生体認証や画像認識サービスを展開する株式会社ELEMENTS（本社：東京都中央区、代表取締役社長：長谷川 敬起）が、6月4日より、EC事業者向けの生成AIエンジン「Coordware（コードウェア）」においてAI記事生成機能の提供を開始することが発表されました。この新機能は、EC事業者が持つ商品画像や説明文、在庫情報などをもとに、ユーザーの関心に合わせたまとめ記事を最短3分で自動生成することができます。従来の販促記事作成では、ライティングツールでテキストを生成しても、記事に合った商品選定やWebサイト用のフォーマット調整が別途必要でしたが、Coordwareはこれらの工程を一括して自動化し、生成した記事内容に合った商品を自動選定しながら、EC事業者のWebサイトに適合するHTML/CSSを出力できる点が大きな特長となっています。
ECサイトを運営する事業者にとって、効果的な商品紹介記事の作成は重要な販促施策です。しかし、従来の方法では多くの手間と時間を要していました。Coordwareの新機能は、この課題を解決し、EC事業者の業務効率化とコンテンツマーケティングの強化を支援します。
この記事の目次
背景：個別最適な情報発信のニーズと記事量産の困難さ
現在のEC市場において、顧客ごとの関心や好みに合わせた情報発信は、購入単価やリピート率を向上させる重要な施策として認識されています。しかしながら、数百から数千点もの商品を取り扱うEC事業者にとって、様々なテーマに沿った記事を制作し、それに適した商品を選定する作業は、コストと時間の両面で大きな負担となっているのが現状です。
既存のAIライティングツールではテキスト生成は可能であっても、記事に合った商品の選定やWebサイト向けの調整作業は事業者側が手作業で行う必要があり、依然として大きな負担が残っていました。さらに、特定のサービスに依存せず、各社の運用体制に合わせて柔軟に活用できる汎用的な生成ツールは市場においても限られていたという課題がありました。
AI記事生成機能の詳細：画像選定も自動化、Webサイト向けの完成度の高い記事を生成
「Coordware」は、顧客の行動履歴などのデータをもとに趣味嗜好を推定し、属性ごとの顧客グループ（セグメント）や個々のユーザーに最適化された商品やコンテンツを提示する株式会社ELEMENTSの生成AIエンジンです。今回提供が開始される記事生成機能では、例えば「20代女性向けの夏トップス特集」や在庫が潤沢にある商品を中心とした「アイテムまとめ」など、ECサイト運営者が作成したい記事のテーマを入力するだけで、そのテーマに沿った記事を短時間で量産することが可能になります。
この機能は、アパレル、雑貨、家具、日用品など業種を問わず活用できるため、幅広いEC事業者にとって有用なツールとなります。従来は人手で行っていた企画立案、記事執筆、レイアウト調整などの作業をAIが代替することで、コンテンツ制作の効率化とパーソナライズを同時に実現します。
Coordwareが提供するAI記事生成機能の主な特長
最短3分での記事自動生成による制作時間の大幅短縮
タイトルや本文の作成だけでなく、記事に掲載する商品画像の選定や最適な掲載形式の生成までを自動化しています。これにより、従来は記事1本の制作に数時間から数日かかっていた作業時間を大幅に短縮し、コンテンツ制作にかかるコストとリードタイムを削減することができます。
専門知識不要で、複数チャネルへの即時展開が可能
ECサイトをはじめとしたWebサイトやHTMLメールなど、様々な配信チャネルにそのまま使える形式でコンテンツを出力します。ノーコード設計を採用しているため、WordPressなどのCMS（コンテンツ管理システム）へも容易に展開でき、コンテンツの掲載作業も省力化できます。
低コストで月間数十本からの記事出力が可能、検証の効率化
低コストで、ターゲット層やニーズ別に複数パターンの記事を大量生成することができます。これにより、無理なく「打席数」を増やすことができ、A/Bテストや仮説検証による改善サイクルを加速させることが可能になります。データに基づいた効果検証を繰り返すことで、より効果的なコンテンツ戦略の構築に役立ちます。
在庫状況に応じた商品訴求による販売促進の最適化
「今売りたい重点商品」や「在庫が豊富なアイテム」に絞って記事を生成することも可能です。これにより、余剰在庫の効率的な解消や重点商品の効果的な訴求につなげることができます。販売状況やビジネス目標に合わせた柔軟な記事生成が可能なため、マーケティング施策と連動した戦略的な活用が期待できます。
Coordware（コードウェア）サービスの概要
Coordwareは、EC事業者からユーザーの行動・購買情報を受け取り、生成AIによる趣味嗜好の分析を行い、その分析結果に基づいてパーソナライズドコンテンツを自動で生成するサービスです。特筆すべき点として、導入初期段階であっても商品情報だけで記事コンテンツや商品レコメンドデータなどを自動生成できるため、ユーザー体験の向上と業務効率化を同時に実現することができます。
ECサイト運営において、コンテンツ制作とパーソナライゼーションを両立させたいと考える事業者にとって、効率的なソリューションとなることが期待されています。
株式会社ELEMENTSについて
株式会社ELEMENTSは、「BEYOND SCIENCE FICTION」をグループミッションに掲げ、個人認証、個人情報管理、個人最適化の3つのソリューションを展開している企業です。金融犯罪や大量生産・大量廃棄などがもたらす社会課題の解決を目指して事業を展開しています。
現在の主力サービスであるオンライン本人確認サービスは、金融機関や通信事業者など幅広い業界において約600社に導入されており、高い信頼性と実績を誇っています。今回のCoordwareによるAI記事生成機能の提供は、同社の個人最適化ソリューションの一環として位置づけられています。
会社概要
所在地：東京都中央区日本橋本町3-8-3 日本橋ライフサイエンスビルディング3 5階
代表者：代表取締役会長 久田 康弘
代表取締役社長 長谷川 敬起
証券コード：東証グロース市場 5246
設立：2013年12月
EC市場においてパーソナライズド・マーケティングの重要性が高まる中、AIを活用したコンテンツ生成技術の進化は注目を集めています。株式会社ELEMENTSのCoordwareが提供する新機能は、EC事業者のコンテンツ制作の効率化とユーザー体験の向上を両立させる新たなソリューションとして、今後の活用が期待されます。
出典元：株式会社ELEMENTS プレスリリース
