JFR、Cloudpick、三菱HCキャピタルが無人店舗のPoCを大丸東京店で実施

2025年1月29日 2025年1月29日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

J.フロントリテイリング株式会社（東京都中央区、代表取締役社長：小野圭一、以下JFR）、Cloudpick Japan株式会社（東京都中央区、代表取締役：李悦韡、以下Cloudpick）、および三菱ＨＣキャピタル株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長：久井大樹、以下三菱ＨＣキャピタル）は、無人店舗のProof of Concept（PoC）を大丸東京店で実施することを発表しました。

協業の背景とPoCの目的

大丸松坂屋百貨店やパルコ、GINZA SIXなどを運営するJFRは、コーポレートベンチャーキャピタル「JFR MIRAI CREATORS Fund」を通じ、高度な技術やビジネスモデルを持つスタートアップ企業への投資を行い、新たな価値を創造することを目指しています。2024年2月には、百貨店事業及びSC事業に変革をもたらすスタートアップ企業を発見するためのピッチコンテストを開催し、「ウォークスルー型無人店舗」を開発するCloudpickが選出されました。三菱ＨＣキャピタルも以前からCloudpickとの協業に向けた検討を進めており、今回、この3社でのPoCが実施される運びとなりました。

このPoCの第1弾として、2月6日から大丸東京店の「2025大阪・関西万博オフィシャルストア」に無人店舗が導入されます。この試みはCloudpickにとっても初めての百貨店でのPoCとなります。

現在、労働力不足が重大な社会問題となっている中で、店舗の省人化と顧客体験価値の向上を同時に追求する必要性が高まっています。JFRグループは、今回、初めてスタッフが常駐しない無人店舗のPoCを通じて、顧客体験や利便性を検証し、将来的な実施可能性を探ります。また、三菱ＨＣキャピタルとCloudpickは、小売業者の労働力不足をテクノロジーを用いて解決することを目的に、ビジネスモデル検証のためにPoCに参加し、検証結果に基づいてJFRグループ内外の他の小売事業者への無人店舗サブスクリプションモデルの提供の可能性を模索します。3社は、このPoCを通じてウォークスルー型無人店舗のニーズや実施課題を明確化し、小売事業における理想の店舗像を検討していきます。

2. 今回のPoCについて

場所：大丸東京店「2025大阪・関西万博オフィシャルストア」

期間：2025年2月6日（木）～2025年10月頃（予定）

＜導入される仕組み＞

今回導入される仕組みでは、タッチ機能付きのクレジットカードをタップすることで入店し、商品を手に持ったまま店外へ出ると、入店時にタップしたクレジットカード情報を用いて自動的に決済が行われます。店内に設置されたカメラはお客様の動きを把握し、商品の棚に取り付けられた重量センサーと連携することで、お客様がどのアイテムをいくつ取ったのかをAIが認識します。お客様は商品を手に持って店を出るだけで、買い物を完了させることが可能になります。