ペライチ調査:中小企業のデジタルマーケティング実施率は1割以下、自社サイト改善・更新はペライチ利用企業で約7割

ノーコードでホームページ作成や様々なビジネス機能を提供する株式会社ペライチ(本社:東京都台東区、代表取締役CEO:藤本旬)は、「マーケティング活動のデジタル化に関する実態調査」を実施し、中小企業におけるデジタルマーケティング活動の実態を明らかにしています。事業規模100名以下の中小事業者を対象とした調査の結果、一般ビジネス層におけるデジタルマーケティング活動の実施率は1割以下である一方、ペライチ利用層ではマーケティング活動のデジタル化が大きく進んでいることが判明しました。

結果サマリ

ビジネス一般層

01 デジタルマーケティングの取り組みは1割以下

02 オンライン営業や商談の実施率は1割強

03 WebサイトやECの改善更新は3割弱の実施

ペライチ利用層

01 自社サイトの改善・更新が約7割

02 オンライン営業・商談実施率はビジネス一般層の約4倍

03 売上直結領域のデジタル化は進む一方、業務効率化領域は伸びしろあり

調査背景

近年のデジタル技術の進展に伴い、企業活動においてもデジタル化が急速に進展しています。経済産業省の2023年の調査によると、日本企業全体でのデジタル導入率は増加傾向にありますが、中小企業においては取り組んでいる層が約18%に留まっており、大企業との差が顕著になっていることが報告されています。

特にセールスマーケティング分野のデジタル活用については、業界や業種によって差があり、中小企業全体での取り組みはまだ十分に進んでいないのが現状です。

このような課題を背景に、株式会社ペライチは一般ビジネス層とペライチ利用層の2つの母集団にアンケートを実施し、特に中小企業が実際にどのようなデジタルマーケティングの取り組みを行い、どのような課題に直面しているのかを明らかにすることを試みました。

調査詳細

比較調査_1 ビジネス一般層におけるデジタルを活用したマーケ活動の割合

ビジネス一般層におけるデジタルを活用したマーケ活動は1割以下。サイト改善・更新は3割弱。ペライチ利用層はすべての項目で一般層よりも取り組み割合が高い

調査の結果、最も多かった取り組みは「サイトの改善・更新」で、ペライチ利用層では66.3%、一般ビジネス層では24.6%という結果となりました。次に多かったのは「オンライン営業・商談」で、ペライチ利用層では46.8%、一般ビジネス層では10.7%でした。さらに「顧客情報のデジタル管理」については、ペライチ利用層が28.3%、一般ビジネス層が13.2%という結果でした。

調査した6つの取り組み項目全てにおいて、ペライチ利用層の比率が高くなっており、特に「マーケティング活動のデジタル化」においては、ペライチ利用層が50.3%に対し、一般ビジネス層は6.1%と大きな差が見られました。このことから、ペライチを利用している企業ではマーケティング活動のデジタル化が大きく進んでいると考えられます。

比較調査_2 顧客情報の活用実態

ペライチ利用層においてはメール、電話/LINE営業、チラシDMが活用されているのに対し、一般ビジネス層は顧客情報の活用実態が「わからない」が最多

顧客情報の活用方法については、「メールマーケティング」が具体的手法の中で最も多く、ペライチ利用層では29.4%、一般ビジネス層では15.9%という結果でした。次いで「電話やLINEで個別営業」がペライチ利用層で27.9%、一般ビジネス層で15.9%、「顧客管理・分析」がペライチ利用層で25.7%、一般ビジネス層で11.6%となっています。

しかし、両グループともに「何も活用していない」と回答した企業が全体の約3割を占めていました。さらに注目すべき点として、一般ビジネス層では「わからない」という回答が34.8%と最も多くなっており、中小企業間でもデジタル化の格差が広がりつつあることが示唆されています。

課題調査_1 Webサイト制作・管理における課題

Webサイト制作・管理における最大の課題は「更新や変更が手間」。セキュリティや知識不足による管理困難な面も浮き彫りに

Webサイト制作・管理における課題では、中小企業の約5割が「更新や変更が手間」であることを課題として挙げています。また、「セキュリティが不安」と回答した企業が38.5%、「知見不足で管理困難」と回答した企業が34.6%と続いており、Webサイト運営に関する知識やスキル不足も大きな課題となっていることが明らかになりました。

