【調査結果】物価高騰で44.8%が「生活費が苦しくなっている」と回答、16.2%が転職を検討中―NEXER・RSG共同調査

株式会社NEXERと建設・不動産専門の転職エージェント「株式会社RSG」が共同で実施した「物価高騰と転職」に関するアンケート調査の結果が公開されました。この調査では、物価高騰が転職意向に与える影響や、人々の具体的な行動について明らかになっています。

日常生活における物価の上昇は、多くの人の家計に直接的な影響を与えています。食料品や光熱費、家賃など様々な支出が増加する中、「現在の収入では厳しい」と感じる人が増えており、こうした状況から転職を検討する人も少なくないようです。

今回の調査は、「現在会社に勤めている」と回答した全国の男女500名を対象に実施されました。物価高騰に対する意識や、それが転職意向にどのように影響しているかについて詳しく分析されています。

■44.8%が「日々の生活費が確実に苦しくなっている」と実感

まず、現在の物価高騰に関して最も感じていることを1つ選んでもらったところ、全体の44.8%と半数近くの方が「日々の生活費が確実に苦しくなっている」と回答しています。

それぞれの回答理由について、一部の声を紹介します。

「日々の生活費が確実に苦しくなっている」回答理由

・物が買いにくくなった。値段を気にしてしまう。(20代・女性)

・食料が高いので、ご飯を我慢したり、趣味に当てるお金が少ないのでストレス発散がしにくい。(20代・女性)

・給料が上がる訳では無いけど食費を含め高くなっている。(20代・女性)

・田舎なので車が必須なのだがガソリンの価格が高すぎて困っている。(30代・男性)

・給料は上がらないのに物価だけ上がるから。(30代・女性)

・何を買うにも高くて、特に食費が苦しいなぁと感じています。二人暮らしなのでまだマシですが確実に苦しくなっています。(30代・女性)

「食費や光熱費など、特定の支出がかなり増えたと感じる」回答理由

・光熱費が数年前に比べて上がっているから。(20代・女性)

・スーパーで買い物したら明らかに以前より支払う額が多い。(30代・男性)

・食材が高い。お惣菜をかった方が安く感じることが増えた。(30代・女性)

・買い物に行って高くて諦めるものが多くなった。(30代・女性)

・数年前と比べると明らかに値段が上がってるから。特にお米。(40代・男性)

「少しは感じるが、まだ何とかやりくりできている」回答理由

・収入も増えているが、それよりも物価の高騰が抑えられていないから。(20代・女性)

・野菜やその他の日用品が以前より値上がりしてると感じる。(20代・女性)

・基本的に旦那の給料でやりくりしているので足りなくなったら私の給料で補填する。(30代・女性)

■物価高騰で最も負担を感じる支出、7割近くが「食費」と回答

続いて、物価高騰によって最も負担を感じている支出についても調査が行われました。その結果、66.4%と7割近くの方が「食費」と回答しており、日常的な食料品の値上がりが家計に大きな影響を与えていることが明らかになっています。

食費の次に多かったのは「光熱費」「交通費(ガソリン代含む)」などの生活に欠かせない基本的な支出項目となっています。特に、食費については日々の生活に直結するため、その値上がりが家計に与える影響は大きいと言えるでしょう。

■16.2%が物価高騰を理由に転職を検討

調査では、物価高騰を理由に転職を考えたことがあるかどうかも質問されました。その結果、16.2%の方が「ある」と回答し、物価高騰が実際に転職を検討するきっかけになっていることが分かりました。

物価高騰を理由に転職を考えた具体的なきっかけについて、以下のような声が寄せられています。

物価高騰を理由に転職を考えた具体的なきっかけ

・したいことに割けるお金が減ったから。(20代・女性)

・給料を上げたいから。(20代・女性)

・家計を支えてはいるが、それでも自分の支援でもギリギリだから収入を上げなければと思った。(30代・女性)

