
レディースアパレルECブランドを展開する株式会社ワンピース(本社:兵庫県加古川市、代表:春木晃子)は、「ごみゼロの日(5月30日)」に合わせ、SNSフォロワーやメルマガ登録者を対象としたエコ活動と衣類処分に関する意識調査を実施しました(回答数:176件)。この調査結果から、関心はあっても行動に移せない世代別の特徴や、衣類の手放し方における世代間のギャップが明らかになっています。
この記事の目次
調査概要
- 調査対象:『服の交換会』SNSフォロワー、同社ブランドのメールマガジン登録顧客
- 調査方法:インターネット調査による任意回答
- 実施期間:2025年5月23日〜5月27日
- 調査機関:自社調査
- 回答数:176名
- 回答者の年代:20代 2.8%、30代 28.4%、40代 38.7%、50代 21.6%、60代以上 8.5%
調査結果:主なポイント
・エコ活動への関心が最も高いのは30代と50代(「とても関心がある」65%以上)。一方で60代以上は「とても関心がある」が40%にとどまり、世代間で意識に差が見られました。
・40代は行動面でエコ実践派であり、「リサイクル」「マイバッグ・マイボトル」「フードロス削減」などいずれの項目においても他世代を上回る結果となりました。
・「数えきれないほど眠っている服がある」と回答した割合は、60代以上で26%、40代で22%となっています。
・衣類の手放し方については、30〜40代が多様な方法(フリマ、寄付、知人にあげるなど)を活用する一方、60代以上は「捨てる」「あげる」といった方法が中心で、手放し方の多様性は他の世代に比べて控えめという結果でした。
※設問における回答のクロス分析より。



