【調査結果】中小企業500社のWeb集客実態:SEO対策が最も実施される施策、費用対効果不足が失敗の主因に

クーミル株式会社が運営するYouTubeチャンネル「Web集客チャンネル」などを展開するクーミル株式会社では、日常的に数多くのWeb集客に関する相談を受けているとのことです。

「Web集客を実施しているものの成果が出ない」という声がある一方で、「Webを活用したことで売上が数倍に増加した」といった成功事例も報告されているそうです。こうした現状を詳細に把握するため、同社は中小企業500社を対象としたWeb集客に関する包括的なアンケート調査を実施しました。

中小企業500社のWeb集客に関する取り組み-要約

Web集客に関する概要 1位 2位 3位
Web集客の年間予算 101-300万円 51-100万円 301-500万円
過去に実施したWeb集客 SEO対策 リスティング広告 SNS広告
Web集客に失敗した要因 費用対効果が
合わなかった
改善が
出来なかった
効果が
継続しなかった
今取り組んでるWeb集客 SEO対策 リスティング広告 SNS広告
依頼先に求める条件 実績の多さ 提案力の高さ 分かりやすい説明

このアンケート調査の結果、上記のようなデータが得られたとのことです。詳細について以下で解説されています。

アンケート調査概要

  • 対象者:経営企画部またはマーケティング担当者
  • 対象人数:500名
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2025年3月21日〜5月15日

アンケート内容

この調査では以下の8項目について質問が行われたとのことです。

  1. あなたの企業の従業員数を教えてください
  2. 業種を教えてください
  3. 現在のWeb集客の年間予算は?
  4. 過去に実施したWeb集客の施策をすべて教えてください(複数選択可)
  5. これまでのWeb集客施策で「失敗した」と感じた経験はありますか?
  6. その失敗の原因として当てはまるものを教えてください(複数選択可)
  7. 現在、Web集客に最も注力している施策は何ですか?
  8. Web集客を外注する場合に求める条件は何ですか?(複数選択可)

1.あなたの企業の従業員数を教えてください

従業員数の分布グラフ

1~5人:99名

6~20人:153名

21~50人:129名

51~100人:74名

101人以上:45名

調査対象の企業は、6〜20人規模の小規模企業が最も多く全体の30.6%を占めているとのことです。次いで21〜50人規模の企業が25.8%となっており、100人以下の企業が全体の約91%を占めていることが報告されています。

2.業種を教えてください

業種の分布グラフ

IT関連:105名

製造業:70名

サービス業:135名

不動産業:28名

医療・福祉:31名

小売業:66名

建設業:43名

その他:22名

業種別では、サービス業が135名(27%)で最も多く、次いでIT関連が105名(21%)、製造業が70名(14%)と続いていることが分かりました。Web集客への取り組みは、特にサービス業やIT関連業種において積極的に行われていることがうかがえます。

3.現在のWeb集客の年間予算は?

Web集客の年間予算グラフ

~50万円:87名

51~100万円:134名

101~300万円:179名

301~500万円:58名

500万円以上:42名

Web集客の年間予算については、101〜300万円の範囲が最も多く179名(35.8%)を占めていることが明らかになりました。次いで51〜100万円が134名(26.8%)となっており、中小企業の多くが100万円前後のWeb集客予算を計上していることが分かります。301万円以上の予算を確保している企業も合わせると100社(20%)存在しており、Web集客への投資意欲の高さがうかがえます。

4.過去に実施したWeb集客の施策をすべて教えてください(複数選択可)

過去に実施したWeb集客施策グラフ

SEO:254名

リスティング広告:205名

SNS広告(Instagram, Facebookなど):177名

LP制作:142名

オウンドメディア運営:173名

SNS運用:125名

ポータルサイトへの掲載:114名

MEO対策:125名

その他:41名

その他の回答について

  1. インフルエンサーを活用したマーケティング
  2. YouTube広告
  3. アフィリエイト広告
  4. メルマガ配信
  5. フォーム営業

過去に実施したWeb集客施策については、SEO対策が254名(50.8%)で最も多く、半数以上の企業が取り組んでいることが報告されています。次いでリスティング広告が205名(41%)、SNS広告が177名(35.4%)、オウンドメディア運営が173名(34.6%)と続いています。検索エンジンからの流入を重視する施策が上位を占める一方、SNSを活用した施策も多くの企業で取り入れられているようです。

5.これまでのWeb集客施策で「失敗した」と感じた経験はありますか?

