
国内の株式会社エミリス(本社:大阪府東大阪市、代表取締役:馬場 栄和)が実施した「値上がりしたら困るものに関する意識調査」の結果が発表され、全国の男女500人の意見をもとにランキング形式で整理されています。
物価上昇が進行中の日本において、日常生活に欠かせない商品の価格が上昇することへの不安を抱いている人が多いのではないでしょうか。価格の上昇は家計にどのように影響するのか、またそれに対してどのような対策がとられているのか、本調査を通じて探ります。
このたび発表された調査では、株式会社エミリスが全国の男女500名を対象に「値上がりしたら困るもの」についての意見を集め、その結果をランキングとしてまとめました。
なお、調査結果に関する見解はFP事務所アイプランニング代表の飯村久美氏より寄せられています。
この記事の目次
調査概要
調査対象:全国の男女
調査期間:2024年12月22日〜24日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500名(女性312名/男性188名)
回答者の年代:10代 0.8%/20代 17.2%/30代 36.6%/40代 27.4%/50代 12.4%/60代以上 5.6%
調査結果サマリー
・値上がりしたら困るものランキング1位は「米」
・値上がりしてもあまり困らないものは「ガソリン」
・日常的に利用する商品の値上がり時の対策1位は「安いものや代替品を買う」
値上がりしたら困るもの1位は「米」
調査の結果、「値上がりしたら困るもの」として最も挙げられたのは「米(39.4%)」で、次いで「ガソリン(32.8%)」が続きました。3位に「水道光熱費(25.8%)」、4位には「野菜(24.0%)」がランクインしました。
多くの回答者が、生活に直接関わる基本的食品の価格上昇を深刻に捉えていることがわかります。食料品やエネルギーコストの増加は、生活費に直結するため、その影響を感じる人が多いようです。
<1位 米>
・毎食お米を食べるため、食費に直接影響します(20代 女性)
・子供が3人いるので、お米の消費量が多く、生活必需品として欠かせません(30代 女性)
・毎日食べるものは、値段が安定してほしいと願っています。最近、急激に値上がりして本当に困っています(30代 男性)
お米は多くの家庭において主食であり、価格が上昇することで生活費に大きな影響を及ぼすことが明らかです。特に家族が多い家庭では、負担が一層目立つ傾向があります。
急激な価格の変動に不安を感じ、安定した価格を期待する声が多く聞かれており、米の価格維持が生活安定にとって重要であることが示されています。
<2位 ガソリン>
・ガソリン価格が上昇すると、毎日の通勤費が増えて家計が厳しくなります(20代 女性)
・車がないと生活できないため、価格上昇は死活問題です(20代 女性)
・毎日子供の送迎があるため、ガソリン代が高騰すると生活が困難になります(40代 男性)
車を利用する生活を送る人々にとって、ガソリンの価格上昇は大きな影響を及ぼしています。特に効率的な公共交通機関が整備されていない地域に住む人々にとって、その影響は深刻です。
<3位 水道光熱費>
・季節によって使用量が増えるため、場合によっては非常に負担になります(20代 女性)
・快適な生活には電力は必要不可欠で、制限が加わると日常生活が難しくなります(40代 男性)
・冬場は水道光熱費が増加し、ガス代が高くなるので家計に影響が出てしまう(40代 男性)
水道光熱費の上昇も多くの人々にとって重大な懸念事項です。特に季節による影響を受けやすい中で、快適な生活に必要不可欠なエネルギーコストが家計を圧迫しているという意見が多数寄せられました。
<4位 野菜>
・野菜は栄養摂取に欠かせないため、価格が上がると健康面に影響します(30代 男性)
・野菜を意識的に摂取しているが、値段が上がると手が出ないことが多い(50代 女性)
・高価になった野菜を購入できないと、栄養の偏りが心配(30代 女性)
野菜の価格上昇による健康への影響を懸念する人が多い中で、栄養バランスの確保が困難になることも指摘されています。
<5位 肉>
・肉は毎日のメニューの中心であるため、値上がりすると食費が増えてしまう(40代 女性)
・米や野菜は手に入れる手段もありますが、肉や魚はそうはいかないため(30代 女性)
・子供が肉を好むため、値上げが直接的に生活に影響します(40代 女性)
肉の価格上昇も生活に直接影響を及ぼします。特に、子どもが肉を好む家庭にとっては大きな問題です。
<6位 日用品(ペーパー類・洗剤など)>
・日常生活で消耗品となるため、使用頻度が高いです(20代 女性)
・家族が多いとすぐに消耗してしまう(30代 女性)
トイレットペーパーや洗剤といった日用品の値上がりは、特に大人数世帯にとって身近な問題です。
<7位 食品全般>
・食品は支出の大部分を占めるため、やりくりが難しい(40代 男性)
・多人数世帯では食費の上昇が生活を圧迫する(20代 女性)
・生活に直接影響し、栄養の偏りが健康に悪影響を与えることが懸念される(60代以上 女性)
食品全般の価格上昇は家庭の支出にかなりの影響を与えます。特に多人数世帯では、食費の増加が生活に大きな影響をもたらすことが伺えます。
日常的に使うものが値上がり時の対策1位は「安いものや代替品を買う」
日常的に使用する商品が値上がりした場合の対策として最も多かったのが「安いものや代替品を買う(42.6%)」です。その次には「無駄なものを買わない(20.2%)」、3位に「使用量・使用頻度を減らす(17.8%)」が続いています。
多くの人が値上がりする商品に対して、「安価なものを選択する」ことを考えていることがわかります。
<1位 安いものや代替品を買う>
・プライベートブランドの商品に切り替えます(60代以上 男性)
・米の値段が上がっているので、パスタやうどんを代用しています(50代 女性)
・米を買う際に、ブランドを気にせず安いものを選ぶこと(20代 女性)
・日常で使う品をできるだけ安いものに切り替えています(30代 女性)
多くの方が、商品の価格上昇に対して「より安い商品を選ぶ」ことに注力していることが明らかです。具体的には、プライベートブランドの商品への切り替えや、他の用途で安価な商品を探して購入する傾向がうかがえます。
<2位 無駄なものを買わない>
・購入品を厳選して、無駄を削減(50代 男性)
・過去に利用していた不要品は今後買わないことにします(30代 女性)
・本当に必要なものだけを買い、使い切ってから新しいものを購入します(40代 男性)
物価上昇に対抗する意識が高まり、無駄な支出を減らして本当に必要なものだけを購入しようとする傾向が顕著です。
<3位 使用量・使用頻度を減らす>
・以前は気にせず使っていたものを今後は意識的に節約する(30代 女性)
・飲酒を減らすことにより使用量をセーブしています(60代以上 男性)
・買う頻度を抑え、我慢できる内容は購入を控えます(40代 女性)
今まで普通に使っていた商品の使用について、見直しを図る傾向が強まっています。「我慢できるものであれば購入しない」という意見も目立ち、必要性をじっくり考える動きがみられます。
まとめ
調査結果から、値上がりが問題視される項目には米、ガソリン、水道光熱費など生活必需品が多く含まれています。逆に、対策としては安価な代替品を選ぶことや無駄遣いを減らす努力が多く見られます。
日常的に使う商品の価格上昇が、節約や生活改善の必要性を感じさせていることが示されています。
出典元: 株式会社エミリス プレスリリース