株式会社ワールドサプライ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:梅木 淳)が、大型マンション内配送サービスにおいて、居住者の利便性と配送効率、品質のさらなる向上を目指し、商業施設における館内配送ノウハウを活かした独自の業務アプリを導入したことを発表しました。このシステム導入により、不在履歴の管理が容易になり配送効率が大幅に向上するとともに、今後は再配達依頼の簡素化など居住者の利便性向上につながる機能拡充も予定されているとのことです。

大型マンション内配送サービスの背景と概要

大型マンションにおける宅配業務では、多くの配送員が出入りする中で居住者のプライバシーや安全確保が重要な課題となっています。一方で、運送会社にとっては厳しいセキュリティ対策に起因する配送効率の低下が大きな問題となっているのが現状です。

こうした課題を解決するため、通常の大型マンション内配送サービスでは、マンションの荷捌き場で専属の配送スタッフが宅配貨物を一括して受け取り、各住戸に配送する仕組みが採用されています。この方式によって、居住者のプライバシー保護と宅配業者の配送効率向上という双方の課題解決が図られています。

株式会社ワールドサプライにおいても、商業施設での館内配送で培ったノウハウを活かし、2023年9月から新たなサービスとして大型マンション内配送サービスを開始しているとのことです。

商業施設での館内配送ノウハウを活用したシステム導入で配送効率を向上

株式会社ワールドサプライが手がける商業施設での館内配送業務では、数十社にも及ぶ運送会社からの荷物を効率的に管理する必要があります。そのため、同社では配送スタッフの端末にOCR機能を搭載し、追跡番号の桁数や送り状のフォーマットが異なる荷物を一元管理できる独自の業務アプリを開発・活用してきました。

今回、同社はこの業務アプリに不在履歴や宅配ボックスへの配送などのステータスを管理できる宅配向け機能を新たに追加し、マンション内配送業務に導入しました。この機能拡充により、預かった宅配貨物の配送状況を同社のデータベースで一元管理できるようになり、不在履歴の管理が容易になることで配送効率が大幅に向上しているということです。

不在時の再配達フロー

不在時の再配達フロー

居住者の利便性向上と安心につながる追加機能も今後展開予定

導入された業務アプリはサインレス配送に対応しているため、非対面での配送が可能になりました。これにより、一人暮らしの方や配送スタッフと直接顔を合わせたくない居住者も、安心して荷物を受け取ることができるようになっています。

さらに同社では、より確実な配送状況管理を実現するための機能拡充も予定しているとのことです。具体的には、配送端末のOCR機能を活用して部屋番号を読み取ることでサインに代わる機能の追加を計画しており、配送の確実性と効率性をさらに高めていく予定とのことです。

また、不在時の再配達依頼にまつわるストレスを大幅に軽減する機能も開発中だそうです。この機能がリリースされると、不在票に印刷された二次元コードを読み取るだけで、追跡番号や電話番号などの煩雑な入力作業なしに、いつでも再配達の依頼が可能になります。

さらに注目すべき点として、異なる運送会社の荷物であっても、同時に配送され不在となっていた場合には1回のアクションで再配達依頼が完了する仕組みが実現するとのことです。これにより、運送会社ごとに個別に手続きを行う手間が省け、居住者にとって大きな利便性向上につながることが期待されています。

OCRを活用した追加機能イメージ

OCRを活用した追加機能イメージ ※上図の点線部分を追加予定

今後の展望:サービスのさらなる進化へ

株式会社ワールドサプライは、上記の機能拡充に加えて、居住者向けポータルサイトとの連携や、業務アプリの機能拡張をさらに進めていく計画だということです。これにより、より便利で快適な暮らしをサポートするサービスの提供を目指しているとのことです。

同社は、物流における専門性と技術革新を融合させることで、マンション居住者と配送事業者双方の課題解決に貢献し、お客さまに選ばれ続ける企業へと進化を続けていく方針だと発表しています。

今回導入された業務アプリは、大型マンションにおける宅配の課題を解決するだけでなく、今後のマンション内物流の新たなスタンダードを創出する可能性を秘めています。物流DXの観点からも注目される取り組みといえます。

マンション内配送サービスは、eコマースの拡大によって増加し続ける宅配需要に対応するための重要なソリューションの一つとなっています。特に都市部の大型マンションでは、セキュリティ強化と配送効率の両立が課題となる中、株式会社ワールドサプライのような専門性を持った企業のサービスが果たす役割は今後さらに重要性を増していくことが予想されます。

同社の取り組みは、物流業界における人手不足問題の解決策としても注目されており、テクノロジーを活用した効率化と品質向上の両立という点で、業界全体のモデルケースとなる可能性を秘めています。

また、非対面配送やサインレス配送といった仕組みは、新型コロナウイルス感染症の流行以降、社会的な要請としても高まっており、こうした社会変化にも適応したサービス展開となっています。

株式会社ワールドサプライは、物流における専門性とイノベーションを融合させながら、今後も社会課題の解決と顧客満足度の向上に向けた取り組みを続けていくことが期待されます。

出典元:株式会社ワールドサプライ プレスリリース

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