2024年APAC地域における非ゲームモバイルアプリの収益は25%増加

Sensor Towerが、APAC地域の非ゲームモバイルアプリの収益動向、収益及びダウンロード数のランキング、中国(iOS)、日本、韓国、東南アジア、インドの人気タイトルの業績について詳しく解説するレポートを発表しました。近年、モバイルアプリの非ゲームセクターは、世界規模での顕著な収益成長を続けています。特にアジア太平洋地域のパブリッシャーにおいても、このトレンドは顕著であり、ショートドラマやAI関連アプリの収益増加が特に目立っています。

2024年のAPAC地域パブリッシャーによる非ゲームモバイルアプリ収益は25%増の180億ドルに達する見込み

非ゲームモバイルアプリの収益は、引き続き急成長を示し、2024年には692億ドルに達すると予測され、前年比で25%の増加が見込まれています。特に人気のあるジャンルにおいては、収益が全体的に上昇しています。エンターテインメントカテゴリーのアプリは、2024年に195億ドルの収益を達成し、前年より29%の増加を示す見込みです。

エンタメアプリの収益グラフ

この成長傾向は、APAC地域におけるパブリッシャーの非ゲームモバイルアプリ収益にも明確に表れており、トップ100アプリの2024年の合計収益は180億ドルに達し、前年比25%増加しています。特にショートドラマや短編動画、AI関連アプリは急速に成長を遂げており、エンターテインメントアプリの収益は41%、写真・動画カテゴリーのアプリでは78%の増加が見込まれます。

収益増加のグラフ

『TikTok』は世界のモバイルアプリ収益ランキングでの首位を維持

ショート動画アプリ『TikTok』は、2024年に収益が36%増加し、世界のモバイルアプリ収益ランキングのトップを維持しています。また、収益成長のランキングにおいても首位を堅持しています。地域別に見ると、2024年の『TikTok』の収益成長率は、中国本土(iOSのみ)が13%、アメリカとヨーロッパがそれぞれ53%に達しています。

また、中国本土以外では『DramaBox』『ShortMax』『GoodShort』といったショートドラマアプリの収益成長が顕著であり、2024年のAPAC地域における非ゲームモバイルアプリ収益成長ランキングのトップ20には8つのショートドラマアプリが名を連ねています。

ショートドラマアプリの成長のグラフ

2024年の日本における非ゲームモバイルアプリの収益ランキングでは、『ピッコマ』が首位を占め、『LINEマンガ』が2位にランクインするなど、日本の漫画アプリが上位を独占しています。2024年末には、『ピッコマ』が約32億ドル、『LINEマンガ』が約29億ドルのIAP収益が見込まれています。

また、『TikTok』は日本において、収益が60%、ダウンロード数が36%増加し、非ゲームモバイルアプリ収益ランキングで第3位、ダウンロード数ランキングでは1位を獲得します。

ショートドラマアプリは2024年に急速に成長し、収益が1410%増加して14億7000万ドルを超え、ダウンロード数も860%増加して5億を超えると予測されています。2024年末には、ショートドラマアプリの全世界の累計収益は15億9000万ドル、ダウンロード数は5億6000万に達する見込みです。

ショートドラマの成長のグラフ

『DramaBox』は2024年の収益が27倍、ダウンロード数が41倍に激増し、ショートドラマアプリの収益、ダウンロード数、およびMAU(月間アクティブユーザー数)において世界のランキングでトップを独走する見込みです。2025年1月には、『DramaBox』の全世界での累計収益が3億6000万ドルを超えると予測されています。

さらに、『ShortMax』も2024年の収益が29倍、ダウンロード数は40倍に増加し、そのため、ショートドラマのダウンロード数ランキング及びMAUランキングで第2位、収益ランキングで第3位を記録すると予想されています。2025年1月には、『ShortMax』の累計収益が2億1000万ドルに達する見込みです。

ショートドラマアプリの収益のグラフ

ショートドラマアプリは2024年に全世界で急成長を続け、収益は15.1倍、ダウンロード数は9.6倍に増加すると見込まれています。

出典元: Sensor Tower プレスリリース

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