株式会社KoeeruとFIMMICKがゼロパーティデータを活用したデジタルマーケティング支援で協業開始

株式会社Koeeru（本社：神奈川県鎌倉市、代表取締役社長：長野草児、以下「Koeeru」）とFIMMICK（本社：香港九龍城区、代表：Willy Lai、以下「FIMMICK」）は、ゼロパーティデータを活用したデジタルマーケティング支援において提携を開始しました。

この連携により、両社は香港及び台湾の市場で活動する企業に向けて、ゼロパーティデータの収集、分析、そして活用を支援するためのデータ基盤を構築し、包括的なデジタルマーケティング施策を提供していきます。

協業の背景

近年、ゼロパーティデータはクッキーレスや個人情報保護に関する規制が強化される中、自ら企業に提供される情報として非常に重要な要素として影響力を増しています。しかし、その収集及び活用には多くの課題が存在し、データの収集が困難であったり、分散してしまったり、データ基盤との連携が欠如しているなどの問題が多く報告されています。さらに、戦略策定から施策実行、効果測定、改善に至る過程においてもデータが十分に活用されないケースが見受けられます。

これらの課題を解決するためには、両社の強みを生かした協力体制が不可欠であると認識されました。以下に両社の概要を紹介します。

Koeeruについて

Koeeruは、顧客の声（VOC）に特化したカスタマーデータプラットフォーム「Koeeru CDP」を展開しており、データ活用における課題に対して独自のソリューションを提供します。デジタルマーケティング分野では、国内外の多数の顧客からゼロパーティデータを収集し、それを基盤やマーケティングシステムに統合する仕組みを構築し、クライアントのマーケティングROIの最適化を実現しています。

FIMMICKについて

FIMMICKは香港に拠点を置くデジタルマーケティング企業で、多様な業種のクライアント向けにデータ基盤の構築やデジタルマーケティング戦略の設計・運用支援を行っています。今回の提携により、FIMMICKはKoeeruの先進的なカスタマーデータプラットフォーム（CDP）を統合し、データソリューションやデジタルマーケティングの強化を図ります。この合意によりKoeeruが培ったゼロパーティデータの収集および分析能力を活用し、FIMMICKが香港や台湾におけるクライアント向けに、より強力かつ効果的なCDP及びデジタルマーケティングのソリューションを提供できるようになります。

協業の概要

この協業では、両社の専門知識と強みを結集し、Koeeruが提供するゼロパーティデータの収集機能をFIMMICKのデータ基盤の構築及びデジタルマーケティング業務に統合することで、ゼロパーティデータに基づく戦略的構築や顧客体験の向上を実現し、マーケティングテクノロジーとの連携を通じて精度の高いターゲティングが可能になります。

ステップ1: ゼロパーティデータの収集

タッチポイントの活用

クライアントやFIMMICKが展開する様々なタッチポイント（ウェブサイト、アプリ、SNSなど）を活用し、ゼロパーティデータの継続的な収集を可能にする仕組みを構築します。

• データ収集の仕組み: ユーザーの同意を得た上で、アンケートやインタラクティブなコンテンツを通じてデータを直接収集します。
• データの種類: ユーザーの興味や関心、購買履歴、フィードバックなど、パーソナライズされたマーケティングに必要な情報を集めます。

ステップ2: データ基盤の構築と連携

1) 既存クライアントへの連携

既にデータ基盤を持っているクライアントには、FIMMICKが提供するプラットフォームにゼロパーティデータを統合します。

• データ統合: 既存のデータ基盤にゼロパーティデータを関連付け、顧客プロファイルを包括的に形成します。
• データ活用: 統合されたデータを基に、クライアントのマーケティング戦略をさらに強化します。

2) 新規クライアントへの構築

新規にデータ基盤を構築するクライアントに対しては、Koeeruが提供する機能を利用し、段階的に基盤を整備します。

• 段階的な導入: 初期段階で基本的なデータ収集や管理を行い、その後徐々に高度なデータ分析やマーケティングオートメーションを導入します。
• カスタマイズ: クライアントのニーズに応じて、データ基盤をカスタマイズします。

ステップ3: データ活用とマーケティング施策の実施

1) 戦略策定とコンセプトテスト

収集したデータをもとに、マーケティング戦略の策定とコンセプトテストを行います。

• 戦略策定: データ分析を通じてターゲットセグメントを特定し、マーケティングメッセージの最適化を図ります。
• コンセプトテスト: 新たなマーケティングコンセプトやキャンペーンの効果を評価し、最適な施策を選定します。

2) パーソナライズされた施策と効果測定

顧客のニーズや体験に基づいたパーソナライズされた施策や広告プロモーションを展開し、その効果を評価します。

• パーソナライズ: 顧客データを活用し、個々の顧客に最適なコンテンツやオファーを提供します。
• 効果測定: キャンペーン成果をリアルタイムでモニタリングし、必要に応じて施策を改善します。

コメント

株式会社Koeeruの代表取締役社長 長野草児のコメント

「データを収集するだけでなく、実際の施策に活かすためには、流れ全体の構築が必要です。特に海外では、現地のデジタルマーケターとの協力が不可欠です。この提携を通じて、地元企業や香港・台湾市場を目指す日本企業の持続的なビジネス成長の支援ができると確信しています。」

FIMMICKのCEO Willy Laiのコメント

「この提携により、顧客データとの連携を最大限に活用したソリューションを香港・台湾市場のクライアントに提供できることを非常に嬉しく思っています。私たちの専門知識を結集することで、より優れた顧客インサイトや向上した顧客体験の提供が可能になると信じています。」