
国内の旅行業界におけるデータ分析に革新をもたらすクロスロケーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小尾 一介、以下「クロスロケーションズ」)が、訪日外国人による人流データを高精度に分析する新システム「インバウンドアナリティクス+(プラス)」の提供を開始しました。加えて、このシステムを基にした訪日外国人向けマーケティング支援サービス、Inbound Marketing Service(IMS)も強化しています。
この記事の目次
インバウンドアナリティクス+の概要
現在、訪日外国人観光市場は急成長しており、政府は2025年度までに訪日客6,000万人の目標を掲げています。このため、観光や小売業などインバウンド市場に参加しようとする企業や地方自治体は、訪日外国人の動向をしっかり捉え、効果的なプロモーションを打つ必要性が高まっています。
「インバウンドアナリティクス+」は、ユーザーが設定した地点における訪日外国人の人流データを高精度に分析・可視化することで、マーケティング戦略の立案やその効果の検証を可能にするシステムです。このシステムを活用する企業や自治体は、居住国別の訪問傾向を詳しく把握し、ターゲットに五体強い施策を実施し、その結果を的確に検証できます。

インバウンドアナリティクス+の特徴
■ 大規模データの活用と高精度な分析
本システムの分析は、従来のインバウンドデータを根本から更新し、世界の42億のスマートフォン端末IDを基に、居住国の特定を高精度で行います。さらに、日本国内で位置情報を提供した訪日外国人のデータは月に100万ID以上に達し、人流を視覚化し、訪日外国人の動きに関する詳細で正確な情報を提供します。
■ 主な機能(第1弾)
・[インバウンド]日次訪問分析:
登録地点における訪日外国人の訪問数を日ごとに把握でき、地域ごとの集客傾向を分析できます。
・[インバウンド]時間別訪問分析:
登録地点での時間帯ごとの来訪動向を把握し、最適なアプローチのタイミングを見極められます。

■ 今後の機能追加(予定しているウィジェット)
・[インバウンド]エリア密集マップ(ヒートマップ):
独自に開発された人流データ分析システム「Location Engine™」を用い、指定された地点での訪日外国人の滞在密度を即座に可視化可能です。商業エリアや観光地内での訪日外国人の滞在状況をリアルタイムで把握できます。
※この機能は、「インバウンドアナリティクス+」をご利用の方には追加料金なしで提供されます。

インバウンドアナリティクス+の利用料金
■ 料金プラン
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料金:月額20万円
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分析可能地点:200POI(分析地点)に対応(追加購入も可能)
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利用可能なID数:無制限
このサービスを活用することで、訪日外国人の人流データに基づき、ターゲットに適したジオターゲティング広告を展開し、店舗や観光スポット、商業エリアへ向かう可能性の高い訪日外国人に対する効果的なプロモーションを実現します。
さらに、広告が配信された後の人流データを解析することで、プロモーションの効果を数値化し、対象国籍の人々に向けた広告配信の結果として対象エリアの訪問者数の変動を分析し、その成果を視覚化できます。これにより、次回以降の広告戦略の改善や、より効果的なターゲティングが可能となります。
続く章では、具体的なインバウンドプロモーション支援について詳述します。
今後の展望
「インバウンドアナリティクス+」は、インバウンド需要の増加に伴い、今後もさらなる高度な分析メニューの開発や新機能の追加を計画しています。また、韓国や中国市場向けプロモーションとの連携を強化し、IMS(訪日外国人マーケティング)の総合的な支援に努めていく方針です。
出典元:クロスロケーションズ株式会社のプレスリリース