Web集客施策の失敗経験グラフ

ある:330名

ない:170名

Web集客施策において「失敗した」と感じた経験については、330名(66%)が「ある」と回答しており、多くの企業がWeb集客において何らかの課題に直面していることが明らかになりました。この結果は、Web集客の難しさや、適切な知識・戦略の重要性を示唆しています。

6.その失敗の原因として当てはまるものを教えてください(複数選択可)

Web集客施策の失敗原因グラフ

費用対効果が悪かった:271名

広告効果が継続しなかった:167名

自社の強みが伝わらなかった:103名

施策をやりっぱなしで改善できなかった:193名

外注対応に問題:119名

社内の知識不足:93名

その他:32名

その他の回答について

  1. 社内の承認フローが遅く改善PDCAが回らなかった
  2. 担当者が途中で退職してしまった
  3. 検証期間が短すぎて成果が出る前に終了した

失敗の原因として最も多かったのは「費用対効果が悪かった」で271名(82.1%)が選択していることが分かりました。次いで「施策をやりっぱなしで改善できなかった」が193名(58.5%)、「広告効果が継続しなかった」が167名(50.6%)となっています。これらの結果から、多くの企業がWeb集客において投資対効果の測定や継続的な改善の重要性を認識していることがうかがえます。また、外注先の選定や社内の知識不足も課題として挙げられています。

7.現在、Web集客に最も注力している施策は何ですか?

現在注力しているWeb集客施策グラフ

SEO:133名

リスティング広告:74名

SNS広告(Instagram, Facebookなど):71名

LP制作:38名

オウンドメディア運営:54名

SNS運用:49名

ポータルサイトへの掲載:44名

MEO対策:30名

その他:7名

その他の回答について

  • ウェビナーの開催
  • LLMO対策
  • Chatbot導入
  • YouTubeチャンネルの運用

現在最も注力しているWeb集客施策としては、SEOが133名(26.6%)で最も多く、次いでリスティング広告が74名(14.8%)、SNS広告が71名(14.2%)となっていることが報告されています。過去に実施した施策と同様に、検索エンジンからの流入を重視する施策が上位を占めていますが、注目すべき点として、YouTubeチャンネルの運用やLLMO対策(生成AI対応)など、新しい技術やプラットフォームを活用した取り組みも見られます。

特に注目すべき回答としては、LLMO対策として生成AI(ChatGPT)などで検索した際に自社が表示されるように対策を行っているケースが挙げられており、AI技術の発展に合わせたWeb集客戦略の進化が見られるとのことです。

8.Web集客を外注する場合に求める条件は何ですか?(複数選択可)

Web集客外注時に求める条件グラフ

実績が豊富:239名

提案力がある:221名

分かりやすい説明:200名

柔軟な対応力:162名

成果にコミットしてくれる:170名

コストパフォーマンス:111名

レポートや数値の見える化:117名

Web集客を外注する際に求める条件としては、「実績が豊富」が239名(47.8%)で最も多く、次いで「提案力がある」が221名(44.2%)、「分かりやすい説明」が200名(40%)となっていることが分かりました。これらの結果から、企業は単に低コストな外注先を求めるのではなく、実績や提案力、コミュニケーション能力を重視していることがうかがえます。また、「成果にコミットしてくれる」という回答も170名(34%)と比較的多く、成果重視の姿勢が見られるとのことです。

クーミル株式会社

クーミル株式会社ロゴ

クーミル株式会社は、Webサイト制作やマーケティング、アンケート調査など幅広く行っているデジタルマーケティングカンパニーです。

企業情報:

クーミル株式会社

代表者:

馬鳥 亮佑

本社所在地:

東京都新宿区西新宿6-10-1新宿オークシティ西土地西新宿ビル8階

資本金:

5,000,000円

出典元:クーミル株式会社 プレスリリース

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