生成AIを活用した買い物サービス「こんにち商店」のプレオープンについて

GMOメイクショップ株式会社(代表取締役社長CEO:向畑 憲良)は、香川県坂出市の通信事業を展開するKBN株式会社(代表取締役:北村 昌士)、香川県農業協同組合(JA香川県:代表理事理事長:村川 進)、および生活協同組合コープかがわ(所在地:香川県高松市、代表理事理事長:亀井 愛知)と連携し、新しい買い物サービス「こんにち商店」をプレオープンしました。このサービスは生成AIを活用した対話型コマースに基づいており、2025年3月13日(木)から一般利用が可能となります。サービスは坂出市と宇多津町を対象とし、プレオープン期間中は先着500名のユーザーに提供されます。

このサービスは、2023年11月から2024年1月までの実証実験の成果をもとに開発されており、テーマは「生成AIによる対話型コマースを活かした高齢者買い物支援」となっています。地域住民の課題を解決しつつ、実用化に向けて改良が進められました。また、JA香川県とコープかがわの協力により、地元の農産物や日常生活に必要な商品が豊富に取り揃えられ、より実用的なサービスへと進化を遂げました。プレオープン後にはさらなる改良が行われ、2025年8月には本格的なサービス展開が予定されています。

サービス誕生の背景について

GMOメイクショップでは、ECサイト構築クライアント向けのサービス「makeshop byGMO」を通じて、EC業界における構築・運営支援を行っています。最近では、地域産業の活性化を目的として、地方のEC化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に力を入れています。

地域における過疎化、高齢化、商店街の衰退が進む中、高齢者世帯の買い物支援が急務とされています。そこで、2023年11月にはKBN、坂出市、坂出商工会議所とともに「生成AIを用いた対話型コマースによる高齢者支援」の実証実験を実施しました。

本実証実験により、対話型コマースが買い物に困難を抱える方々へのサポートや地域経済の活性化に寄与することが示されました。また、調査の結果、7割以上の参加者がこのサービスの実用化に積極的な意見を寄せており、これを受けてKBN主導でのサービス化が進んでいます。

(※1)GMOメイクショップは国内初として、高齢者向けの「生成AIによる対話型コマース」の実証実験を行いました。

サービスの特長と改良点

実証実験で明らかになった主要な課題

1.提携事業者との関係構築

・利用者が望む商品を供給可能な大規模供給者との提携

・持続可能な配送システムの確立

2.AI対話アプリ・システムの強化

・ユーザーインターフェースの整備

3.ユーザー向けサービスの充実

・コールセンターの設置

・サービス利用状況を把握できる仕組みの構築

「こんにち商店」の主要機能

「こんにち商店」では、スマートフォンやタブレットに音声で話しかけることで、AIが商品を提案します。さらに、料理メニューと必要な素材の提案も行い、簡単に注文が完了できる仕組みとなっています。実証実験を経て、以下の点が改良され、利便性が向上しました。

1.提携事業者の拡充

・商品ラインナップの強化:JA香川県とコープかがわの協力により、地元の農産物や生活必需品が豊富に揃っています。

・配送体制の向上:特化した配送業者の利用により、迅速かつ確実な商品配送が実現可能に。

2.システムの改良

・操作性の向上:音声認識性能を向上させ、視覚的要素や操作手順を簡潔化することで、高齢者にも優しいインターフェースを提供します。

3.ユーザー向けサービスの強化

・コールセンター設置:アプリ使用やタブレットの操作に関する指導体制の整備。

・アプリ機能の充実:さまざまな要望に応える機能拡充(「お気に入り機能」「請求書機能」「購入履歴の確認」「LINE連携・配達完了画像」など)。

・音声コマースと従来のコマース選択機能:選択肢に音声検索と通常のテキスト検索を設け、広い層のニーズに対応します。

・サービスエリアの拡大:プレオープンにより坂出市を基点に宇多津町にも広がり、将来的には香川県全域にサービスを展開する計画です。

JA香川県とコープかがわの連携背景

JA香川県とコープかがわは、2019年1月に「豊かでくらしやすい地域社会づくりに向けた包括連携協定」を締結し、生活環境の向上に共に取り組んでいます。

今回、両組合は生成AIを用いた買い物支援サービスの開発に共感し、この連携を実現しました。このパートナーシップを通じて、地域社会に貢献したいと考えています。

JA香川県は地産地消を強化し、地域農家の販路拡大を図る一方、コープかがわは地域のつながりを大切にし、組合員のニーズに応えながら地域文化の支援も行ってまいります。

各機関の役割について

GMOメイクショップ:

・対話型コマースシステムの開発

・「makeshop byGMO」の提供による専用ECサイト作成支援

・EC運営に関するノウハウの共有およびサポート

KBN:

・システム、アプリ、そして運送プラットフォームの整備

・利用者増加に向けた取り組み

・利用者へのフォローフォロー

・専用コールセンターの設置と運営

・販売金額の回収支援

JA香川県:

・農産物直売所での商品販売

・「国消国産」商品の提供

・商品のピッキング業務サポート

コープかがわ:

・食料品や雑貨商品の販売

・商品のピッキング業務

今後の展望

「こんにち商店」は現在プレオープンフェーズにあり、2025年8月の正式リリースに向けてさらなる改善を進めております。将来的にはサービスエリアの拡大と他地域への展開を視野に入れ、高齢者の買い物を支援し、地域活性化に貢献することを目指しています。

GMOメイクショップ株式会社について

GMOメイクショップは、ネットショップ支援事業を中心に展開し、「Commerce for a better future./商取引でより良い未来へ」をミッションとしています。EC構築からマーケティング、運用受託に至るまで幅広い支援を行い、行政補助金申請などのサポートも提供しています。また、即日売上入金サービスを通じてキャッシュフロー改善も図っています。

業界のナンバー1の実績を持つ「makeshop byGMO」を提供し、カスタマイズ可能な「GMOクラウドEC」も扱っており、スタートアップから大規模ECまでさまざまなビジネスのEC推進をサポートしています。

出典元:GMOメイクショップ株式会社 プレスリリース

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