
アライドアーキテクツ株式会社が、2025年夏〜秋ごろにローンチが予定されているTikTok Shopの店舗開設・運用支援サービスの提供を開始することを発表しました。同社はデータとクリエイティブの力でマーケティングコミュニケーションを設計し、企業のマーケティングAXを支援している企業です。
今回発表された新サービスでは、アカウント開設からコンテンツ制作、クリエイターとの連携、LIVE配信の企画・運営までを一貫してサポートするとのことです。これにより、EC事業者がスムーズにTikTok Shopを活用できるよう、戦略立案から実行までをトータルで支援していくとしています。また、サービス開始にあわせて先行モニター企業の申込受付も開始されています。
この記事の目次
TikTok Shopとは? "ディスカバリーEコマース" の到来
TikTok Shopは、ショート動画やLIVE配信を通じて、視聴者がその場で商品を購入できる次世代型EC機能です。この新しい購買行動の形は「ディスカバリーEコマース」と呼ばれています。ユーザーは動画・LIVE配信の視聴を楽しみながら、思いがけない商品と出会い、コンテンツから直接購入することが可能になります。
従来の検索主導型ECとは異なり、コンテンツの力を通じた商品との自然な出会いによって、ニーズ顕在前の潜在層にもアプローチできるのが最大の特徴となっています。
TikTok Shopの主な機能(TikTok Shop資料より抜粋)
- カート付きショート動画(ショッピング動画):リンク付きの動画から即購入可能
- LIVEコマース:LIVE配信にて双方向のリアルタイム接客体験を提供、即購入可能
- ショーケース:ブランドのプロフィール上で商品一覧を表示、即購入可能
- ショップタブ:TikTok上のマーケットプレイスから商品を発見・即購入可能。タブ内で TikTokのレコメンドシステムを利用し消費者が興味を持ちそうな商品がおすすめされる
背景と市場動向
TikTok Japanが発表した「TikTok Socio-Economic Impact Report 2024」によると、TikTok経由で生まれた推定消費額は1,772億円にものぼり、これに基づく国内名目GDPへの貢献額は4,741億円と報告されています。そのうち中小企業への貢献は600億円を超えているとのことです。
これらの数字は、TikTokがあらゆる業種・規模の企業にとって無視できない経済インパクトをもたらしているプラットフォームであることを示しています。
アライドアーキテクツ社としては、これまでのTikTok広告運用支援や、Instagramなど他のSNSプラットフォームにおける生活者の購買行動において、動画起点の消費導線が一般化してきていることを実感しており、今後の成長を見据えた運用支援体制の強化と知見の蓄積を進めていると述べています。
アライドアーキテクツのTikTok Shopにおける店舗運用支援内容
- TikTok Shopアカウント開設支援
- ショップ運営サポート(運営戦略策定、商品登録など)
- コンテンツ企画・動画制作(一部AIを活用)、投稿代行
- クリエイターの選定・キャスティング・インセンティブ設計
- ライブ配信の企画・配信ディレクション
- 越境EC向け支援
同社は、TikTok Shopの店舗運営に関わる業務を一気通貫で支援することを強みとしているとのことです。
アライドアーキテクツの強み
アライドアーキテクツは、これまでInstagram・TikTok・WeChatをはじめとする国内外のSNSや動画プラットフォームを活用したマーケティング支援を多数実施しており、累計支援実績数は600ブランドを超えているとのことです。
また、中国市場での先行事例として、中国の動画プラットフォーム抖音(ByteDance社運営)を活用したライブコマース支援の豊富な知見を有しており、そのノウハウを日本市場にも応用可能としています。
さらに、自社で保有するUGCモニターコミュニティ「モニプラ」の活用や生成AIクリエイティブ企業と提携することで、多様な動画コンテンツを効率的に量産できる体制を整えています。インフルエンサーやクリエイターとの連携においても、提携企業所属の多様なタレントと協業し、ブランドやターゲットに最適なキャスティング提案が可能だと説明しています。

アライドアーキテクツ株式会社 会社概要
代表者:代表取締役会長 田中 裕志
取締役社長 村岡弥真人
所在地:東京都渋谷区恵比寿一丁目19-15 ウノサワ東急ビル4階
設立:2005年8月30日
事業内容:マーケティングAX支援事業
TikTok Shopの可能性と今後の展望
TikTok Shopは、従来のECとは異なる新しい購買体験を提供するプラットフォームとして注目されています。特に若年層を中心とした利用者が多いTikTokの特性を活かし、商品との「偶然の出会い」を演出することで、従来の検索型ECでは獲得しにくかった潜在顧客層へのアプローチが可能となります。
アライドアーキテクツが提供する支援サービスは、TikTok Shopの立ち上げ初期から参入することで、市場の成長とともに企業のECビジネスを拡大させる重要な役割を果たすことが期待されています。既存のSNSマーケティングのノウハウに加え、中国市場での抖音を活用したライブコマースの経験を活かすことで、日本市場においても効果的なTikTok Shop運用を実現できるでしょう。
動画コンテンツを中心とした「ディスカバリーEコマース」の市場は今後さらに拡大していくことが予想され、早期に参入する企業は市場の成長とともに大きなビジネスチャンスを獲得できる可能性があります。アライドアーキテクツの支援サービスは、そうした企業の成長を後押しする重要なパートナーとなることが見込まれます。
最後に、TikTok Shopは2025年夏〜秋ごろにローンチが予定されていますが、それに先立ち支援サービスを開始することで、企業は事前準備を進め、ローンチと同時に効果的なショップ運用を開始することが可能となります。アライドアーキテクツの豊富な経験と知見を活かした支援サービスは、TikTok Shopを活用したいEC事業者にとって心強いパートナーとなりそうです。
出典元:アライドアーキテクツ株式会社 プレスリリース