電通デジタル、AIエージェント搭載の「∞AI Ads2」を本格運用開始 - 広告効果最大化を支援する3つの特化エージェントを実装

株式会社電通デジタル(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:瀧本 恒)は、AI活用によって企業の次世代マーケティング活動支援を総合的に行うソリューションブランド「∞AI®(ムゲンエーアイ)」のデジタル広告制作プロセス効率化ソリューション「∞AI Ads」をアップデートし、バナー画像生成や広告効果改善に特化した個別AIエージェントを搭載した「∞AI Ads2」として本日より社内での本格運用を開始したことを発表しました。これにより、同社はクライアントの広告効果最大化に向けた支援を強化していくとのことです。

今回のアップデートでは、AIエージェントの機能拡張により、クライアント個別の状況に応じたきめ細かなサポートを実現するとしています。広告担当者が「∞AI Ads2」に搭載されたAIエージェントと対話しながら作業を進めることで、AIが状況に応じて3つの特化エージェントを適宜呼び出し、広告クリエイティブ制作におけるPDCAサイクルをより一層高速に実施することが可能になります。これにより、広告効果の最大化支援をより効率的に行うことができるようになったとのことです。

「∞AI Ads2」に搭載される3つの特化エージェント

今回の「∞AI Ads2」には、以下の3つの特化エージェントが搭載されています。それぞれが独自の機能を持ち、連携して広告効果の最大化を支援します。

①チューニングされた予測エージェント

この予測エージェントには、電通デジタルが独自に開発した、少量の教師データでも高精度な予測を実現できるAIモデルが搭載されています。このエージェントにより、クライアントの広告配信データなどの効果実績データを活用し、クライアント個別の予測AIモデルを構築することが可能になります。これによって、過去の効果傾向をより重視した予測結果の出力が可能となり、より精度の高い広告効果予測を実現しているとのことです。

②より詳細な顧客情報を学習した提案エージェント

提案エージェントは、商品やサービスの特徴、ターゲットの特徴、訴求軸など広告プランニングに必須となるさまざまな情報を活用します。許諾を得た企業データをはじめとした各種情報源から必要な情報を自動で抽出し学習することで、個別にカスタマイズされた提案が可能になります。このエージェントにより、AIが生成する改善内容などの精度が大幅に向上し、より効果的な広告戦略の立案を支援するとしています。

③バナー画像を生成する生成エージェント

生成エージェントは、提案エージェントが生成した改善内容に沿ったバナー画像を効率的に生成します。このエージェントを活用することで、短時間で10本ものバナー画像を生成することができ、大量かつ高速な制作を実現します。重要なポイントとして、エージェントが生成したバナー画像を基に、必ず電通デジタルの担当者が最終的な仕上げを行うことで、高いクオリティを担保する仕組みが整えられているとのことです。

デジタル広告市場の課題と∞AI Adsの進化

近年、デジタル広告市場は規模の拡大が続いており、同時に広告のパーソナライズ化もますます高度化しています。こうした市場環境の変化に伴い、広告クリエイティブの制作から運用・改善までのPDCAサイクルの高速化が強く求められるようになってきました。

電通デジタルでは、こうした課題に対応するため、2022年12月に「∞AI Ads」を開発しました。このソリューションは、広告クリエイティブの制作プロセスにおける4つの重要な工程である「訴求軸発見」「クリエイティブ生成」「効果予測」「改善サジェスト」において、最先端のAI技術を活用することにより、クライアントの広告効果の最大化を支援してきたとのことです。

さらに電通デジタルは、2025年3月には「∞AI Ads」にAIエージェント技術を融合するアップデートを実施しています。このアップデートにより、ユーザーがAIと対話しながら効果予測やクリエイティブ生成を行えるようになり、より直感的かつ効率的な広告制作プロセスを実現したとしています。

今回の「∞AI Ads2」へのアップデートは、こうした進化の流れをさらに加速させるものとなります。今後も電通デジタルは、「∞AI」をはじめとしたAIを活用したソリューションの機能強化を継続的に行い、企業のマーケティング活動の効果最大化に貢献していく方針だとしています。

∞AI(ムゲンエーアイ)について

「∞AI®(ムゲンエーアイ)」は、電通デジタルが提供するAI活用によって企業の次世代マーケティング活動支援を総合的に行うソリューションブランドです。このブランドのもと、マーケティング活動におけるさまざまな課題に対して、最先端のAI技術を活用した多様なソリューションが提供されています。

その中でも「∞AI Ads」は、2022年12月に開発された広告クリエイティブの制作プロセスを効率化・最適化するソリューションであり、今回のアップデートにより「∞AI Ads2」として機能が大幅に強化されました。新たに搭載された3つの特化エージェントにより、より高度な広告効果の最大化支援が可能になっています。

特に、バナー画像生成機能の追加は、広告クリエイティブ制作における大きな効率化をもたらすものと期待されています。AIが生成する案をベースに人間の専門家が仕上げを行うという協働モデルは、クオリティを維持しながらも制作速度を大幅に向上させることができます。

電通デジタルについて

電通デジタルは、国内最大規模の総合デジタルファームとして知られています。同社は「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える。」というパーパスを掲げ、生活者に寄り添うクリエイティビティとテクノロジーを統合的に活用することで、あらゆるトランスフォーメーションを実現することを目指しています。

クライアントの事業成長パートナーとして、共に新たな価値を創造することで、経済そして社会の「変革と成長」を推進しています。今回発表された「∞AI Ads2」も、そうした価値創造の一環として位置づけられています。

今後の展望

電通デジタルでは、今後も「∞AI」シリーズのさらなる機能強化を図っていく方針です。AI技術の急速な進化を取り入れながら、企業のマーケティング活動をより効果的に支援するソリューションの開発を続けていくことになります。特に、生成AIの分野は日進月歩で発展しており、これらの最新技術を取り入れながら、より高度な広告クリエイティブの生成や効果予測を実現していくことが期待されています。

「∞AI Ads2」の社内での本格運用開始を皮切りに、今後はクライアントへの提供も拡大していくことで、広告業界全体のデジタルトランスフォーメーションを加速させていく考えだとしています。

出典元: 株式会社電通デジタル

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