・貯金ができなくなったから(30代・男性)

・物価が上がるということは、収入も増やさないと貯金や毎月のやりくりに不安が出てきてしまうので、転職や隙間時間でできる在宅ワークを探しています。(30代・女性)

これらの回答から、物価高騰により収入と支出のバランスが崩れ、「貯金ができない」「生活のやりくりに不安がある」といった声が目立ちます。給料が上がらない現状に危機感を持ち、転職や副業を検討する人が増えていることがうかがえます。

■給与アップのために15.2%が具体的な行動に

さらに、物価高騰の影響で給与アップのために具体的な行動をしたかどうかについても調査されました。結果、15.2%の方が「具体的な行動をした」と答えています。

具体的にどのような行動をしたのかについて、以下のような回答が寄せられています。

物価高騰の影響で給与アップのためにとった具体的な行動

・給与交渉。(20代・女性)

・転職活動、働き方を考えて、資格をとる。(30代・女性)

・資格取得。(30代・男性)

・上司に給料が上がらないか働きかける。(30代・女性)

・収入を少しでも増やすために、ネットで求人情報を調べまくりました。今は家にいる時間はほとんどアンケートモニター等の在宅ワークを積極的にしています。(30代・女性)

・上司に給与が低すぎること、今後どうするべきなのかということを具体的に面談で伝えたところ、昇給、昇進した。(30代・女性)

給与アップのための行動としては、上司との給与交渉や昇給・昇進を求める面談、転職活動の開始、資格取得への挑戦、副業や在宅ワークの開始など、様々な方法で積極的に収入増加を図る工夫をしている様子がうかがえます。特に、現職での給与交渉と並行して、キャリアアップや転職の準備を進めている人が多いことが特徴的です。

■調査結果のまとめ

今回の「物価高騰と転職」に関する調査から、以下のことが明らかになりました:

  • 会社員の44.8%が「日々の生活費が確実に苦しくなっている」と実感
  • 物価高騰で最も負担を感じる支出は「食費」が66.4%で最多
  • 16.2%が物価高騰を理由に転職を検討
  • 15.2%が給与アップのために具体的な行動をとっている

生活費の圧迫から転職を検討する人が増える中、自分に合った職場環境や収入アップの道を見つけるためには、専門的なサポートを受けることも有効な選択肢の一つとなっています。転職エージェントなどに相談することで、希望条件に沿った求人紹介や、今後のキャリアの方向性について専門的なアドバイスを受けられる可能性があります。

今後も物価高騰が続く可能性がある中、働き方や収入を見直す動きはさらに広がっていくことが予想されます。

「物価高騰と転職に関するアンケート」調査概要

調査手法:インターネットでのアンケート

調査期間:2025年4月22日 ~ 5月8日

調査対象者:事前調査で「現在会社に勤めている」と回答した全国の男女

有効回答:500サンプル

質問内容:

質問1:現在の物価高騰に関してどう感じていますか?もっとも感じていることをひとつだけ選んでください。

質問2:その理由を教えてください。

質問3:物価高騰によってもっとも負担を感じている支出を教えてください。

質問4:物価高騰を理由に転職を考えたことはありますか?

質問5:物価高騰を理由に転職を考えた具体的なきっかけを教えてください。

質問6:物価高騰の影響で給与アップのために具体的な行動をしましたか?

質問7:どのような行動をしましたか?

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

【株式会社RSGについて】
本社:〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-6-13 山京中央ビル3F
代表取締役:成田 耕一郎
事業内容:人材紹介、採用広告コンサルティング、採用情報ツール制作、人材育成支援

【株式会社NEXERについて】
本社:〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル11F
代表取締役:宮田 裕也
事業内容:インターネットリサーチ、SEO、WEBブランディング、レビューコンテンツ、リアルショップサポート、WEBサイト制作

出典元:株式会社NEXER、株式会社RSG共同調査「物価高騰と転職に関するアンケート」

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