スタディプラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志、以下スタディプラス)のStudyplusトレンド研究所は、2023年9月21日(木)から9月25日(月)にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全ユーザーを対象に、「おこづかいの使い道に関する調査」を実施、4,406名から回答を得ましたのでご報告いたします。

Studyplusトレンド研究所では2023年8月に「おこづかいに関する調査」を実施し、中高生約3,000名のおこづかい・貯金・キャッシュレス等に関する事情を発表しました。

今回は、中高生が実際におこづかいを使う際に、どんな価値基準を持っているのかを探るために、二択形式で8つの質問を行いました。また世代間のギャップにも注目するために、調査対象を「Studyplus」の全ユーザーとしました。「Z世代」「X・Y世代」での比較を行ったほか、さらに細分化した世代別の差異も比較しました。

◆本調査の概要

  • 調査対象 :  全国の「Studyplus」ユーザー(全年齢対象)
  • 回答者  :  4,406名
  • 調査方法 :  学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
  • 調査時期 :  2023年9月21日〜9月25日

※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
※本リリースにおいて、以下の通り世代を定義しました。

 「Z世代」と「X・Y世代」の定義は以下の通り。

属性n数
Z世代(1997年4月2日~2011年4月1日生まれ)4,017人
X・Y世代(1997年4月1日以前生まれ)389人

 「Z世代」と「X・Y世代」をより詳細に区分した定義は以下の通り。

属性n数
Z世代【中学生】(2008年4月2日~2011年4月1日生まれ)1,112人
Z世代【高校生】(2005年4月2日~2008年4月1日生まれ)2,344人
Z世代【大学生・社会人等】(1997年4月2日~2005年4月1日生まれ)561人
ミレニアル世代(1987年4月2日~1997年4月1日生まれ)146人
ロスジェネ世代(1977年4月2日~1987年4月1日生まれ)105人
Z世代の親世代(1967年4月2日~1977年4月1日生まれ)104人
バブル世代以上(1967年4月1日以前生まれ)34人

■ 「おこづかいの使い道に関する調査」

【調査項目①】

・同じ飲み物、同じ量。ペットボトルと紙パックならどっち買う?

【回答①】

・Z世代の方がペットボトル派の割合が多い。Z世代の中でも、高校生・大学生と中学生でペットボトル派の割合が異なる結果に。



【調査項目②】

・新商品 VS おなじみ商品の新フレーバー、どっちを買う?

【回答②】

・全体的には既存商品の新味が優勢な傾向だが、Z世代の親世代以上になると回答が拮抗する結果。



【調査項目③】

・友達とおそろいの色違い派?被りたくない個性派?

【回答③】

・Z世代は「友達とおそろいの色違い派」、X・Y世代は「被りたくない個性派」が多数派。世代が上がるにつれ、人と被らないものを探したくなる傾向あり。

【調査項目④】

・すぐ手に入る定価の新品?中古がないか探してみる?

【回答④】

・Z世代の方が新品派が多い。

・自由に使えるお金とは反比例した新品/中古の結果に。

フリマアプリやネットオークションの使用など、利用可能な範囲の差も関係か?

【調査項目⑤】

・推しコラボ!嬉しいのはアパレル?お菓子?

【回答⑤】

・Z世代ではアパレルとお菓子が拮抗するが、X・Y世代ではお菓子がやや優勢となる。

・Z世代の中でも、大学生・社会人ではアパレルを選ぶ割合が大きくなる。

【調査項目⑥】

・ネットで一目惚れ商品!通販サイトの写真だけでも買う?実物を見てから買う?

【回答⑥】

・Z世代ではネットとリアルが拮抗するが、X・Y世代ではネットショッピングがやや優勢となる。

【調査項目⑦】

・メイド・イン…!なるべく国産?気にしない?

【回答⑦】

・X・Y世代では「国産派」と「気にしない派」が拮抗するが、Z世代では「気にしない派」が優勢となる。

・Z世代は全体的に「気にしない派」、ロスジェネ世代・Z世代の親世代は「なるべく国産派」が多数派に。

【調査項目⑧】

・あこがれるのは…!みんなでワイワイ卒業旅行?ちょっとドキドキの一人旅?

【回答⑧】

・X・Y世代では「ちょっとドキドキの一人旅派」、Z世代では「ワイワイ卒業旅行派」が多数派。

・Z世代のなかでも大学生・社会人では「一人旅」を選ぶ割合が大きくなる。X・Y世代のなかでもロスジェネ世代では「ワイワイ卒業旅行」を選ぶ割合が大きくなる。

■ Studyplusトレンド研究所 調査所感

今回の調査では、3つの特徴的な結果が得られました。

1つ目が、中高生の “友人” を軸にした消費行動です。中高生は「友達と色違いのお揃い派」「みんなでワイワイ卒業旅行」といった友人関係を中心としたものを好み、大学生以降になると歳を重ねるにつれて「他の人と被りたくない」「ドキドキの一人旅」を好む割合が徐々に高まる傾向が見られました。

学校や放課後に同級生と多くの時間を過ごす中高生にとっては、 “友人” の影響度が非常に高いことがわかる結果なのではないでしょうか。Instagramではファッション関係で「#お揃いコーデ」「#双子コーデ」といったハッシュタグが人気であり、中高生の投稿も多く見られます。

2つ目は、「新品 or 中古品」の調査項目における、中高生含むZ世代では「新品」が多数派という結果です。こちらの調査でも、年齢とともに徐々に「中古品」の割合が高まっています。Studyplusトレンド研究所で2023年8月に実施した「おこづかいに関する調査」では、ネットフリマ・オークションサービスを「よく使っている」割合が中高生では1割程度という結果もあり、年代ごとのネットサービスの普及率や利用可能な範囲の差も、影響しているのかもしれません。

3つ目は、「国産派 or 気にしない派」の結果です。Z世代が平均的に「気にしない」を選んでいる一方で、ロスジェネ世代・Z世代の親世代は「なるべく国産派」が明確に多数派となりました。消費行動の幅の違いもあると思いますが、若い年齢ほど産地へのこだわりは薄いようです。

合わせて読みたい

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