
SHEIN Groupは、日本の消費者庁が実施する「5月の消費者月間」に合わせて「消費者志向自主宣言」を策定しました。同社はグローバルにオンラインファッション&ライフスタイルブランドを展開し、現在150以上の国と地域(2025年5月末時点)でサービスを提供しています。今回の宣言は、消費者庁が推進する消費者志向経営と自主的な取り組みを支持するもので、日本の消費者のニーズやフィードバックに応え、積極的に対話・対応する姿勢を明確にしています。
SHEIN Groupは本宣言に基づき、消費者の声を反映した商品ラインアップの改善、自己表現を可能にする商品提供、独立系デザイナーのサポート、高品質・安全性の確保、サステナブルな取り組みの促進、責任ある事業運営と法令遵守などを継続して実施していくことを表明しています。

この記事の目次
消費者志向自主宣言の理念と方針
SHEIN Groupのミッションは「ファッションの美しさをすべての人に楽しんでいただくこと(make the beauty of fashion accessible to all)」です。2012年の創業以来、同社は顧客のニーズや好みを最優先に考え、手頃な価格のファッションおよびライフスタイル商品を多様に提供してきました。また、そのエコシステム下に存在するデザイナー、クリエイター、サプライヤー、パートナーへの支援やエンパワーメントにも注力しています。さらに、活動地域のコミュニティにおける重要な取り組みや団体の応援にも力を入れています。
1.お客様のニーズにお応えすること
SHEIN Groupは、オンデマンド型ビジネスモデルを採用しています。新商品は最初に100~200点の少量で試験的に投入し、顧客のフィードバックや商品のパフォーマンスを評価した上で、人気商品のみを再入荷する方式を取っています。この方法により、顧客により多くの選択肢と種類を提供しながらも、資源の廃棄を最小限に抑えることが可能となっています。また、ビジネスの各段階におけるコスト削減効果を、より手頃な価格という形で消費者に還元しています。
2.お客様の自己表現を可能にすること
SHEIN Groupは、自己表現に情熱を持つ顧客コミュニティから支持を得ています。同社のオンデマンド型モデルにより、顧客は多様なアイテムを組み合わせて個性を表現できるワードローブを構築することができます。提供商品は衣類だけでなく、ホーム用品やビューティーアイテムなど幅広いライフスタイル製品も含まれています。特に日本市場向けには、体型に合ったローカライズされたサイズ表示や体型別サイズ表を導入し、また日本の消費者の好みに合わせて開発されたサブブランド「FRIFUL」も展開しています。
3.お客様との密接なコミュニケーションを図ること
SHEIN Groupは常に顧客との対話を重視しており、寄せられたフィードバックを商品・サービスに反映することで、優れた購買体験の提供に努めています。顧客からのお問い合わせは、公式サイトやアプリのライブチャット、メール、テキスト、SNSなど複数のチャネルを通じて対応しており、日本語を含む24言語でのカスタマーサポートを提供しています。
4.お客様の声を商品開発に反映すること
SHEIN Groupの各商品ページには、星1~5の評価システムと顧客による自由記述のレビューを掲載しており、透明性のある運営を実践しています。これらのフィードバックは社内チームによって分析され、例えばマネキンの体型調整やファスナー品質の改善など、実際の商品開発に活用されています。このように顧客の声を直接的に反映させることで、より顧客満足度の高い商品提供を目指しています。
5.お客様のための品質と安全性を確保すること
SHEIN Groupでは、顧客の安全と健康を最優先事項として位置づけています。納品された商品に対しては、見た目や肌触りだけでなく、引張強度、毛玉の発生、色落ち、化学物質の安全性などを含む厳格なスポットチェックを実施しています。また、販売する全てのアパレル製品は、国際規格や地域規制を基にした「規制物質リスト(RSL)」に準拠しています。2023年には有機フッ素化合物(PFAS)を禁止物質として追加するなど、安全基準の更新も継続的に行っています。
2024年には、インターテック、SGS、ビューローベリタス、TÜVなどの第三者機関と連携して、衣料品・非衣料品を含む200万件以上の品質検査を実施しました。また、カスタマーサポートに寄せられた品質関連の指摘は、品質・安全管理部門に速やかに共有され、適切な対応が取られる体制を整えています。
6.独立系デザイナーをサポートすること
SHEIN Groupは、独立系デザイナーが自らのブランドを構築することを積極的に支援しています。特に「SHEIN X」プログラムを通じて、世界中の5,300人以上のアーティスト、デザイナー、ブランドのグローバル展開をサポートしています。このプログラムでは、商品開発から製造、物流、販売までを包括的に支援する体制を構築しており、デザイナーは売上に応じたロイヤリティを獲得でき、また自身の知的財産権も保持することができます。
7.お客様とのサーキュラリティに関する取り組みを促進すること
SHEIN Groupは、循環型社会の実現には多様な関係者の協働が不可欠であると考え、顧客がサーキュラリティな活動に参加できる選択肢を提供しています。米国・英国・フランス・ドイツでは、顧客同士でSHEIN商品を売買できるリセールプラットフォーム「SHEIN Exchange」を展開しています。日本においては、使用済み衣料をSHEIN TOKYOショールームに持ち込める「SHEIN Again」キャンペーンを実施しており、収集された衣料はNPO団体へ寄贈されています。このような取り組みを通じて、ファッション業界における循環型経済の促進に貢献しています。
8.責任ある経営とコーポレートガバナンスの強化に取り組むこと
SHEIN Groupは、責任あるグローバル企業として、各国の法規制を遵守し、政府・規制当局と密に連携しています。同社は国連グローバル・コンパクトに署名し、人権・労働・環境・腐敗防止に関する10原則を支持しており、取引先にも同様の姿勢を求めています。具体的な取り組みとして、以下の点に注力しています:
- 人権:国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいた人権方針を制定し、企業活動全体で人権尊重を徹底
- データ保護:業務に必要な最小限のデータのみを収集・利用・保管し、関連する法規制を厳格に遵守
- 知的財産:画像認識技術や人手によるチェックを活用して模倣品を排除。また、権利者が侵害申立てを行えるIP申告ポータルを設置
- 責任あるサプライチェーン:国際基準および現地法に準拠した労働環境の提供をサプライヤーに求めるとともに、厳格な監査体制を導入して遵守状況を確認
SHEIN Groupの企業概要
SHEIN Groupは、グローバルに展開するオンラインファッション&ライフスタイルブランドです。同社はオリジナルブランドのアパレル商品や、世界各地のサプライヤーと提携した多彩なアイテムを、手頃な価格で提供しています。シンガポールに本社を構え、「すべての人にファッションの魅力を届けること」を使命として掲げ、最先端のオンデマンド生産方式を推進しています。スマートで未来を見据えたファッション業界の実現を目指し、事業を展開しています。
会社概要
会社名 :SHEIN Group
U R L :https://jp.shein.com/
対応OS :iOS/Android
出典元: ROADGET BUSINESS PTE. LTD. プレスリリース