小売業向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューションを提供する株式会社Nebraskaが、2024年12月2日より「博文堂書店田無店」に無人営業化を実現するソリューション「デジテールストア(旧MUJIN書店)」の導入を発表しました。この新しい店舗形態は有人と無人の営業を組み合わせたハイブリッド型で、年間を通じて24時間営業を開始します。

【背景】

Nebraskaとトーハングループは、2023年3月より「デジテールストア」を利用した実証実験を行い、山下書店世田谷店での売上向上と販管費の低減といった目標を達成しました。2023年11月には第2号店舗となるメディアライン曙橋店、さらに2024年3月には第3号店舗のメディアライン大山店がオープンしました。これらの店舗では、24時間営業を導入することで夜間や早朝の顧客の購買ニーズに応え、無人営業による収益性の改善も実証されています。特に顕著な万引き被害や迷惑行為は発生しておらず、トーハングループとの実証実験は成功を収めました。今回の「博文堂書店田無店」への導入は、この取り組みの第一歩と言えるでしょう。

【導入店舗】

・営業時間
―有人営業:10:00~21:00
―無人営業:21:00~翌10:00
(年中無休)

・住  所:東京都西東京市田無町4丁目28−17 田無マーブルビル 1F

・アクセス:西武鉄道田無駅北口より徒歩すぐ

・運営会社:株式会社東西哲学書院

【「デジテールストア」の概要】

「デジテールストア」は、店舗の「収益性向上」と「顧客体験の向上」を目的とした高汎用性のDXソリューションです。

  1. 収益性向上:セルフレジや有人営業時間の調整を行い、人件費を最適化します。また、LINEやQRコードを利用した入店システムにより無人営業が可能となり、深夜や早朝も店舗を運営することで収益を拡大します。
  2. 顧客体験向上:24時間営業により、顧客は営業時間に制約されることなく、快適な購買体験を得られます。さらに、訪問や購入データを活用し、LINE・ウェブアプリを通じたダイレクトマーケティングを展開する計画です。
  3. 高汎用性:新規店舗や既存店舗において、リーズナブルな価格で短期間に無人営業を実現できる柔軟なシステムを提供します。完全無人営業や営業時間帯による有人・無人営業の切り替えにも対応しています。

【「デジテールストア」の利用方法】

  1. LINE公式アカウントを友だち追加:5秒で追加できるデジテールストアのLINE公式アカウントを友だち追加します。
  2. 入店:無人営業中に入店する際は、ドア横のQRコードをスキャンすると自動でドアが開きます(有人営業中は認証不要)。
  3. 会計:購入は完全セルフサービス及びキャッシュレスで行え、購買履歴などもLINEを通じて確認できます。

【今後の展望について】

トーハングループとともに出版業界及び書店業界の持続可能な活性化を目指して、DX・イノベーションを進め、次世代型書店モデルの構築に取り組んでいきます。無人営業を単なるコスト削減の手段とせず、機械学習を活用した高付加価値の店舗DXソリューションの開発を目指します。今後、デジテールストアの本格的な展開を進め、書店業界のイノベーションに注力していく計画です。

出典元:株式会社Nebraska プレスリリース

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