンテナンスコストが高く、属人的な運用に依存していたという課題もありました。これらの問題を解決し、よりグローバルで柔軟なOMO戦略を実現するシステムとして「ReCORE」が選ばれることになりました。
ReCORE導入による成果
Shopifyとの連携による会員・在庫・商品情報の一元管理
ReCOREはShopifyとの会員情報・商品データ連携機能を標準で搭載しています。豊富なAPI機能により、既存の基幹システムともスムーズに接続することが可能となり、基幹→ReCORE→Shopifyという流れで商品が自動出品されるため、出品作業が不要になるという大きなメリットが生まれました。
自動出品による業務効率化
商品マスタ・在庫をReCOREで更新するだけで、設定していた出品テンプレートに基づき、バックグラウンドでShopifyに自動出品される仕組みが実現しました。これにより、EC出品業務自体が不要となり、大幅な業務効率化につながっています。
eKYC導入で宅配買取CVRが約50%改善
従来は本人確認のための書類郵送が必要でしたが、ReCOREに搭載されているeKYC(電子本人確認)機能により、スマートフォンでの身分証アップロードだけで認証が完了するようになりました。この改善により、宅配買取のコンバージョン率(CVR)が約50%向上するという大きな成果が得られています。
顧客データの蓄積・可視化が進行
買取・販売を統合した単一の会員基盤を実現したことで、顧客のライフサイクルや行動パターンがデータとして可視化されるようになりました。これにより、今後のパーソナライズ戦略の基盤が整いつつある状況です。

今回の実装内容(アップデート項目)
- ReCORE × Shopify 会員情報連携アプリ
- EC自動出品機能(基幹システム→ReCORE→Shopify)
- シングルサインオン(SSO)対応
- 店頭/EC間のポイント連携(SKU・日付単位の付与率設定)
- 会員ランクに応じたセール準備(今後対応予定)
- Shopifyマイページへの会員証バーコード表示
- マイページからの会員情報変更(古物営業法対応)
- 店頭・ECをまたいだ売買履歴の統合表示
導入に関するコメント
株式会社タイムマシン e☆イヤホン 取締役 小川 公造氏 コメント

「私たちは、世界のベストプラクティスを積極的に取り入れるという観点から、ECシステムの中核をShopifyへ移行しました。
その中で、リユースに特化しつつ、OMO・会員管理・eKYC・API連携・ポイントシステムといった機能がワンストップで備わっているReCOREに出会えたことは、非常に大きな意味を持ちました。
現在はデータの蓄積段階ですが、これまで見えなかった顧客行動が見えるようになり、これからはそのデータをもとにした最適な商品提案やサービス設計に取り組んでいきます。」
株式会社タイムマシン 取締役 小川 公造 氏
株式会社NOVASTO 取締役CTO 菊地浩貴氏コメント

「今回のe☆イヤホン様の導入事例では、従来の会員・商品・在庫といった構造的なデータを"静的に管理するもの"から、"リアルタイムに流通させるもの"へと再設計しました。
ReCOREは、既存の基幹システムとも柔軟に連携しながら、リアル店舗とECの情報をつなぐ"ハブ"として機能することができます。
今後もリユース事業者様がデジタルと現場のバランスを取りながら、持続的な成長ができるよう、技術面から支援を続けていきます。」
現在の課題と今後の展望
ReCOREの導入により、販売と買取を統合する「循環型モデル」が技術的に実現されました。今後は、蓄積された顧客データを活用して、購入→買取→再購入といったリユースの循環サイクルを強化し、e☆イヤホンとしての顧客ロイヤリティ向上を目指していくとのことです。
また、ReCOREの「会員ランク別のポイント付与設定」「パーソナライズドレコメンド」などの新機能も活用し、一人ひとりに最適化された体験の提供を目指しているようです。
「ReCOREは、単なる業務効率化ツールではありません。リユース業界に精通した開発チームが設計した"戦略基盤"です。
競争の激化する今こそ、顧客体験を進化させたい、業務のサイロ化を解消したいと考えるすべての事業者に、ぜひ検討していただきたいと思います。」
株式会社NOVASTO 会社概要
株式会社NOVASTO
代表者名:佐藤 秀平
所在地:
<本社>大阪府吹田市豊津町9-22 大同門本部ビル7F
<東京支社>東京都港区港南2-17-1 京王品川ビル2F
設立年月:2016年10月
資本金:500万円
事業内容:
・小売・リユース専門クラウド基幹システム「ReCORE」の開発
・フリマ/EC一元管理システム「セルモア」の開発
・EC出品代行サービス「MEGURU出品代行」
・リユースビジネス参入支援サービス「MEGURU」
・リユースweb集客支援「オマカセ」
出典元:株式会社NOVASTO プレスリリース