
株式会社バニッシュ・スタンダード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小野里 寧晃)が、メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を展開する株式会社インターメスティックに対して、スタッフDXサービス「STAFF START」とファンコマースプラットフォーム「FANBASSADOR」の提供を開始したことが発表されました。導入からわずか1ヶ月で、スタッフの投稿数が6倍に増加し、スタッフ投稿を経由した売上も2倍を達成するという顕著な成果が報告されています。
この導入により、Zoffでは「スタッフが楽しんで自走できる仕組み」の効果を早くも実感しているとのことです。


現在、Zoffではスタッフスナップやユーザースナップなどのコンテンツを通じて、顧客とのエンゲージメント強化に取り組んでいます。
この記事の目次
スタッフの"自走する楽しさ"がZoff成長戦略の核心に
Zoffは現在、企業の利益率向上に直結するEC売上の拡大を中核目標として掲げています。具体的には、EC化率を現在の7%から約30%へと大幅に引き上げるという野心的な目標に取り組んでいるとのことです。この大きな目標を達成するためには、店舗スタッフがECにも当事者意識を持ち、積極的に関与できる環境づくりが不可欠となっています。
同社では以前から、公式アカウントからの一方的な情報発信ではなく、現場スタッフの個性や気づきを活かした投稿を通じて、ECと実店舗をつなぐコミュニケーションの強化に取り組んできたそうです。スタッフによる投稿は、直接的な売上貢献だけでなく、商品企画やマーケティングのヒントとなり、さらにはスタッフ自身のモチベーション向上にも大きく寄与してきたと伝えられています。
しかし、従来のシステムでは投稿による成果がスタッフ個人に十分に伝わらず、本部による手動でのレポート作成にも限界があったため、「成果が見えないからやめてしまう」という課題が存在していました。このボトルネックを解消し、スタッフに"自走する楽しさ"を実感してもらうことが、今後のEC成長戦略において不可欠だと認識されているようです。
STAFF STARTの導入により、スタッフ一人ひとりがアプリ上で売上やPVといった成果を即時に確認できるようになりました。さらに、導入ブランド同士が情報を共有できるコミュニティや研修プログラムも充実しており、本部と現場の両方が自走・改善できる体制が整えられる点が評価され、導入が決定したと報告されています。


InstagramをきっかけにEC・実店舗への顧客導線を強化
Zoffでは今後、店舗スタッフ個人のInstagram活用をさらに活性化させていく方針を示しています。まだ「Zoff」を知らない潜在顧客へのリーチを拡大し、まずはECサイトへの訪問を促し、そこから実店舗へと顧客を誘導する、シームレスな顧客体験の提供を目指しているとのことです。
担当者コメント
Zoffの商品・マーケティング戦略本部 マーケティング戦略室 部長 須田 悠太氏は次のようにコメントしています。
「日々のお客様対応で培ってきた店舗スタッフの接客力を、リアル店舗だけでなくECにも活かすことで、Zoffブランドを通じた顧客体験価値が向上することを期待しています。"自走する楽しさ"を覚えたスタッフの活動が更に加速していくことで、お客様とスタッフの接点の拡大・繋がりの強化を目指します。」
スタッフDXアプリケーションサービス「STAFF START」について

「STAFF START」は、店舗スタッフによる自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするスタッフDXツールです。このサービスでは、スタッフのオンライン接客を通じたEC売上が可視化され、スタッフ個人や所属する店舗の実績として評価に利用されています。店舗スタッフの活躍・評価の場が広がることで報酬増加やキャリアアップが実現でき、EX(従業員体験/エンプロイーエクスペリエンス)向上に役立てることが可能となっています。
現在、「STAFF START」を利用しているブランド数は3,000を超え、アパレルや化粧品、家具・家電、雑貨、食品、サービスなど多様な業種・業界に広がっています。2023年9月から2024年8月の間に「STAFF START」で作成されたコンテンツを経由した流通経由売上(※)は、2,091億円を達成しました。
※流通経由売上:各社ECサイトにおいて、STAFF STARTで投稿したコンテンツ経由で購入された売上。複数のコンテンツを経由した場合は最後に見たコンテンツのみを計上した総額。
ファンコマースプラットフォーム「FANBASSADOR」について
「FANBASSADOR」は、企業が顧客やOB・OG(アルムナイ)など、その企業が好きな人="ファン"と繋がり、「ファンバサダー(Fan+Ambassador)」としてECの共創やスポット雇用を可能にするサービスです。企業・ブランドのファンを集めるUGC機能「キュレーション」は、Instagram投稿をハッシュタグ検索し、ユーザーへの自社ECサイトへの掲載依頼や投稿商品の紐付け、掲載作業、効果測定まで一連の作業を効率的に行うことができます。
株式会社バニッシュ・スタンダードについて
株式会社バニッシュ・スタンダードは、東京都渋谷区神宮前1-8-14に本社を置き、小野里 寧晃氏が代表取締役を務める企業です。主な事業内容は「STAFF START」の開発・運用となっています。
今回のZoffによる「STAFF START」と「FANBASSADOR」の導入事例は、実店舗とECの連携強化を目指す小売業界において、スタッフの力を最大限に活用するDX戦略の好例と言えるでしょう。スタッフ一人ひとりが成果を可視化できる環境を整えることで、モチベーション向上と売上増加の好循環を生み出しています。
今後も、店舗スタッフの専門知識や接客スキルをオンラインでも発揮できる環境を整備することで、オムニチャネル戦略の成功に向けた取り組みが加速することが期待されます。特に、InstagramなどのSNSを活用した若年層へのアプローチや、EC化率の向上を目指す企業にとって、参考となる事例といえるでしょう。
出典元:株式会社バニッシュ・スタンダード プレスリリース