「趣味人倶楽部」シニア世代のYouTube利用調査 約90%が利用し購買行動にも影響

国内最大級のシニア向けコミュニティサービス『趣味人倶楽部』を運営する株式会社オースタンスは、法人向けのマーケティングや事業開発支援も行っています。この度、45歳以上の中高年シニア約490名を対象に、YouTube利用状況や購買行動に関する調査を実施いたしました。

■調査の背景

2025年には、日本の50歳以上の人口が全国の半数を超える見込みです。高齢化が急速に進む中で、中高年・シニア世代のデジタル活用が広がり、その影響がYouTubeなどのプラットフォームにも及んでいます。最近では、情報収集や購入行動におけるYouTubeの影響が注目されています。

シニア世代のYouTube利用は単なる娯楽にとどまらず、日常生活や購買行動にも強く関連しています。特に、シニア層は信頼性や口コミを重視し、インフルエンサーによる商品紹介には高い関心を寄せています。

このような背景を踏まえ、オースタンスはコミュニティサービス『趣味人倶楽部』の会員を対象に、YouTube利用状況と購買行動に関する調査を行いました。その結果、シニア世代の約90%がYouTubeを利用し、その中で過半数が「頻繁に利用」と回答しています。

さらに、全体の約50.8%がYouTubeを通じて商品を購入した経験があり、特に日用品や健康食品、サプリメントが人気であることが示されました。加えて、信頼できるインフルエンサーによる商品紹介は購買行動に直結しており、60%を超える回答者が「購入を検討する」と答えています。

■調査サマリ

・シニア世代の約90%がYouTubeを利用し、そのうち半数以上が「頻繁に利用」。

・人気の視聴ジャンルは「日常系」「趣味系」「健康関連」。

・YouTube経由で商品購入の経験があるのはおよそ50.8%。

・信頼できるインフルエンサーの紹介が購買行動に影響をもたらし、約60%以上が「購入を検討する」と回答。

1. YouTubeの利用状況

シニア世代のYouTube利用状況

調査によると、シニア層のYouTube利用率は約90%であり、その約半数が「頻繁に利用している」との結果が出ています。特に50代では、その利用率が98%に達し、60代以上もおよそ70〜80%が利用していることが明らかとなりました。

【視聴ジャンルの傾向】

・「日常系」や「趣味系」が特に人気。

・健康関連(運動、料理、医療)は支持を集めている。

・女性は「料理系」、男性は「趣味系」に関心が高い傾向。

2. YouTube経由での購買行動

YouTubeを通じた購買行動

調査結果では、およそ50.8%がYouTubeを通じて商品を購入したことがあると回答しています。特に日用品や健康食品、サプリメントが人気であることが示されています。

【購入経験のある商品ジャンル】

1位:日用品・生活用品

2位:健康食品・サプリメント

3位:趣味関連の教材

男女別で見ると、男性は「趣味関連の商品」、女性は「美容製品」をよく購入する傾向に見られ、このデータはシニアにおける購買行動の性別による違いを示しています。

3. インフルエンサーの影響

インフルエンサーが与える影響

信頼できるインフルエンサーの商品紹介は、シニア層の購買行動に顕著な影響を与えることが分かりました。全体の60%以上が、「信頼するインフルエンサーによる紹介であれば購入や検討を行う」と回答しています。

■シニアDXラボ編集長の見解

現在、50歳以上が人口の半数を占める中、私たちの捉えるべきシニア像も急速に変化しています。デジタルリテラシーが高まりつつある今、ターゲットとなるシニア世代のライフスタイルや日常的に触れる情報への理解を深めることがますます重要となるでしょう。

今回の調査結果から、口コミを重視するシニア世代にアプローチする新たな手段として、YouTube動画やインフルエンサーを利用する方法が一つの有効策となると考えられます。

■シニアDXラボについて

シニアのデジタルトランスフォーメーションを推進するためのサイトであり、シニア向けSNS「趣味人倶楽部」を通じて得たマーケティングデータやノウハウを発信しています。

シニア層の行動データを駆使し、事業開発やマーケティングの課題解決に関する知見を提供しています。また、シニア領域に特化した専門家との共同研究も進めています。

■オースタンスについて

国内有数のシニア向けコミュニティサイト「趣味人倶楽部」(会員40万人)のプラットフォームと知見を駆使して、シニア向け調査やコミュニティプロデュース、ユーザーインターフェース・ユーザーエクスペリエンス(UIUX)の設計・開発を行っています。

シニアDXを推進する企業として、テクノロジーを活用し、様々な企業や自治体との連携を図りながら、シニア世代の日常にポジティブな変化をもたらす取り組みを行っています。

■調査概要

YouTube利用状況に関するアンケート

調査手法:Webアンケート
調査対象:『趣味人倶楽部』の45歳以上の会員

有効回答数:490人
(40代3.1%、50代16.1%、60代34.3%、70代35.5%、80代以上11.0%)
調査日:2025年1月17〜1月20日

※メール会員を含む

出典元:株式会社オースタンス

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