
2023年10月30日、東京都目黒区に本社を置くAmazonが「Road to Ownershipプログラム」の開始を発表しました。この新プログラムは、ラストワンマイル配送に挑戦したいと考える起業家を支援するためのものです。参加者は、卒業後にAmazonのデリバリーサービスパートナー(DSP)として事業を運営する機会を得ることができます。
DSPとして中小規模の配送業者は、Amazonが25年以上にわたり築いてきた安全かつ信頼性の高い配送を実現するための先進的なテクノロジーやツールの活用が可能です。本プログラムは、経営スキルが不足しているもののDSPプログラムに興味を持つ方々に向けた支援を目指します。
このプログラムは、オンラインセッションと自己学習を組み合わせた12週間のカリキュラムで構成されており、参加者は財務管理やリーダーシップ理論、労働法など、配送事業を運営するための必要なスキルを習得できる機会が提供されます。さらに、実際にDSPとして活動しているオーナーとのネットワーキングの機会も設けられています。プログラム終了時には、DSPになった際の事業計画書作成のサポートが行われ、卒業生は条件を満たし、最終面談に合格することで、初めてのオファーを受ける可能性が広がります。このオファーを受け入れた場合、会社設立が行われ、Amazonとの直接取引がスタートします。
第1期生は2023年2月に応募が開始され、6月にプログラムをスタートし、8月末に卒業式が行われました。この初回のプログラムには10名以上の卒業生が参加し、飲食業界、建設業、ホテル業界など、多岐にわたるバックグラウンドを持つ方々が集まりました。経営や配送業務が未経験の参加者も多く、Amazon Flexドライバーとしての経験を持つ方も参加しています。
アマゾンジャパン合同会社アマゾンロジスティクス代表のアヴァニシュ・ナライン・シング氏は、「Amazonは地域社会に貢献したいと考える意欲的な起業家を支援しており、Road to Ownershipプログラムを通じて参加者がビジネスを立ち上げる姿を見ることができるのは非常に嬉しいです。参加者はこのプログラムを通じて起業家としての基盤を築き、多くの雇用機会を生み出すことができます。」とコメントしています。
Amazonは、物流・配送ネットワークの安全性と信頼性を高めるために、継続的に投資を行っており、今年8月にはラストワンマイル配送ネットワークに250億円以上の追加投資を決定しました。これにより、Road to Ownershipプログラムを通じたDSP事業者の成長支援も強化されています。
Amazonデリバリーサービスパートナープログラムについて
Amazonのデリバリーサービスパートナー(DSP)プログラムは、さまざまな規模の配送業者が地域コミュニティを形成し、各自の手法で配送を推進する仕組みです。2023年3月に新しいDSPプログラムを開始し、これにより提携パートナーの数が増加しました。このプログラムを通じて、60社以上の中小事業者が全国で迅速かつ安全に商品の配送を行っています。
Amazonについて
Amazonは、顧客優先の理念、創造性、オペレーションへの卓越したこだわり、長期的視点に基づく4つの理念を大切にしています。地球上で最も顧客を大切にする企業として、優れた雇用主となり、安全な職場環境を提供することを目指しています。また、カスタマーレビュー、1-Click注文、パーソナライズされたおすすめ機能やAmazonプライム、技術革新、気候変動対策の取り組みも行っています。
出典元: Amazon