スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志、以下スタディプラス)のStudyplusトレンド研究所は、2023年11月2日(木)から11月6日(月)にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の中学生・高校生等を対象に「推し活についての調査」を実施、5,831名から回答を得ましたのでご報告いたします。

「推し活についての調査」 トピックス

中高生の80%以上が「推し活」をしていると回答。
最も推しているのは「K-POPアイドル・韓流俳優」「J-POPアイドル」「アニメ」。年齢によって人気カテゴリの変化あり。
約半数が小学生から「推し活」を開始、75%以上が1年以上「推し」続ける傾向も。
「推し」のきっかけは、YouTubeが最多。
「推し活」で最も多い行動は、関連グッズの商品購入をはじめとした「育成」。
91%が「推し活」にお金を使っており、そのうち70%以上が月々に使うお金は5,000円。
「推し活」をしていない中高生、周囲に「推し活」をしている人がいない割合は10%以下。

◆「推し活についての調査」の概要

  • 調査対象 :  全国の「Studyplus」ユーザー(中学生・高校生等)
  • 回答者  :  5,831名
    • 【属性分類】中学1年生294名、中学2年生502名、中学3年生1,162名、高校1年生929名、高校2年生1,121名、高校3年生1,804名、高校卒業以上19名
  • 調査方法 :  学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
  • 調査時期 :  2023年11月2日〜11月6日

※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。

■ 中高生の「推し活」の実施状況

「推し活」をしているかどうかに加えて、具体的な対象・時期・きっかけを深掘りしました。

【調査項目】あなたは「推し活」をしていますか?(単一回答)

【回答】80%以上が「推し活」をしていると回答。

【調査項目】あなたが「推し」ている人や物があれば、そのカテゴリーを教えてください。(複数回答) ※「推し活」をしているユーザーが対象

【回答】

・推しのカテゴリーとしては「K-POPアイドル・韓流俳優」「J-POPアイドル」「アニメ」がそれぞれ1,500近い回答を得て3大カテゴリー。次いで「YouTuber・インフルエンサー」「マンガ」も1,000件超。

・学年別では「YouTuber・インフルエンサー」「VTuber・ボーカロイド」は低学年で人気が高く、「K-POPアイドル・韓流俳優」「J-POPアイドル」は学年が上がるほど比率が高い結果に。


【調査項目】あなたはその一番の「推し」をどれくらいの期間推していますか?(単一回答) ※「推し活」をしているユーザーが対象

【回答】1年以上推しているという回答が75%超。


【調査項目】(現在の推しに限らず)推し活をするようになったのはいつ頃からですか?(単一回答) ※「推し活」をしているユーザーが対象

【回答】約半数が小学生から、90%以上が中学生時点では「推し活」をスタート。

【調査項目】(現在の推しに限らず)推し活を始めたきっかけは何ですか?(複数回答) ※「推し活」をしているユーザーが対象

【回答】「YouTube」が最も多いきっかけ。テレビ・雑誌、友達、家族と続く。

■ 「推し活」での具体的な行動

具体的な中高生の「推し活」内容を調査いたしました。

【調査項目】「推し活」の行動を「応援」「生成」「育成」「派生」「拡張」に分類し、それぞれの実施割合を調査(単一回答) ※「推し活」をしているユーザーが対象

応援・コンサートに複数回行ったり、テレビ観覧に必ず応募したりするなどの追っかけ行動・SNSにコメントしたり、コンサートのレポートを書く など
生成・うちわ作り・推しグッズ作成・二次創作 など
育成・関連グッズなどの商品購入・長い期間にわたり対象を応援する など
派生・関連領域への関心 例:K-popが好きで韓国語を習う など
拡張・聖地巡礼・写真をシェアする・ぬい撮り など

【回答】最も活発に行われているのは「育成」。

【調査項目】「推し活」全体で週にどれくらいの時間を使いますか?(単一回答)  ※「推し活」をしているユーザーが対象

【回答】約50%が週7時間以上、1日1時間以上の「推し活」を実施。学年が上がるにつれて(受験が近づくにつれて)使う時間が抑えられていく傾向。

【調査項目】「推し活」にお金を使っていますか?(単一回答) ※「推し活」をしているユーザーが対象

【回答】91%は「推し活」にお金を使っており、9%は使っていない結果に。

【調査項目】「推し活」で月にだいたいいくらお金を使いますか?(単一回答)

【回答】「推し活」にお金を使っている中高生のうち、70%以上が5,000円/月以内で「推し活」を実施。

■ 「推し活」をしていない中高生のインサイト

自身は「推し活」をしていない中高生の周囲の状況や意向についてです。

【調査項目】周りに「推し活」をしている家族や友人はいますか?(単一回答) ※「推し活」をしていないユーザーが対象

【回答】身の回りに「いない」割合は10%以下。

【調査項目】あなたも「推し活」をしたいと思いますか?(単一回答) ※「推し活」をしていないユーザーが対象

【回答】「興味が無い」「しない」の割合が60%を超える。

■ Studyplusトレンド研究所 調査所感

今回は中高生の「推し活」について、現在の大まかな状況を把握する調査になりました。

まず「推し活」は80%以上の中高生が行っていて、もはや多数派の活動になっているという事実を確認できました。「推し」の対象としては「K-POPアイドル・韓流俳優」「J-POPアイドル」「アニメ」が多く、小学生の頃からYouTubeやテレビ・雑誌をきっかけに「推し活」を始めたという人が多いということもわかりました。

「推し活」の実情としては、グッズの購入を含む「育成」にあたる行動が最も多く行われており、1日1時間以上の活動を、月に5000円以内で行っている割合が高いことも浮かび上がってきました。

また「推し活」の影響としてはポジティブなものが大きいことがわかった反面、思いが強いが故に依存してしまったりダメージを受けてしまったりというリスクの存在にも気づかされます。

「推し活」が中高生の行動・思考に与える影響の大きさを認識させられる結果になりました。

中高生時代に好きな芸能人ができたり、ミュージシャンができたりというのは昔からよくあることではあります。それら多くの大人も経験した普遍的な思春期の憧れ的な行動と比較して、現在の「推し活」にはどんな特徴や課題があるのかを認識して理解を深めていきたいので、引き続き調査・研究を行っていきます。

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