意識調査結果の詳細
Q1.エコ活動に関心はありますか?
- とても関心がある:60.2%
- 少し関心がある:37.5%
- どちらでもない:1.7%
- あまり関心がない:0.6%
調査結果からは、回答者の97.7%が何らかの形でエコ活動に関心を持っていることが明らかになりました。特に「とても関心がある」と回答した層が6割を超えており、環境問題への高い意識が伺えます。
Q2.ご自身が行っているエコ活動について教えてください(複数回答可能)
- マイバッグ・マイボトルの利用:92.6%
- フードロス削減:65.3%
- リサイクル:79.5%
- ゴミ拾いなどの地域ボランティア:20.5%
- その他:13.0%
- 特にしていない:0.6%
最も多い組み合わせは、マイバッグ・マイボトル+フードロス削減+リサイクル(35.8%)、次いでマイバッグ・マイボトル+リサイクル(16.5%)となっています。単独での最多回答は、マイバッグ・マイボトルのみ(8.0%)でした。
これらの結果から、マイバッグ・リサイクル・フードロス削減が日常的なエコ活動として広く定着していると考えられます。特に買い物時のマイバッグ使用は、ほぼ全ての回答者(92.6%)が実践していることがわかりました。
Q3.環境に配慮した服選びに関心はありますか?
- 少し関心がある:43.7%
- とても関心がある:42.0%
- どちらでもない:12.1%
- あまり関心がない:2.3%
環境に配慮した服選びについては、85.7%の回答者が関心を示しており、「とても関心がある」と「少し関心がある」がほぼ同じ割合となっています。これは一般的なエコ活動への関心(Q1)と比較すると若干低い傾向にありますが、それでも高い数値を示しています。
Q4.クローゼットに眠っている「もったいない服」、はどのぐらいありますか?
- 数えきれない:20.5%
- 20枚以上:15.9%
- 10枚以上:26.1%
- 5枚以上:21.6%
- 5枚以下:15.9%
回答者の約6割(62.5%)が10枚以上の「もったいない服」を持っていると回答しており、特に「数えきれない」と答えた回答者が全体の5分の1を占めています。これは多くの家庭でまだ着られる服が活用されずに保管されている実態を示しています。
Q5.服を手放すときにどうしますか? (複数回答可能)
- 寄付する:54.6%
- フリマで売る(アプリ含む):52.3%
- リサイクルショップへ売る:48.9%
- 知人にあげる:46.0%
- 保管し続ける:34.0%
- 捨てる:48.9%
60代以上の回答者は"あげる・捨てる"といった比較的身近な手段を多く選択している一方、30〜40代は"売る・寄付する"など多様な手放し方を活用していることが特徴的です。また、年齢が上がるにつれて「捨てる」という選択肢を選ぶ割合が高まる傾向が見られました。
Q6.服を処分する際に環境への影響を考えることはありますか?
- とても考える:42.6%
- 少し考える:41.4%
- あまり考えない:10.2%
- どちらでもない:5.1%
- 考えない:0.6%
84%の回答者が服を処分する際に環境への影響を考慮していることがわかりました。これは環境問題への意識の高さを反映していると言えるでしょう。しかし、約15%は環境への影響をあまり考慮していないか、どちらでもないと回答しており、まだ改善の余地があることを示しています。
Q7.「ごみゼロの日」を知っていましたか?
- 知らなかった:76.7%
- 知っていた:23.3%
「ごみゼロの日」の認知度は約23%にとどまり、環境への意識が高い回答者層であっても、具体的な環境関連の記念日については認知度が低いことが明らかになりました。環境教育や啓発活動の重要性を示す結果と言えるでしょう。
考察:世代別で異なる"「服」と「エコ活動」"の向き合い方
調査結果から、世代によって環境活動への取り組み方や衣類の手放し方に特徴があることが明らかになりました。
- 30〜40代は「関心と行動が一致する実用派」であり、環境への意識が高いだけでなく、実際の行動にも表れています。
- 20代は「関心はあるが、"売る"ことでの循環に重きを置いている」傾向があり、経済的な側面と環境への配慮を両立させようとしていることがうかがえます。
- 60代以上は「手放すときは"捨てる"か"あげる"。知っているところにまとめて手放すことが多い傾向」があり、デジタルプラットフォームよりも従来の方法を好む傾向が見られます。
担当者コメント
今回の調査では、多くの方が「何とかしたい」と感じながらも、最初の一歩を踏み出せずにいることが分かりました。
私自身も最初はSDGsやエコ活動にあまり関心がありませんでした。マイボトルを持ち歩く程度だったんです。でも、"服を手放す"ことの意味を知ってから、「交換」という仕組みが、誰でも気軽に参加できるエコ活動なのだと実感しています。
私たちは、「手放す=捨てる」ではなく、「次の誰かに託す」という選択肢もある。そんな"無理のない循環"を、これからも広げていきたいと考えています。
一人ひとりのちょっとした選択で、子どもたちの未来、そしてこの地球を守る力になると信じて、まずは一歩「服の交換会」から参加して体験していただければと考えています。

肩ひじ張らずに身近で誰でも簡単に!『服の交換会』SDGs活動
株式会社ワンピースでは、サステナブルの取り組みとして、一人ひとりが気軽に身近なことで簡単に始めることができ、また簡単に継続できることが大事だと考え、手放す服と自宅で眠っている服にスポットライトをあて「交換する」という新しい選択をつくろうという取り組みを行っています。
この「服の交換会」では、手放す服を会場にある服と交換することで、参加者は新たな服を手に入れることができ、ファッションの楽しみを得ることができます。また、子どもの成長によるサイズアウトでの服の買い替えにかかる経済的負担を軽減することも可能です。
服1着を1年長く着ることで年間3万トンの廃棄削減になると言われており、参加者が「服の交換会」を楽しむことで、結果としてサステナブルな社会の実現に貢献できると考えられています。
【服の交換会 実績】
- 参加者数:延べ約4万8000人
- 交換実績:11万6608着 (循環率:約65%)
- 回収重量:26,776Kg
- CO₂削減:約2,973トン(※1着の排出量から算出、環境省HP参照)
※実績は、2025年3月時点累積となります。


会社概要
会社名:株式会社ワンピース
所在地:兵庫県加古川市別府町石町77
代表者:代表取締役社長 春木晃子
設立:2005年3月15日
事業内容:レディースファッションの企画・販売、オンラインストア運営、体験型花屋「Gyutto」展開など

出典元:株式会社ワンピース プレスリリース