
STORES株式会社は、多店舗展開する事業者向けに本部と店舗をシームレスにつなぐ店舗管理プラットフォーム「マキトリ by STORES」の提供を開始することを発表しました。このサービスはチェーン展開する飲食店や小売店などで、本部からの業務指示や店舗からの掲示物・ルーティン業務に関する報告等を可視化し一元管理できるものです。多店舗運営の業務効率化だけでなく、現場オペレーションの標準化やサービス品質の安定にも貢献します。
「マキトリ by STORES」の詳細は公式サイト:https://www.makitori.jp/
この記事の目次
サービス開発の背景
近年、飲食・小売・サービス業では人手不足が深刻な問題となっており、事務作業やバックヤード業務の負担軽減、店舗運営における管理水準の向上が強く求められています。厚生労働省の「令和6年版 労働経済の分析」によると、これらの業界では特に人材確保の困難さが顕著になっています。
特にチェーン店など多店舗展開する事業者においては、本部からの業務連絡の煩雑化や情報伝達の漏れ、属人的な対応によりサービス品質にばらつきが生じたり、現場オペレーションが非効率になったりするケースが少なくありません。
このような課題を解決するために、STORES株式会社は本部と店舗間のコミュニケーションをシンプルかつ正確に行えるサービスを提供し、業務効率化と均一化した店舗運営の実現を支援する取り組みを始めました。
マキトリ by STORESで実現できること

① 業務指示やお知らせを一元化
本部からの業務指示やお知らせを一括配信することが可能になります。これにより、従来の電話やメール、FAXでのやり取りが不要となり、すべての情報は管理画面に集約されます。情報伝達の漏れを防ぎ、確実な指示伝達が実現できます。
② 店舗の状態を可視化
掲示物や売場の写真を画像で報告・確認できるようになります。これにより、誤掲示や未対応の店舗も一目で把握することができ、サービス品質の均一化につながります。リアルタイムでの状況確認が可能になることで、迅速な対応も実現します。
③ 店舗側も負担なく使える操作性
スマートフォンやタブレットに対応し、タスクを見える化することで現場での使いやすさを重視しています。これにより、現場スタッフの負担を減らし、接客など本来の業務に集中できるようになるため、適切な人材配置も可能になります。
導入事業者からの評価
バーガーキング® 導入事例
株式会社ビーケージャパンホールディングス 代表取締役社長 野村 一裕 氏より
バーガーキング®では、各種施策の店舗・本部間での共有、展開状況の確認、集計業務の効率化を目指し、マキトリを導入したことが明らかにされています。写真提出などの作業が簡単に行えるため店舗での負担が軽減され、リマインダー機能により施策の徹底も実現しているとのことです。
同社ではグループ管理機能を活用し、店舗エリア・カテゴリーごとの状況も一目で把握できるようになり、迅速な対応が可能になったと評価しています。また、収集したデータはExcel形式でダウンロードでき、店舗オペレーション状況や施策の効果検証など幅広い用途で活用されています。
今後はTo-Doリスト機能を活かし、日報・業務管理ツールとしての活用も進めていく予定とのことです。マキトリを通じて更なる社内連携を図り、顧客によりよいサービスを提供するための施策を積極的に展開していくとしています。
JINS 導入事例
株式会社ジンズ 営業支援部 担当者より
全国に500店舗以上を展開するJINSでは、日々本部からの業務依頼や売場報告が活発に行われており、情報伝達の正確性と運用のさらなる効率化が今後の成長に向けた重要なテーマとなっていると説明しています。
マキトリ導入により、業務タスクの配信・管理が一元化され、店舗ごとの対応状況をリアルタイムで把握できるようになったとのことです。現場では、わかりやすい機能が好評で、店長だけでなくスタッフも積極的にタスクに取り組むようになり、組織全体の主体性が自然と引き出されていると感じているそうです。
また、画像を活用した報告やコメント機能を通じて、本部と店舗間のやり取りが双方向になり、業務を通じた一体感が生まれていることも大きな変化として挙げられています。結果として、各店舗で「いま何をすべきか」が明確になり、統一感のある店舗運営につながっているとしています。
マキトリ by STORESの提供内容
- 提供開始日:2025年5月30日
- 対象:「マキトリ by STORES」をご契約いただいた方
- 詳細情報:https://www.makitori.jp/
なお、STORES株式会社は2025年4月に「マキトリ」を提供するDigitar株式会社と経営統合を行い、2025年5月30日よりサービス名称を「マキトリ by STORES」へ変更する予定です。
今後の展開
STORESはこれまで、ネットショップ・POSレジ・キャッシュレス決済など中小事業者向けサービスを提供してきました。今後は中堅・大手規模の事業者にまでサービスの提供範囲を広げ、業種や業態、規模を問わずより多くの事業者の店舗運営を支援していく方針を示しています。
多店舗展開する事業者が抱える課題に対して、より効率的で質の高い店舗運営を実現するためのソリューションを提供することで、小売・飲食業界全体のデジタル化を促進していくことが期待されます。
マキトリ by STORESについて
「マキトリ by STORES」は、多店舗展開する事業者向けの店舗管理プラットフォームです。本部からの業務指示やお知らせ、店舗からの報告業務の一元管理が可能となっています。本部と店舗の情報伝達をスムーズかつ正確に行える環境を提供し、サービスの均一化や生産性向上に寄与することを目的としています。
詳細情報は公式サイト:https://www.makitori.jp/でご確認いただけます。
STORES株式会社について
STORES株式会社は、「Just for Fun」のミッションのもと、こだわりや情熱に駆動される経済を目指して事業を展開しています。小売、飲食、サービス業を中心とする中小事業者の店舗運営を支える幅広いプロダクトを提供しており、顧客データを基盤とした「STORES」のプロダクトを通じて、事業者の持続的な売上成長をサポートしています。
同社は個性豊かで多様な商いがあふれる社会の実現を目指しており、今回の新サービス提供もその一環として位置づけられています。
本サービスを通じて、多店舗展開する事業者の業務効率化と標準化が進み、人手不足が深刻化する小売・飲食業界全体の生産性向上に貢献することが期待されます。店舗管理の最適化によって、店舗スタッフは本来の顧客対応に集中できるようになり、サービス品質の向上にもつながるでしょう。
STORESは今後も、事業者のデジタル化支援を通じて、持続可能な店舗運営の実現に向けたサービス展開を続けていくとしています。
出典元:STORES株式会社 プレスリリース