楽天市場が2025年夏のトレンド予測を発表、多様化する暑さ対策や夏の温活に注目

楽天グループ株式会社が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」が、購買データや一般消費者へのアンケート調査をもとに、「楽天市場 2025年夏のトレンド予測」を発表しました。今回の予測では、多様化する暑さ対策商品、夏の温活、主食のバラエティ化の3つが注目トレンドとして挙げられています。

【1】多様化する暑さ対策商品

「楽天市場」では、涼しく快適に過ごすための家電や衣服、生活用品などの暑さ対策商品を40万点以上取り扱っており、2024年の流通総額は前年比約1.5倍に拡大したとのことです。アンケート調査によると、7割以上のユーザーが暑さ対策商品の「購入予定」もしくは「購入を検討している」と回答しており、商品選びでは「機能性」「価格帯」「携帯性」が重視されているようです。

今夏は、性能と手ごろな価格に加えて、軽量・コンパクトで持ち運びやすい商品への需要が高まると予測されています。多様化するニーズを背景に、複数の用途に対応した多機能性や軽量・コンパクト性を備えた暑さ対策商品が注目を集めそうです。

例えば「携帯扇風機」は、モバイルバッテリー機能を備えたものや、よりコンパクトなミスト付きタイプ、弁当冷却専用タイプなど多様な製品が展開されています。また「水筒」も、スプレー機能付きや、ポケットサイズの水筒型氷のうなど、機能性と携帯性を兼ね備えた商品が揃っているとのことです。「UVカット服」においても、フルフェイスタイプやサンバイザー付き、デザイン性の高いパーカーなど、豊富な種類から好みに合わせて選べるようになっています。

特に子ども向けの暑さ対策商品も需要が拡大傾向にあり、「ランドセル冷却パッド」の2024年の流通総額は前年比で約6.4倍、子ども向けの暑さ対策用の帽子は約2.7倍、日傘は約1.4倍とそれぞれ伸長しているそうです。機能性が高いだけでなく、子どもの負担にならないよう軽量化された商品が注目されると予測されています。

商品例

①商品名:クイッククール
店舗名:大作商事ダイレクト 楽天市場店

②商品名:ICE PACK
店舗名:ピーコック魔法瓶 楽天市場店

③商品名:フルフェイスUVパーカー
店舗名:スマートストア

【2】夏の温活

暑さ対策商品に加えて、体を温める「温活」関連商品の売れ行きも昨年の夏に好調だったようです。「楽天市場」における「温活」関連商品の流通総額は、2024年の年間で前年比約1.2倍だったのに対し、2024年6月から8月では前年同期比約1.3倍と、夏の伸びが上回ったとのことです。

調査では、回答者の半数以上が夏場の冷房による冷えを経験しており、そのうち約7割が夏場に体を温める活動に「取り組んでいる」、もしくは「興味がある」と回答しています。このことから、今年も「夏の温活」への関心や関連商品の需要が高いと考えられています。

「楽天市場」では、腹巻や靴下などの生活用品や、生姜成分を含んだお茶などの食品に加えて、火を使わない「お灸」や「よもぎ蒸し」など、幅広い種類の「温活」関連商品が紹介されています。厚生労働省では近年、発汗を促すことで暑さ対策のトレーニングを行う「暑熱順化」を啓発しており、今後「温活」への関心や注目がさらに高まると予測されているそうです。

商品例

①商品名:もっちりシルク腹巻き
店舗名:SOWAN

②商品名:ルルドボーテ フェムオンテック 温灸
店舗名:アテックスダイレクト

③商品名:よもぎ蒸しセット
店舗名:プチプラ

【3】主食のバラエティ化

楽天の調査によると、主食の趣向は二極化しており、「楽天市場」では昨夏の時点で穀類(白米除く)の人気が高まる傾向がみられているとのことです。アンケート調査において、「パンや麺などの主食を意識するようになったか」と尋ねたところ、半数以上が「意識するようになった」もしくは「やや意識するようになった」と回答しています。

さらに、「意識するようになった」と答えた人に対し、「今年の夏、米以外の主食を食べる機会が増えそうか」と質問したところ、約8割が「増えそう」「どちらかというと増えそう」と回答したそうです。一方で、「意識しない」もしくは「あまり意識しない」と回答した人のうち、約9割は「増えないと思う」と回答したことから、ユーザーニーズに違いがあることが明らかになっています。

「楽天市場」では、白米を除く「穀類」のカテゴリにおいて、2024年の1年間で流通総額が前年同期比で約1.2倍だったのに対し、6月から8月は前年同期比約1.5倍と、夏場に需要が高い傾向がみられたとのことです。特に、白米より栄養価の高い「もち米」は約2.4倍、「玄米」は約1.8倍と、それぞれ夏場に需要が高まる傾向が確認されています。

さらに、「楽天市場」では、「パスタ」の2025年3月から4月の流通総額が前年同期比で約1.2倍と伸長しており、特に5キロや10キロサイズの大容量タイプの商品が売れ筋となっているようです。また、「ライスヌードル」は約2.7倍、「ジャスミンライス」は約1.4倍と、日本国外で親しまれている主食の需要も拡大している傾向にあります。

調査では、回答者の約6割が「世界の主食に興味がある」と回答したとのことです。実際に食べたことのある世界の主食としては、「ライスヌードル」「クスクス」「トルティーヤ」などが上位に挙がっており、入手しやすく、調理のハードルが低い商品が選ばれる傾向にあると考えられています。今後「楽天市場」においても、主食のバリエーションはさらに拡大し、より多様な食の選択肢と、新しい食の楽しみ方が広がっていくことが予想されているそうです。

商品例

①商品名:熊本県産ヒノヒカリ玄米20kg
店舗名:こめたつ

②商品名:バリラ スパゲッティ 5kg
店舗名:ハイ食材室

③商品名:タイビーフン
店舗名:タイの台所オンラインショップ

出典元:楽天グループ株式会社 プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