音声検索の利用状況に関する調査結果の発表

音声検索の利用が進む中、株式会社PLAN-B(所在地:東京都品川区、代表取締役:鳥居本 真徳)が、2025年に実施した音声検索の使用状況に関する調査結果をお届けします。

調査概要

音声検索の利用状況調査

調査実施期間:2025年3月3日から3月6日

調査対象者:音声検索を利用したことがある全国の男女

有効回答数:150名(スクリーニングから2,000人の中から選定)

調査手法:インターネット調査「Freeasy」を利用

調査結果の要約

  • 音声検索の利用率は32%であり、性別による傾向として男性が女性よりも頻繁に音声検索を利用していることが明らかになりました。

  • 音声検索の利用頻度が増加しており、利用者の約半数が「この1~2年で音声検索の利用頻度が増えた」と回答しています。

  • 音声検索は主にスマートフォン(95.3%)で使用されており、特に運転や料理などのシーンでのハンズフリー利用が多いです。

調査の背景

音声アシスタント技術の進化に伴い、音声検索の普及が進んでいます。特に、音声アシスタント機能を搭載したスマートフォンやスマートスピーカーの普及がユーザーの検索行動に影響を与えています。この調査は、音声検索の利用状況を把握し、企業の今後のマーケティング戦略を考えるために実施されました。

調査結果

■音声検索の利用率は約3割にとどまる

調査では「音声検索を使用したことがありますか?」との質問に対し、32%が「はい」と回答しました。

性別と年代別に見ると、女性(28.0%)に対して男性(35.0%)が多く利用しており、特に30代(40.3%)と40代(41.1%)の男性に多くの利用が見られました。

音声検索の利用率が画像検索と比較して低い

併せて行った「画像検索の利用率」は52.6%で、音声検索は画像検索より評価が低いことも確認されました。

■音声検索の使用頻度は「月に数回」が最も多い

音声検索を経験したユーザーに「どのくらいの頻度で音声検索を利用しますか?」と尋ねたところ、「月に数回」が最も多く36.4%と回答し、次いで「ほとんど使わない」が29.5%「週に数回」が22.2%「ほぼ毎日」は11.9%となりました。日常的に利用しているユーザーはまだ少数ですが「月に数回」利用している層は多いと言えます。

年代に応じた傾向では、10代は「ほとんど使わない」と答える割合が44.4%で、高い数値を示しており、10代の日常的な音声検索利用が低いことが伺えます。

■音声検索のデバイスは大半がスマートフォンを使用

音声検索の経験者全体に「どのデバイスを使用することが多いですか?」と尋ねた結果、スマートフォン(95.3%)が最も多く利用されています。次いでPC(27.0%)やタブレット(23.3%)が続き、スマートスピーカーの利用は18.0%に止まります。

■ハンズフリー利用が需要の中心

「音声検索の主な利用シーンは?」との質問で、最も多い回答が「ハンズフリーでの検索が必要な時(運転や料理など、52.7%)」、次いで「天気やニュースを調べるとき(44.0%)」「ルート検索や目的地探し(43.3%)」という結果でした。移動時や手が離せないシーンでの情報収集が多く行われていることが示唆されています。

■半数以上がスマートフォンでの利用増加を認識

「以前と比べて、音声検索の利用に変化はありましたか?」という問いには、47.7%が「スマートフォンでの利用が増えた」と回答し、次いで「音声アシスタントとの会話機能を良く使用するようになった(26.7%)」「特に変化がない(23.3%)」との結果が得られました。

■音声検索の利用頻度が増加傾向に

「ここ1~2年で音声検索の利用頻度は変わりましたか?」との質問には、「増えた」が50.7%という強い回答が得られました。加えて「変わらない(44.7%)」「減った(4.7%)」という結果が出ています。

利用率が32%であるものの、普及はまだ課題ですが、利用頻度は増加していることから市場の成長が期待されます。

■テキスト検索との併用が見られる

「音声検索とテキスト検索を比較して、どちらを良く使いますか?」との問いに対しては、「テキスト検索が多い(38.7%)」「音声検索とテキスト検索が同じくらい使う(36.7%)」「音声検索が多い(24.7%)」という結果となりました。テキスト検索がやや優勢ですが、音声検索ユーザーも多くいることから、両者の併用傾向が見受けられます。

■音声検索以外の主要な検索方法はGoogle画像検索

「音声検索以外で最近良く利用する検索方法は?」という質問に対しては、Google画像検索(75.3%)SNS検索(52.0%)が上位に挙げられ、さらにAIアシスタントやチャットボット(26.7%)も活用されています。検索行動の多様性が高まる中で、企業はより多面的なアプローチを進める必要があると考えられます。

■総評

今回の調査では音声検索の利用率が32%にとどまるものの、多くの利用者が「ここ1~2年で利用頻度が増えた」と回答しており、音声検索の利用頻度が上昇傾向にあることが確認されました。

また、音声検索のニーズには「店舗近隣の目的地」や「商品情報」が期待され、店舗ビジネスにおいては、音声検索を行うユーザーを意識した端的で分かりやすいコンテンツ提供や、FAQの整備が重要です。

さらに、音声検索を利用するユーザーはテキスト検索に留まらず、画像検索やSNS検索など多様な検索方法を併用しているため、検索ユーザーのニーズに応え最適化を進めることが鍵となると考えられます。

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