アドウェイズ子会社UNICORNが新たなパーソナライズド広告「Serendipitous Ads」を提供開始〜EC事業者向けに最適化された広告ソリューション〜
UNICORN株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役：山田 翔）は、ECサイトなどの多品目事業者をサポートする新しいパーソナライズド広告ソリューション「Serendipitous Ads（セレンディピタス アズ）」の提供を開始したことが発表されました。このソリューションは、リアルタイムでの在庫データ連携や機械学習技術を活用し、ユーザーごとに最適化された広告をブランドイメージに沿ったデザインで配信するものです。
この記事の目次
ソリューション開発の背景
近年のEC市場拡大に伴い、各ECサイトで取り扱う商品数が増加したことにより、ユーザー一人ひとりに適した広告を届けることが難しくなり、広告運用の複雑化が大きな課題となっています。広告主は現在、在庫切れ商品の誤った広告掲載や、ユーザーの関心とマッチしない広告配信、同一商品の重複表示など、効率的でない広告運用によるさまざまな問題に直面している状況です。
また、従来のEC向けパーソナライズド広告では、商品データの管理や更新において、自社でデータフィードを作成し、広告配信事業者とそれを連携させる必要がありました。このプロセスには大量の工数と専門知識が求められ、多くのEC事業者にとって広告運用を行う上での大きな障壁となっていました。
これらの課題を解決するために、UNICORN株式会社はEC事業者および多品目を扱う事業者向けの広告配信ソリューション「Serendipitous Ads」を開発し、このたび正式に提供を開始したことを発表しています。
同ソリューションを導入すると、サイト上にUNICORNのタグを設置するだけで、商品情報をリアルタイムに抽出し、フィードの自動生成や更新までを一連の流れで実行できるようになります。さらに、ウェブサイト上でのユーザー行動データを機械学習で分析することで、各ユーザーに合わせた最適な広告クリエイティブを自動生成し配信することが可能になり、広告パフォーマンスの向上とユーザー体験の改善を同時に実現するとのことです。
「Serendipitous Ads」の配信実績と効果
UNICORN株式会社が自動車関連商材を対象として「Serendipitous Ads」のテスト配信を実施したところ、同社独自の「セレンディピティロジック」を活用したパーソナライズド配信は、従来の静止画広告と比較して、CTR（クリック率）が約20倍という飛躍的な向上を示したとのことです。
さらに注目すべき点として、人気商品を自動表示する従来型の広告配信手法と比較しても、「セレンディピティロジック」を用いたパーソナライズド配信では、CTRが約2.5～3倍向上するなど、非常に高い効果を発揮していることが実証されています。
同社は今後も、ユーザーと広告主の間に最適な広告接点を創出し、人と機械の共生を通じてデジタルマーケティングに関わるすべての人々の可能性を広げるサービス開発に注力していく方針だということです。
「Serendipitous Ads」がもたらす広告運用の革新
「Serendipitous Ads」の最大の特徴は、従来のECサイト向け広告配信における複雑な設定や運用の課題を大幅に軽減する点にあります。特に多品目を扱うEC事業者にとって、商品データの管理やリアルタイムでの在庫連携は大きな負担となっていましたが、このソリューションによってそれらの問題が解消されるとのことです。
具体的には、以下のような点で従来の広告配信との差別化が図られています：
- リアルタイム在庫連携：在庫切れ商品の広告表示を防止し、常に購入可能な商品のみを広告表示
- 機械学習によるユーザー分析：各ユーザーの行動履歴から関心を分析し、最適な商品を推薦
- ブランドイメージに沿ったデザイン：企業のブランディングを損なわない広告クリエイティブを自動生成
- 簡易な導入プロセス：タグ設置のみで商品情報の抽出からフィード生成までを自動化
これらの機能により、EC事業者は広告運用にかかる工数を大幅に削減しながら、より効果的なマーケティング活動を展開することが可能になるとされています。
デジタル広告市場における「Serendipitous Ads」の位置づけ
EC市場の拡大に伴い、パーソナライズド広告の需要は年々高まっていますが、多くの企業が効果的な広告配信の実現に苦戦している現状があります。「Serendipitous Ads」は、このような市場環境において、テクノロジーの力でEC事業者の広告運用を根本から変革することを目指しているとのことです。
特に、ユーザー一人ひとりの行動データを詳細に分析し、その関心に合わせた商品を自動で選定する「セレンディピティロジック」は、このソリューションの核となる技術です。この技術により、従来型の広告配信と比較して顕著に高いCTRを実現しており、EC事業者にとって魅力的なソリューションとなっているようです。
さらに、広告配信の効率化だけでなく、ユーザー体験の向上にも寄与する点が重要です。ユーザーにとって関連性の高い商品広告が表示されることで、サイト訪問者の満足度向上や購買意欲の促進にもつながります。
UNICORNについて
デジタルマーケティング業界の指標となるべく誕生した、月間買い付け可能トラフィック数1.4兆impを超える国内最大級の全自動マーケティングプラットフォームを提供しています。リアルタイムにインプレッションの価値を予測し、各キャンペーンに最適な価格での自動入札を実現するとともに、独自の不正検出アルゴリズムにより不正広告を効果的に排除しているとのことです。
また、3DやAR、ボリュメトリックビデオを活用したリッチクリエイティブや、ゲームの世界に自然に溶け込むネイティブ広告「UNICORN In-Game Ad」など、デジタル広告の可能性を拡張する多様な配信メニューも提供しています。
UNICORN株式会社の企業概要
2013年に設立され、アドテク領域における新サービスの開発をミッションに活動しています。国内最大級の全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」の提供を中心に事業を展開し、2024年にはモバイル計測プラットフォーム「MetricWorks」を提供するMetricWorks Inc.との合弁会社を設立するなど、事業領域を拡大しているとのことです。
今回の「Serendipitous Ads」の提供開始により、UNICORN株式会社はEC事業者の広告運用における課題解決を支援し、効果的なマーケティング活動の実現に貢献していくことが期待されます。リアルタイムでの在庫データ連携と機械学習技術の活用により、ユーザーと広告主の双方にメリットをもたらす新たな広告ソリューションとして、デジタルマーケティング市場における存在感をさらに高めていくことでしょう。
出典元：UNICORN株式会社
