商圏レポートAIの開発により地域特性の分析がさらに身近に

技研商事インターナショナル株式会社(名古屋本社:愛知県名古屋市、東京本社:東京都新宿区、代表取締役:小嶌 智海、以下、同社)は、商圏分析・エリアマーケティング用のGIS(地図情報システム)に新たにレポート機能を追加した『商圏レポートAI』を開発したことを明らかにしました。これにより、同社のGIS「MarketAnalyzer® 5」では、2025年4月からExcelレポート出力機能をオプションとして提供する予定です。

この新たな商圏レポートAIの導入により、地域に関する広範なデータの分析作業が驚くほど簡略化され、データ解析に不慣れなユーザーでも地域特性を直感的に把握できるようになります。この改良は、エリアマーケティング施策の策定や店舗戦略の精度向上に寄与することが期待されています。

今後も、商圏分析やエリアマーケティングに関する課題への対応として、AI機能の開発を継続し、多様なソリューションの展開を目指すとしています。

〇 詳細なソリューション内容はこちらをご覧ください。

「商圏レポートAI」に使用する技術は、現在特許出願中です。出願番号(特願2024-58829/特願2025-16244)

■商圏レポートAIについて

(開発の背景と解決する課題)

商圏の特性は多様なデータから明らかになりますが、そのデータ量が膨大であるため、分析には相応の経験と知識が求められます。これにより、同社の顧客であるチェーンストア企業やリテール支援を行う企業からは、「分析よりも具体的な施策立案や実行、運営にリソースを割きたい。そのためには、多くの人がデータを簡単に使える環境を整えたい」という要望が増加しています。これはデジタルトランスフォーメーションの進展によって、さらに顕著になっています。

こうしたニーズに応えるため、同社は自社のソリューションをAI技術を用いてよりユーザーフレンドリーに改良しました。第一弾として、データ解析に不慣れな方でも地域特性を具体的に把握できる「商圏レポートAI」の提供を開始します。

(商圏レポートAIの特徴)

■ 指定された商圏内の統計データに基づき、7つの詳細項目を出力可能です。

商圏レポートAIでは、居住者の特性に加えて、将来の人口の増減や居住形態(戸建て・共同住宅等)、消費傾向などを含む多面的な分析が可能になります。また、夜間・昼間・商業人口の三つの視点でデータを解析し、地域特性の理解を深める手助けをします。

さらに、都道府県平均に基づく店舗業種傾向、事業所数、学校・就学比率等を含む特性のある統計データを生成します。

[AIレポートの内訳]

・サマリーレポート:AIレポートの概要

・ベッドタウン性レポート1:居住者のペルソナ(特徴、性別・年代)を要約したレポート

・ベッドタウン性レポート2:居住者のペルソナ(世帯、年収、消費傾向)を要約したレポート

・オフィス街性レポート:オフィス街の特徴や勤務者・通学者のペルソナを要約したレポート

・商業・繁華街性レポート:街の商業性を要約したレポート

これらのレポートはA4サイズ1枚分程度にまとめられており、解釈しやすい「まとめ」付きで提供されるため、解析経験の少ない方や分析担当者以外でも、地域やそこに暮らす人々の特性を理解しやすく設計されています。

※さらに上記の項目に加え、通常の商圏レポート(各種統計データのグラフや表など)を標準で装備しています。

■ 理解効果を高める具体的な要素設定が可能です。

商圏レポートの出力前に、どのような資料を作成するのか、誰が使用し、用途は何かという前提条件や、使用したい単語を指定できるフリーワード設定が可能です。これにより、汎用的な表現ではなく、特定のビジネスニーズに合った理解しやすいレポートを自動的に出力できます。

(レポートイメージ)

・商圏サマリーページ

・繁華街性レポートのイメージ

※開発中のレポートイメージです。

・ その他の標準商圏レポートも同時に出力されます。

人口・世帯特性、就業状況、商業特性、年収、消費傾向、将来人口予測など、豊富な商圏データをカバーしたレポートは標準機能として提供されます。

(提供フロー)

商圏レポートAIは、2025年4月から「MarketAnalyzer® 5」のExcelレポート出力機能のオプションとして提供を開始します。競合他社のExcelレポート出力機能に生成AIを組み合わせ、商圏の特性を表した生成AIテキストと商圏データ・グラフをまとめて出力することができます。

※開発中のレポートイメージです。

■商圏分析・エリアマーケティング用GIS 「MarketAnalyzer🄬 5」について

「MarketAnalyzer🄬 5」は、ベッドタウンや居住地区の調査に役立つ国勢調査データや、繁華街調査用の昼間人口や商業統計など、様々なデータを搭載しています。また、1st Partyデータとともに、位置情報や決済データ等の3rd Partyデータのインポートも可能な高機能商圏分析・エリアマーケティング用GISです。デジタルトランスフォーメーション(DX)時代に対応したあらゆるデータを組み合わせた高度な分析が実施可能で、30年以上で2,000社以上の大手企業への導入実績があります。

■会社概要について

技研商事インターナショナル株式会社はマーケティング向けデータ分析ツールの提供に加え、運用支援を通じて企業のデータに基づく事業推進をサポートしています。商圏分析やエリアマーケティング向けGISを中心に、以下のようなサービスを展開しています。

  • 商圏分析・エリアマーケティング用GIS「MarketAnalyzer® 5」
  • GPS位置情報データを活用したクラウドGIS「KDDI Location Analyzer」など

また、蓄積した分析データとノウハウを基に、データ戦略の高度化支援やインストア訪問者の検知システム構築、デジタル広告分野における改善活動などを推進しています。

出典元:技研商事インターナショナル株式会社

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