課題調査_2 顧客データ活用に関する課題

顧客データの「分析が煩雑」が約5割。個人情報の扱い方や顧客データのマーケティング活用方法の知見充実が課題解決のポイントに

顧客データ活用における課題としては、「顧客データ分析が煩雑」という回答が47.4%と最も多くなりました。次いで「個人情報に不安感」が36.8%、「マーケティング活用に課題あり」が31.6%という結果となり、顧客情報の管理・分析・活用方法に関する知見不足が課題となっていることが示されています。

課題調査_3 データ分析・レポート作成における課題

データ分析やレポート作成における最大の課題は「データ解釈が困難」。データ収集や分析ツール報告作業の負担をおさえて約6割以上が課題と認識しています

データ分析やレポート作成に関する課題では、「データ解釈が困難」と回答した企業が61.5%と最も多くなりました。これは「データ収集に支障あり」(38.5%)、「分析ツール習熟不足」(30.8%)、「定期報告の作業負担」(30.8%)といった他の課題の約2倍の割合となっており、データの解釈に大きな課題を感じている企業が多いことがわかります。

まとめ

今回の調査から、マーケティング活動のデジタル化に取り組んでいる中小企業は全体の約1割にとどまることが明らかになりました。一方で、ペライチを利用している中小企業では、自社Webサイトの改善・更新だけでなく、顧客情報を適切に管理しながらオンライン営業やメール、SNSなどを活用したデジタルマーケティングに積極的に取り組んでいる様子が見られます。

また、中小企業においてデジタル化が進みにくい背景には、自社Webサイトの更新の手間や、顧客情報管理に対する不安、収集したデータの分析の難しさなど、中小企業の人材不足やデジタルスキル不足に起因すると考えられる課題が多く見られることも明らかになりました。

この調査結果から、中小企業におけるマーケティング活動のデジタル化の第一歩として、「自分でつくる」体験を社内に蓄積することが重要であると考えられます。自社ホームページなどを自分自身で作成する経験が、中小企業におけるデジタル化の心理的・技術的ハードルを下げ、より具体的なマーケティング活動へと発展させていくことにつながると言えるでしょう。

株式会社ペライチでは、このような背景をもとに、セキュリティ面の不安を払拭し、専門知識がなくても誰でも簡単にオンラインビジネスを始められるDXツールとして、多くの事業者を支援していく方針であることが伝えられています。

調査概要

  • 調査名:「マーケティング活動のデジタル化に関する実態調査」
  • 実施期間: (1) 2025年3月3日〜3月5日/ (2) 2025年3月3日〜3月9日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 対象者:(1) 20代から60代までの一般層/ (2) 「ペライチ」利用層
  • 有効回答数: (1) 512件/(2) 430件
  • 事業規模100名以下:(1) 280件/(2) 400件

「ペライチ」について

「ペライチ」は、ノーコード(プログラミング不要)で簡単にホームページが作成できるオールインワンツールです。フォーム設置、オンライン決済、ネット予約、メルマガ配信など、ビジネスに欠かせない機能をワンストップで提供しています。これにより、Web制作の専門知識がない方やリソースが限られている個人事業主、中小企業が抱える「ホームページ作成の手間とコスト」を大幅に削減することが可能です。

「ペライチ」は、直感的な操作でプロフェッショナルなウェブサイトが作成できるだけでなく、集客やビジネス拡大を支援する多彩な機能を備え、オンラインビジネスの立ち上げから運営までを一貫してサポートしています。

株式会社ペライチ

『Technology for Everyone テクノロジーをすべての人が使える世界に』をビジョンに掲げる株式会社ペライチは、中小企業の成長を支援するため、誰でも簡単にネットでビジネスを始められるオールインワンのWebサイト構築サービス「ペライチ」の開発・運営や、デジタル化を推進するための様々なサービス提供に取り組んでいます。

  • 社 名:株式会社ペライチ
  • 本 社:東京都台東区元浅草三丁目7番1号 住友不動産上野御徒町ビル8階
  • 代 表:藤本旬
  • 設 立:2014年4月21日

出典元: 株式会社ペライチ プレスリリース

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