LINEヤフー株式会社が提供する事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」が、「直売所」に関する検索ビッグデータを分析したレポート「なぜ『直売所』ブーム?検索データで見る"安さ"だけじゃない楽しみ方と魅力」を公開しました。このレポートでは、直売所への関心が2022年以降急増していることや、直売所を検索するユーザー層の特徴などが明らかになっています。

「Yahoo!検索」で「直売所」の検索者数が2022年以降急増中

LINEヤフー株式会社の「ヤフー・データソリューション」が分析したデータによると、「Yahoo!検索」で「直売所」を含むキーワードを検索した人の数は、2022年には2019年と比較して2倍以上に増加していることが明らかになりました。さらに注目すべき点として、2025年は2月時点でのデータですでに2019年の約4割に達しており、これまで以上の増加率を示しています。

このデータから、「直売所」に対する人々の関心が急速に高まっていることがわかります。この傾向を踏まえると、今後も「直売所」への高い関心が継続していく可能性が考えられます。

利用データ:Yahoo!検索、集計対象期間:2019年〜2024年までの年次

人気の直売所検索キーワード分析:食材やメーカー名と共に検索される傾向

同社が提供する検索・人流データ分析ツール「DS.INSIGHT」を用いて、「直売所」と一緒に検索された上位10キーワードを調査した結果、お肉やお菓子、パン、スイーツなどの食材や、特定のメーカー名と組み合わせて検索されているパターンが多く見られました。

一方で、「直売所」という単語のみの検索も上位にランクインしており、どのような直売所があるのかを幅広く知りたいというニーズも相当数存在することがデータから読み取れます。

利用ツール:DS.INSIGHT Basic、集計対象期間:2024/03/11〜2025/03/16 ※検索ボリュームはYahoo!検索の数値をもとに、全国のインターネット人口に合わせた推計値

「直売所」を検索するユーザー層の特徴:50代以上の充実した食生活志向

調査では「ja 直売所」を検索したユーザーが、その前後にどのようなキーワードで検索しているかも分析されています。特徴的なキーワードとして「ガソリン価格」や「店舗チラシ」など、日常の生活コストを意識したものが見られました。

同時に、「ジャガイモの植え付け」「タマネギの育て方 秋植え」「小豆の煮方」「落花生 ゆで方」といった自家栽培や料理に関するキーワードも多く検索されており、野菜を自ら育てたり、素材の味を楽しむなど、食生活や暮らしを充実させたいという志向が顕著に表れています。

さらに、「直売所」と共に検索された上位10キーワードを検索したユーザーの属性分析では、男女比はほぼ均等で、年代別では50代が最多となっています。特筆すべき点として、50代以上のユーザーが全体の約6割を占めているという結果が出ています。

また、一般的なユーザーと比較すると、「グルメ・料理」「旅行」「インテリア・DIY」といった分野に関心が高いことも判明しており、ライフスタイルや趣味を重視する傾向があることがわかります。

これらの分析結果から、直売所への関心は単に商品の安さだけでなく、日常生活をより楽しみ、生活の質を高めたいという意識が背景にあることが示唆されています。

利用ツール:DS.INSIGHT Persona、集計対象期間:2024/09/16〜2025/03/14

今後のビッグデータ活用への取り組み

LINEヤフー株式会社の「ヤフー・データソリューション」は今後も、ビッグデータの持つ可能性と魅力を広く伝えていくとともに、ビッグデータの価値を社会に還元するための様々な取り組みを積極的に推進していく方針です。

ヤフー・データソリューションについて

「ヤフー・データソリューション」はLINEヤフー株式会社が提供するサービスで、同社の多様なサービスから得られる膨大なビッグデータを活用し、企業や自治体向けに事業創造や成長支援、課題解決などにつながるインサイトを提供しています。

主なサービスとして、検索データや人流データをお客様自身で分析できるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」と、オーダーメイドでビッグデータを活用した課題解決を支援する「DS.ANALYSIS」などを展開しています。

なお、同サービスでは、プライバシー保護の観点から統計化されたデータのみを取り扱っており、個人を識別可能な情報は一切含まれていません。

この「直売所」に関する検索データ分析は、現代の消費者行動や価値観の変化を映し出す貴重な調査結果となっています。特に、単なる低価格志向ではなく、食や暮らしの質を重視する傾向が強まっていることは、今後のマーケティングや事業展開において重要な示唆を与えるものといえるでしょう。

LINEヤフー株式会社のビッグデータ分析サービス「ヤフー・データソリューション」では、このように様々な社会的トレンドや消費者の行動変化をデータに基づいて可視化し、ビジネスや社会課題の解決に役立てるための取り組みを続けています。

今回の「直売所」に関する分析結果から、コスト意識と同時に生活の充実を求める消費者の姿が浮かび上がってきました。こうした消費者インサイトは、直売所を運営する事業者だけでなく、食品流通や地域活性化に関わる多くの企業や自治体にとって参考になる情報だといえます。

今後も「ヤフー・データソリューション」を通じて、ビッグデータ分析による社会的価値の創出が期待されています。

出典元:LINEヤフー株式会社 プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