AnyMind Group株式会社(本社:シンガポール、代表取締役CEO:十河 宏輔)が、ベトナムでライブコマースを中心としたソーシャルコマース支援を行うVIBULA GROUP JOINT STOCK COMPANY(創業者:クアン・ヴィン氏)の株式を取得し、子会社化を決議したことを発表しました。

今回の子会社化により、AnyMind Groupはライブコマースを中心としたソーシャルコマース領域におけるオペレーションノウハウを強化するとともに、AIライバーによる24時間365日のライブ配信を可能にする「AnyLive」の活用を拡大し、ソーシャルコマース支援のグローバル展開を加速させる方針です。

※ソーシャルコマース:SNSとECを組み合わせた新しい販売手法。商品紹介やライブ配信などを通じて購買につなげるのが特徴

AnyMind Group

背景と狙い

AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創業し、現在アジアを中心に15ヵ国・地域に拠点を展開するテクノロジーカンパニーです。同社は「Make Every Business Borderless」というミッションを掲げ、ブランド構築、生産管理、メディア運営、ECサイト構築・運営、マーケティング、物流管理といった幅広い領域をワンストップで支援しています。同社の強みは、グローバルに統一された各種プラットフォームと各国に配置された専門性の高いローカルチームによる、ソフトウェアとオペレーションの双方から事業成長を支援するBPaaS(Business Process as a Service)モデルのソリューションです。

一方、今回子会社化されるVibula社は、2021年にベトナム・ホーチミン市で創業した、ソーシャルコマース支援に強みを持つ企業です。健康・美容、食品、日用品、ファッションなど幅広い業界のブランド企業に対して、ECストアの運用、キャンペーン実施、インフルエンサーマーケティング、ライブコマースといった多角的な支援サービスを提供しています。

ベトナムのEC市場は、2024年の220億米ドルから2030年には630億米ドルへと大幅な拡大が見込まれています。また、動画コマース分野におけるインフルエンサーの成長率は2022〜2024年で11%増加しており、これは東南アジア平均(9%)を上回る伸びとなっています。さらに、2024年における東南アジア全体のEC市場における動画コマースの構成比は20%に達しており、2022年の5%以下から急速に拡大している状況です。こうした市場環境から、ソーシャルコマース分野はさらなる拡大が予測されています(出所:「e-Conomy SEA 2024」(Google, Temasek, Bain & Company))。

AnyMind Groupはこれまでに、インドネシアのPT Digital Distribusi Indonesia(DDI社)や、マレーシアのArche Digital社といったEC支援に特化した企業のM&Aを実施してきました。これらの企業買収を通じて、現地でのオペレーションと同社のテクノロジーを組み合わせたBPaaSモデルでの支援体制を構築してきた実績があります。

今回のVibula社との連携により、AnyMind Groupはライブコマースを中心としたソーシャルコマース領域におけるオペレーションノウハウをさらに強化します。また、AIライバーによって24時間365日のライブ配信が可能になる「AnyLive」の活用範囲を拡大し、ソーシャルコマース支援のグローバル展開を一層加速させる計画です。

※BPaaS:Business Process as a Serviceの略。ソフトウェアとオペレーション支援機能を組み合わせて提供するビジネスモデル

Vibula社 創業者 クアン・ヴィン氏のコメント

「私たちは、実績あるオペレーションとスケーラブルなテクノロジーの力を融合させ、革新的なソーシャルコマースモデルを創出するというビジョンのもと、Vibulaを立ち上げました。このたび、AnyMindグループの一員として新たなスタートを切ることとなり、私たちのビジョンはさらに大きく加速していきます。今後は、ベトナム市場にとどまらず、アジア各国への本格展開も見据えています。EC業界は変革期を迎えていますが、私たちはその中核を担う存在を目指し、次なるステージに向けて果敢に挑戦してまいります。」とクアン・ヴィン氏は述べています。

AnyMind Group 共同創業者兼代表取締役CEO 十河 宏輔氏のコメント

「当社は、注力領域における事業基盤や組織体制の強化を目的にM&Aを実施しており、今回のVibula社は11件目、東南アジア地域では4件目、EC領域では5件目となります。当社のテクノロジーと、Vibula社が有するライブコマースを中心としたソーシャルコマース領域の知見・オペレーションを掛け合わせることで、EC支援領域における提供価値をさらに高め、ブランド企業の成長と消費者の皆様への新たな購買体験の創出に貢献してまいります。」と十河氏は語っています。

VIBULA GROUPについて

VIBULA GROUPは、ライブコマースを中心としたソーシャルコマース支援に特化したベトナム発の企業です。TikTokやShopeeといった主要なSNS・ECプラットフォームに対応し、ブランド企業の販路拡大をサポートしています。ライブ配信の企画運用からインフルエンサーマーケティングまで、ワンストップでサービスを提供しています。

AnyMind Groupについて

AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創業し、アジア市場を中心に15ヵ国・地域に拠点を構えるテクノロジーカンパニーです。EC・マーケティング・生産管理・物流などの領域で、11個のプラットフォームやソリューションを展開しています。プラットフォームとオペレーション支援を組み合わせた「BPaaS」(Business Process as a Service)モデルで提供することで、DX推進と業務の効率化・省人化を実現し、クライアントの事業成長に貢献しています。東証グロース上場(証券コード:5027)。

会社名 :AnyMind Group株式会社
設立   :2016年4月
所在地 :東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー31F
代表者 :代表取締役CEO 十河 宏輔

拠点 :日本(東京・佐賀)、シンガポール、タイ(バンコク:2拠点)、ベトナム(ホーチミン・ハノイ)、インド(ムンバイ・デリー・バンガロール)、インドネシア(ジャカルタ・バンテン)、フィリピン、台湾、香港、マレーシア(クアラルンプール・プタリンジャヤ)、カンボジア、アラブ首長国連邦、上海、深セン、杭州、韓国、サウジアラビア

事業概要:

ブランドコマース事業
ブランド企業及びインフルエンサー・クリエイターなどの個人向けに、EC及びD2C領域を中心としたブランドの設計・企画から、生産管理、ECサイトの構築・運用、マーケティング、物流管理をワンストップで支援するプラットフォームを開発・提供しています。

パートナーグロース事業
Webメディアやアプリを運営するパブリッシャーとクリエイター向けに、自社プラットフォームを活用した収益化及びブランド成長に向けた支援サービスを提供しています。

出典元:AnyMind Group株式会社 プレスリリース

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