NE(エヌイー)株式会社は、クラウド(SaaS)型のECシステム「ネクストエンジン」において、ユーザーの利益率向上と物流業界の課題に対応するために、「拠点管理機能」のアップデートを実施しました。

■機能強化の背景

2024年3月に、NEは新たに送り先の所在地や購入した店舗に基づき、最適な商品在庫の引当拠点を自動で設定する機能を発表しました。

この新機能は多くのユーザーから好評を得ておりますが、さらに「複数の出荷拠点を連携し、都道府県ごとの引当パターン設定が必要」との新たなニーズが増加していることがわかりました。そのため拠点ごとの在庫管理をより効果的に行える「拠点管理機能」のアップデートを行い、柔軟な運用を実現しました。

■機能の概要と期待される効果

○優先度に応じた出荷・在庫管理

発送先に従って優先度を設定することで、出荷元の自動判別が可能になります。これにより発送場所を最適化し、1件の注文あたりのコストを削減することが期待されます。

○まとめて引当

伝票内の引当拠点をまとめるか、分けるかを選べる機能も用意されています。送料の節約を重視するユーザーは「まとめて引当をオン」を選べ、リードタイムを重視するユーザーは「まとめて引当をオフ」にすることができます。

■今後の展望

NEは物流業界が抱える2024年問題をはじめとする各種課題に取り組むため、「拠点管理機能」の段階的な強化を進めています。

また、国内の出荷問題だけでなく、越境ECにおいても課題が浮き彫りになっています。「ネクストエンジン」は「eBay」や「Ship&Co」といった多くの海外ECサービスとの連携実績がありますが、越境ECの出荷プロセスには依然として改善が求められています。

今後はこれらの機能改善やアライアンスを強化し、越境取引を含む注文管理システム(OMS)の新たな仕組みを確立することが目標です。

コマースの現場は、消費者ニーズの多様化やEC市場の急成長、物流・インフラの変化といった課題に直面しています。NEはこうした状況を受け止め、「商品を届ける」だけではなく未来のコマース体験を提供する企業として、業界の持続可能な成長を支え、常に改善と挑戦を続けてまいります。私たちのミッションである「コマースに熱狂を。」の実現に向け、全力を尽くします。

■『ネクストエンジン』の概要

URL https://next-engine.net
概要 ・自社ネットショップ運営の現場から生まれたシステム

・受注、発注、仕入れ、在庫〜分析など、ネットショップに必要な機能を一通り揃えています

・登録店舗数:51,396店舗(2024年7月31日現在)

・必要に応じて追加機能を購入できる「ネクストエンジンアプリ」で機能を拡張可能

・「ネクストエンジン」と連携可能なアプリを開発・販売するためのプラットフォームを提供しています

出典元:NE株式会社のプレスリリース

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