SMN株式会社が2025年3月度に全国地上波25局、BS放送6局で放送されたテレビCMの放送回数調査結果を発表しました。調査によれば、新生活需要を背景にニトリが首位を獲得し、春の就職・転職シーズンを迎えたリクルートホールディングスの関連サービスも上位にランクインする結果となっています。
この記事の目次
2025年3月度 商品別テレビCM放送回数ランキング
2025年3月度の全国テレビCM放送回数ランキングでは、新生活需要を捉えたニトリが首位に立ちました。リクルートホールディングスは春の就職・転職シーズンや引越しシーズンに合わせて「カーセンサー」「リクナビNEXT」「スーモカウンター」などのサービスを積極的にCM展開し、上位にランクインする結果となっています。
また、生活環境の変化が多いこの時期に合わせて、ソニー損害保険やソフトバンクの通信サービスも上位に位置しています。この時期特有の花粉症対策として、エスエス製薬のアレジオン20やアリナミン製薬のアリナミンEXプラスα、田辺三菱製薬のタリオンARといった医薬品のCMも多く放送されたことがわかります。
新たにランクインしたブランドとしては、PayPayカードや江崎グリコのアーモンド効果が挙げられます。また、アサヒ飲料のおいしい水 天然水も順位を上げています。これらの動きには、新生活スタートに伴う消費行動の変化や、健康志向の高まりといった季節的な要因が影響していると考えられています。
全体を見ると、3月は新生活準備や季節の変わり目に対応した商品・サービスのCMが多く放送される傾向が顕著に表れた結果と言えます。
2025年3月度 エリア別テレビCM放送回数ランキング
エリア別のテレビCM放送回数ランキングにおいても、ニトリが新生活需要を背景に多くの地域で上位を占める結果となりました。同様に、引越しや新生活に関連するサービスを提供するリクルートホールディングス(カーセンサー、スーモなど)も各エリアで上位にランクインしています。
春の移動シーズンに合わせて、ソニー損害保険などの自動車保険のCMも目立つ傾向にありました。また、花粉症のピークシーズンであることから、アリナミンEXプラスαやアレジオン20といった医薬品関連のCMも全国的に高い頻度で放送されています。
地域別の特徴としては、大阪では2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)関連のCM、札幌ではプロ野球チーム関連のCMが多く見られるなど、各地域固有のイベントや特性を反映したCM展開も確認されています。






調査の概要について
今回の調査は、2025年3月1日から3月31日までの期間を対象に実施されたとのことです。調査対象は番組宣伝を除いた全国地上波25局、BS放送6局のテレビCMとなっています。
調査方法としては、動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムによって取得した放送履歴情報を基にデータを収集・分析しているとのことです。この技術によって、大量のテレビCMデータを効率的かつ正確に収集することが可能となっています。
「テレビCMメタデータ」で提供可能な情報
SMN株式会社が提供する「テレビCMメタデータ」サービスでは、以下のような詳細情報が提供可能となっています。
- 放映開始時間/終了時間
- テレビ局
- スポンサー名
- ブランド名
- 製品名/CM名
- 曲名/アーティスト名
- 出演者
これらの情報は、企業のマーケティング戦略立案や競合分析、広告効果測定などに活用できるデータとして提供されています。
SMN株式会社について
SMN株式会社は2000年3月に設立された企業で、ソニーグループで培った技術力をベースにマーケティングテクノロジー事業を展開しています。同社は「技術力による、顧客のマーケティング課題の解決」を実現するため、ビッグデータ処理と人工知能のテクノロジーを連携させながら常に進化を続けているとのことです。現在、同社はDSP「Logicad」、マーケティングAIプラットフォーム「VALIS-Cockpit」のほか、テレビ視聴データ活用広告配信サービス「TVBridge」などを提供し、マーケティングに関する様々な課題解決を実現しています。
出典元:SMN株式会社プレスリリース プレスリリース