
KEEN株式会社(代表取締役:小倉一葉)は、東京都渋谷区に本社を構える企業で、新たに消費財メーカー向けのサービス「KEEN 界隈DB(データベース)」をローンチしました。本サービスは、SNSにおける特定の趣味や興味を持つグループ、いわゆる「界隈」とその中心人物を可視化することを目的としており、多様化する消費者の興味を「界隈」単位で把握することで、より効果的なマーケティング施策の実施を実現しようとしています。
同社は、これまで多くの企業に対しデータやテクノロジーを活用したコミュニティマーケティングの支援を行ってきた実績を持ち、企業と消費者との新しい関係性の構築を提案しています。
開発の背景
近年、共通の関心を持つ人々がゆるやかに繋がる「界隈」が注目される中、これに着目した購買行動「界隈消費」が顕在化しています。この動向に伴い、「界隈」に特化したマーケティング施策、すなわち「界隈マーケティング」が広がっており、その波及効果は界隈内の購買だけに留まらず、隣接界隈にも存在すると期待されています。先進的な企業は、このアプローチの効果を既に認識しています。
さらに、「界隈」の中心には、自身の興味や情熱をSNSで発信する一般消費者が存在し、彼らは強い共感を呼ぶ力を持つKey Opinion Leader(KOL)となります。KEENは、このKOLを的確に把握し、効果的なコミュニケーションを行うことで、界隈に対する影響を最大化できると考えています。
一方で、従来のソーシャルリスニングを用いた広範な分析は「界隈」の実情を把握するには難点があり、インフルエンサーやアフィリエイターによるPR活動が多いため、「発信するファン」を特定及び分析するには高コストが求められるという課題がありました。
こうした課題を解消するため、KEENは生成AIを活用した広範なソーシャルリスニングを実施し、SNS上の発信データを深く分析することで「界隈」へのアプローチを支援する「KEEN 界隈DB」を開発しました。
主な提供内容・機能
1. AIを利用した界隈の発掘とターゲットレコメンド
XやTikTokなどのSNSでの投稿内容やハッシュタグを生成AIで分析し、「シグナル」に基づいて共通の関心を持つ「界隈」を自動発掘します。また、消費者のUGC(User Generated Content)やプロフィールから、熱量をAIが評価し、企業との親和性の高い界隈を抽出します。

2. 界隈内のKOLの発掘とリスト化
AIによる評価を基に、SNS上で企業やブランドと相性の良い発信者を見つけ出します。フォロワー数だけでなく、エンゲージメントや信頼度を重視した基準により、純粋なブランド推奨者を特定することが可能です。
3. 界隈内KOLに対するキャンペーン管理
ブランドに親和性の高いユーザーリストを利用し、ギフティングやPR案件を効率的に管理します。
4. 競合ブランドのユーザー層・界隈のリスト作成
競合の界隈やKOLをリスト化することで、自社との比較を行います。
5. コミュニティとの共創支援
発掘した界隈やコミュニティとそのフォロワーとの対話を促進し、ブランド価値の共創や消費者主導のマーケティング活動をサポートします。
KEEN株式会社について
KEENは、創業以来、ワーカーが自身のコミュニティを持ち、様々な「出来ない言い訳」から人々を解放し、世界を変えるムーブメントを創出することを目指し、企業向けのユーザーコミュニティ支援事業を展開しています。また、コミュニティ内のユーザーデータを分析するツール「KEEN Manager」を開発し、経営目標達成を目指したコミュニティ活動を支援することに力を入れています。
同社は情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)において、国際規格「ISO/IEC 27001:2022」の認証を取得しており、高い信頼性を誇る管理体制を築いています。
過去には、株式会社フリークアウト・ホールディングスやHAKOBUNE株式会社からの資金調達を行っています。
会社名 | KEEN株式会社 |
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所在地 | 本社:東京都渋谷区神山町22-8 渋谷神山町レジデンス601
コミュニティオフィス:東京都渋谷区松濤1-29-11フェリーチェ松濤Ⅱ2-3F |
代表者 | 代表取締役Founder & CEO 小倉一葉 |
出典元: KEEN株式会社 プレスリリース