アップセル・クロスセル施策とShopifyアプリ紹介

自社ECを運営する過程における施策の1つである、アップセル・クロスセル施策のパターンと導入することでその施策を実施可能なShopifyアプリについてご紹介します。

EC運営における6つのアップセル・クロスセルパターン

販売カテゴリの多さ、商材、商材単価、顧客単価、販売方法などによって、アップセル・クロスセルの重要性や優先度が変わります。

またそれぞれの施策は

  • どのような内容を(表示内容=商品提案、クーポン提案)
  • どのようなパターンで(表示形式=ポップアップ、ブロック埋め込み型など)
  • どのようなタイミングに(表示ページ)

行うかが重要となります。

アップセル(Up-Selling)の施策

  • バンドル販売(まとめ売り)

同一商品をまとめて提供し、単品で販売するよりもお得な単価で提案。

クロスセル(Cross-Selling)の施策

  • 関連商品の表示

カートや商品ページで関連する商品を表示し、追加の商品を購入するきっかけを提供。

  • おすすめ商品の表示

顧客の過去の購買履歴や閲覧履歴に基づいて、個別におすすめの商品を表示。

  • 最も人気のある商品

カテゴリ別や全体で最も人気のある商品を強調して、顧客の注目を集める。

  • セット販売

他の商品との組み合わせをセットで提供し、合わせ買い促進(一緒に購入)。

  • 購入完了後の特別オファー

注文が確定した後に特別価格やクーポンを提供し、次回の購買を促進。

目的別アップセル・クロスセル施策Shopifyアプリ

Essential Free Shipping Upsell

内容:送料無料提案バナーによるクロスセル施策でセット販売を促進。

パターン:ブロック埋め込み型、通知バナー(6種類の既存テンプレートから独自のカスタマイズ展開)

タイミング:商品ページ、カートページ、カートドロワー

URL:https://apps.shopify.com/essential-order-value-booster

備考:分析機能あり。

Upsell & Cross Sell — Selleasy

内容:閲覧中のメイン商品に対して常に最適なプラスワンアイテムを提案する。商品ページでトータルコーディネートによるバンドル提案が可能。顧客に提案が却下された場合は、会計前のダウンセル施策で先ほどよりリーズナブルなセット販売を提案し、商品がカート追加される可能性を高める。会計後のワンクリック商品追加による送料無料・ディスカウント提案。サンクスページでの関連商品表示。

パターン:ブロック埋め込み型中心、一部ポップアップ

タイミング:商品ページ、カートページ(ポップアップ)、小計ページ、サンクスページ

URL:https://apps.shopify.com/upsell-cross-sell-kit-1

備考:自動・手動設定可能。

Bold Upsell: Upsell Everywhere

内容:同一商品の上位モデル表示によるアップセル提案。閲覧中のメイン商品に対して関連商品を提案。会計後にワンクリック決済可能なおすすめ商品を表示。

パターン:ポップアップ、ブロック埋め込み型

タイミング:商品ページ、カートページ、カートドロワー、会計ページ、会計後ページ

URL:https://apps.shopify.com/product-upsell

備考:分析機能あり。

In Cart Upsell & Cross‑Sell

内容:自動A/Bテストによってどのオファーが最も効果的か確認し、AIを活用して最も購入可能性の高いオファーを顧客毎に提示。表示するきっかけとなる顧客アクションの定義づけが可能。商品ページでの併せ買い提案、関連商品表示。カートページでの併せ買い提案、関連商品表示、値下げ商品の追加提案、ディスカウントオファー、バンドル提案。

パターン:ポップアップ、ブロック埋め込み型

タイミング:商品ページ、カートページ、カートドロワー

URL:https://apps.shopify.com/in-cart-upsell

備考:自動・手動設定可能、分析機能あり。

Honeycomb Upsell & Cross Sell

内容:顧客のサイト遷移に寄り添う、併せ買い・関連商品・お勧め商品の提案。AIによるワンクリックA/Bテストで優れたほうのレコメンドを維持し、商品ページ・カートページでの併せ買い・関連商品の提案。顧客が最初の提案を辞退した場合、再度リーズナブルなセット販売を表示。顧客が会計に向かう際に、無料ギフトなど特別なオファー提供でカゴ落ちを回避。サンクスページでの特別なオファー提供でワンクリック決済による商品追加を促進。

パターン:ポップアップ、ブロック埋め込み型

タイミング:商品ページ、カートページ、サンクスページ、ブログページ

URL:https://apps.shopify.com/honeycomb-upsell-funnels

備考:自動・手動設定可能、分析機能あり。

Upsell App by Essentialwolf

内容:豊富なテンプレートを使用し、制限なしのレコメンド作成が可能。複数のページで関連商品提案を行うことで、平均注文金額(AOV)向上のチャンスを最大限高める。

パターン:ブロック埋め込み型、既存のテンプレートでカスタマイズ可能。

タイミング:商品ページ、カートページ、会計ページ(Shopify plusのみ)、会計後ページ、サンクスページ

URL:https://apps.shopify.com/essentialwolf-upsell-crosssell

備考:自動・手動設定可能、分析機能あり。

アップセル・クロスセルアプリの選定の考え方

導入目的と得られる成果設定を明確にしておく

【アップセル・クロスセル施策から得られる成果】

販売促進:購入率、平均注文金額(AOV)の向上
UI/UX向上:ブランドイメージに見合ったサイト構築
LTV向上:ストアを通じた顧客体験の向上
既存コストの削減:レコメンドの自動化によりサイト運営の工数を削減

アプローチ方法を検討する

上記の目的・成果設定に対して下記のアプローチを参考にどちらが適しているか決定していきます。

点でのアプローチ:特定のページにのみ施策を反映させる
線でのアプローチ:提案の種類、表示ページの選択肢が複数あり、施策展開が可能なアプリを選ぶ

以上を踏まえて、目的とアプローチに見合ったアプリを選ぶことが大切です。

事例

事例1 取り扱い商品数の少ない○○社が「販売促進」を目的とする場合

導入例:Essential Free Shipping Upsellを導入し、クロスセルの併せ買い商品提案を通した送料無料オファーで平均注文金額(AOV)の向上を図る。


事例2 販売カテゴリ・商品数の豊富な□□社が「販売促進」を目的とする場合

導入例:Upsell App by Essentialwolf を導入し、サイトページ毎に複数の関連商品を表示し顧客の購買意欲を刺激する。


事例3 「LTV向上」を目的とする△△社の場合

導入例:Honeycomb Upsell & Cross Sellを導入。顧客のサイト遷移に順じてアップセル・ダウンセルでの併せ買いを提案。

クロスセルでは関連商品・お勧め商品の提案し、特別オファーで会計後まで機会拠出を展開する。顧客の潜在的な購買意欲を引き出し、満足のいく買い物体験を提供する。

まとめ

いかがでしたか。今回は「アップセル・クロスセル施策とShopifyアプリ紹介」を行いました。

アップセル・クロスセルはECストア運営において必要不可欠な施策です。ですが、そのアプローチは事業戦略における観点、販売カテゴリや取り扱い商材といった対象、また求める成果によっても最適解が異なるということがご理解いただけたでしょうか。

こちらの記事でご紹介した内容が、今後アップセル・クロスセル施策を検討する際の一助になりました幸いです!

▼PeecAI
Shopifyアプリ:https://apps.shopify.com/peec-ai?locale=ja
サービスサイト:https://lp.peec-ai.com/
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プロダクトnote:https://note.com/shoheitokumitsu/m/m4aceec3edd5c

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