
株式会社TRUSTDOCK(東京都中央区、代表取締役:千葉孝浩)は、eKYC(オンライン本人確認)サービス「TRUSTDOCK」において、新たに「顔のブロックリスト機能」の提供を開始したことを発表しました。この機能により、事業者があらかじめブロックリストに登録した顔写真画像と、ユーザーから提出されたセルフィー画像が一致した場合に通知を行い、不正利用リスクの低減と本人確認のセキュリティ向上に貢献します。

この記事の目次
リリースの背景:不正ユーザーの流入抑止がeKYC導入事業者の重要課題に
近年、eKYCサービスの普及に伴い、本人確認手続きのほとんどがオンライン化され、導入事業者とユーザー双方にとって利便性が大幅に向上しています。しかしながら、この利便性向上と並行して求められているのが、安全性向上への取り組みです。
事業者にとって、悪質なユーザーによるサービスの不正利用や利用規約違反のリスクは、サービスの信頼性低下やインシデントにつながる重大な懸念事項となっています。例えば、身分証の画像を用いた確認手法では、「他人の身分証の顔写真を自身の顔写真に差し替える」といった身分証偽造の可能性が存在します。また、ICチップ読取方式のような偽造が困難な手法であっても、利用規約を意図的に無視する悪質ユーザーが再度流入するリスクは依然として残ります。
このような背景から、本人確認の安全性をさらに高めるためには、どのような確認手法においても不正行為を行うユーザーを検知・排除する対策が必要とされています。
こうした課題に対応するため、TRUSTDOCK社は新たに「顔のブロックリスト機能」の提供を開始しました。この新機能により、事業者は過去に不正行為を行ったユーザーを顔認証の段階で検知し、サービスへの再登録や再利用を防止することが可能になります。
eKYC創成期からサービス提供を行ってきたTRUSTDOCK社の知見と実績をもとに開発された本機能は、ユーザビリティとセキュリティを両立させ、本人確認プロセスにおける不正リスクのさらなる低減に寄与することが期待されます。
なお、本機能はオプション機能として提供されており、本人確認の要件によっては利用できない場合もあるとのことです。
「顔ブロックリスト機能」詳細
機能概要
「顔のブロックリスト機能」は、顔写真を利用した本人確認手法において、ユーザーから提出されたセルフィー画像と事業者がブロックリストに登録した顔写真画像を照合し、ブロックリスト対象者と一致した場合に事業者へ通知を行う機能です。
この機能の特徴として、ブロックリストに登録する顔写真画像は事業者側で自由に管理することができ、任意の画像の登録・削除が可能である点が挙げられます。そのため、事業者が独自に構築したいブロックリストを容易に実現できるようになっています。
機能の強み
- 業界や団体の枠にとらわれず、自社が構築したい顔のブロックリストを、自社で自由に構築することが可能です。
- 自社管理でリストのメンテナンスが可能なので、eKYCサービス側への対応依頼を待たずにタイムロスなくリストが編集できます。
- 業界のブロックリストではなく、自社独自の基準によるブロックにも対応可能です。
eKYCサービス「TRUSTDOCK」について
「TRUSTDOCK」は、eKYC(オンライン本人確認)業務に関するソリューションを、顧客ニーズに合わせてワンストップで提供する、累計導入社数業界No.1※のサービスです。
犯罪収益移転防止法をはじめ、各種法令に対応したeKYC手法を専門的知見から提案しています。法人確認や反社会的勢力リスクチェックにも対応しており、さまざまなAPIを組み合わせて、行政・金融・人材・不動産・ECなど幅広いサービスでスマートな身元確認を実現しています。
さらに、APIやSDKなどテクノロジー基盤の提供だけではなく、24時間365日の確認作業まで一気通貫で対応しています。本人確認業務における「法令対応」「テクノロジー」「業務プロセス」のすべてを一体化し、"適切な本人確認がなされている状態"を提供するBPaaS(Business Process as a Service)モデルのeKYCサービスとして、最適なDXソリューションを提案しています。
※2023年9月 東京商工リサーチ調べ
TRUSTDOCK社が今回リリースした「顔のブロックリスト機能」は、eKYCサービスの中でも特に重要なセキュリティ面の強化を図るもので、オンライン本人確認の信頼性向上に大きく貢献することが期待されます。事業者が独自にブロックリストを構築・管理できる柔軟性と、迅速な対応が可能な運用性を兼ね備えた機能となっています。
昨今のデジタルトランスフォーメーションの加速に伴い、様々な手続きがオンライン化される中で、本人確認の重要性はますます高まっています。同時に、不正利用のリスクも増大しているため、TRUSTDOCK社のような先進的なセキュリティ機能の導入は、オンラインサービスの健全な発展に不可欠と言えるでしょう。
同社は、今後も顧客のニーズに応じた機能拡充を行い、より安全で利便性の高いeKYCサービスの提供を目指していくとのことです。特に、AIや機械学習技術の進化に合わせて、不正検知の精度向上や新たなセキュリティ対策の開発にも注力していくことが予想されます。
eKYCサービスの普及は、ユーザーにとっては手続きの簡素化と時間短縮をもたらし、事業者にとっては業務効率化とコスト削減を実現します。しかし、その反面でセキュリティリスクの管理が重要な課題となっています。TRUSTDOCK社の「顔のブロックリスト機能」は、こうした課題に対する具体的な解決策の一つとして注目されます。
今回の新機能リリースにより、TRUSTDOCK社のサービスを導入している事業者は、より安全なユーザー認証環境を構築することが可能になります。また、ユーザー側にとっても、安心してサービスを利用できる環境が整うことで、オンラインサービス全体の信頼性向上につながることが期待されます。
【会社概要】
社 名 : 株式会社TRUSTDOCK
所在地 : 東京都中央区京橋3-1-1 WeWork東京スクエアガーデン
代表取締役 : 千葉 孝浩
出典元: 株式会社TRUSTDOCK プレスリリース